第39話 うどん

部屋に戻ると、沙月さんが帰ってきていて、結と話していた。

「ただいま〜。沙月さんはおかえりなさい。」

「あ〜悠一さ〜ん。おかえりなさい。今日はお土産を買ってきましたので、夕食で食べましょうね〜♪」

「何を買ってきたの?」

「おうどんで〜す。」

「じゃあ、今日はざるうどん?」

「釜揚げでも釜玉でもかけ、冷かけ何でもいいですよ〜♪」

「すごい。お店みたいだね。」

「一緒に天ぷらも揚げますので期待してください〜♪」

「期待しております。」


沙月さんは、結と一緒に作る為に自分達の部屋に戻っており、俺はその間に施設のスタッフが来室し、ノートパソコンとスマートフォンを受け取り、スマートフォンの設定をしていた。

夕食までに設定が間に合わなかったが、夕食後に、沙月さんがスマートフォン、結がパソコンの設定を助けてくれる事になった。


今日の夕食はうどんだ。

沙月さんと結が、お土産の生うどんを茹で、沙月さんが帰りに食材を買ってきていたので、その中から自分が食べたい物を選び、調理をしてもらった。


うどんができ、それぞれが選んだものだが、俺はざるうどんと海老の天ぷらとさつまいもの天ぷら、結がきつねうどんに野菜と小海老のかき揚げ、沙月さんが釜揚げうどんにちくわの天ぷらと、

3人それぞれ食べたいうどんと天ぷらをチョイスし食べている。

「この海老大きくて甘いね。」

「こっちのかき揚げも野菜が甘くて美味しいわよ♪」

「私のは釜揚げを久々に食べましたが〜やっぱりコシがしっかりしていて美味しいですね〜。つけつゆにちくわを浸けるのも美味しいです〜♪」


うどんを堪能し、食器を3人で洗い、

スマートフォンとノートパソコンを2人が設定してくれて、おすすめのアプリやソフトも一緒にセットアップしてくれた。


ようやく設定が終わり、スマートフォンには、2人の電話番号やSNS、SMSのアドレスを登録されていた。待ち受け用に2人が写真を取り、待受の設定をしようとしていたが、恥ずかしいのでご遠慮いただきました。ただ、画像フォルダには保存しており「いつでも見てね」とのことでした。(ありがたやありがたや)


2人がかなりご不満のようだが、引っ越した後に、お願いを一つずつ聞くことで手打ちとしてもらった。


次の日になり、松岡所長にスマートフォンやパソコンを受領したことを伝えた後、住居の準備が出来たとの事で、警護の人員が手配と、家具や家電の搬入が終わり次第入居する事になった。

それを聞いた沙月さんと結が早速とオンラインショップで、家具や家電を注文していた。


「ふう♪悠一。家具や家電は早ければ3日後から、順次搬入するみたいだから、私と沙月で立ち会ってくるね。」

「りょうかい、何かごめんね。警護の都合が大丈夫なら、俺も行きたかったんだけどね。」

「気にしなくてもいいわよ♪あと、自分たちで買う必要がある、洗剤やお風呂用品とかもあるし、しばらくはどちらかが新しい家に行ってくるね。」

「悠一さんは〜魔法の練習やリハビリがありますからね〜私達が見ていなくてもしっかりして下さいね〜。」

「頑張ります。」


3日後から2人が新しい家に入居準備で出かけていった。









ーーーーーーーーーーーーーーーーー

お知らせです。


今回短めですが、次話はこの3倍ほどボリュームがあります。

次話は「切りたくなかった」が理由です。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る