第21話 獲物を狩る
外務省と内閣府との打ち合わせをした次の日
今日は午後に役所の職員と面談をして、正式に日本にいる事を確認すると言う事を行い、家に帰る為の必要な手続きが待っていた。
昨日と同じ会議室に悠一と沙月が居り、結が職員を案内して来るのを待っていた。
そして、結が職員を連れてきて、席へ案内し、結自身も悠一の隣に座った。
「ご足労いただきありがとうございます。相楽悠一といいます。よろしくお願いします。」
「市の戸籍課の吉本と申します。」
「同じく、飯塚と申します。」
「「よろしくお願いします。」」
「では、相楽さんのご本人様確認をさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
「はい、お願いします。」
「では、お名前をフルネームでお願いします。」
「はい、相楽悠一です。」
「では、生年月日を西暦でお願いします。」
「はい、1978年6月1日になります。」
「はい、ありがとうございます。後はご登録いただいているマイナンバーカードや運転免許証等はお持ちですか?」
「免許証とか何も無いですね。」
「そうですか……、マイナンバーカードを作られたことはありますか?」
「いえ、ありません。」
「わかりました。一応ご本人様確認は以上なのですが、ご本人様確認について、身分証明書が無いという事ですので、一度課のほうで確認したいと思います。一応なんですが、戸籍謄本の写しを相楽さんにご依頼していただいて、その記入いただいた情報が誤りなければご本人様と確認させていただきますので……こちらにご記入をお願いします。」
「わかりました。……………これでお願いします。」
「では、お預かりいたします。戸籍謄本については、代理人の方でもお受け取りはできますので、確認終わりましたら、ご連絡させていただきますので、お受け取りをお願いいたします。」
「本人確認はいつ完了しますか?」
「そちらはこの戸籍謄本の写しが取れた時点で確認は出来たとなりますので、明日にはご連絡出来るかと思います。」
「わかりました。よろしくお願いします。」
「では、私共はこれで失礼いたします。」
「じゃあ悠一、私はまた案内してくるわね。」
「結、よろしく。」
と結が職員達をセンターゲートの入口まで案内する為に一緒に退室して行った。悠一と沙月は会議室の片付けをしてから退室し、自室に戻っていった。
「ふう、終わった〜。沙月お疲れ様。」
「悠一さんも、お疲れさまでした。」
「ふう、終わった〜。」
「結、お疲れ様〜案内してくれてありがとうね。」
「フフフッ、悠一さんと結さんが同じこと言ってます〜。
「「あ〜ぁん!?」」
「ちょっと沙月?いきなり何?としって!!私まだそんな歳じゃ無いわよ!!」
「あっ、ごめん……俺は……歳かな……。」
「あぁ、悠一さんごめんなさい。そんな歳じゃないですから!?」
「ちょっと私は!?」
「結は若いから大丈夫!かわいいよ〜結。」
「悠一まで茶化さないでよ〜!!」
とのんびりとした午後を過ごし、沙月と結は子供を迎えに行く為に帰っていった。
次の日は結だけ来ていて、沙月は仕事に行ったようだ。
「おはよう、結。今日は沙月と別行動?」
「おはよう。沙月は何かあったみたいで、急遽仕事に行っちゃった。」
「そうなんだ。急な仕事って大変だな〜。」
「あら?沙月がいないとだめなのかしら?私だけでは不満?」
「いやいや、ソンナコトナイヨ……。」
「ほんとに〜?」
「いや、結も仕事忙しいみたいだし、あんまり話せないな〜って思うから沙月が居ればなっては思った。」
「ふ〜ん……」
と結は何かをA4のコピー用紙にマジックで書き、それを入口の扉に貼り付けて、ドアのロックをした。
「さあ、悠一…これでのんびりとお話ができるわよ♪」とおもむろに悠一が座っているベッドに上がってくる結、結の目はなぜか獲物を狩る雌豹のような……、
「結?そのギラギラとしたお目々は何でしょうか?」
「ゆっくりとお話をするためよ♪身体にね♪」
(あぁ〜やっぱりですか〜。久々だけどエロいな。)
「優しくお願いします。」
「やだ♪時間も限られてるし、頑張ってね、悠一♪」
「あ〜〜〜〜〜!!」
悠一は服を剥ぎ取られ、結に美味しく頂かれてしまいました。
先程結が書いていたのは【入室禁止 午後より業務を開始します。】
それから2時間位が経過しピロートークをしている裸の結と裸の悠一
「ねぇ、悠一?あなた、肌とか若くなってない?」
「そうかな?」
「このスベスベの感じとか20代とかでも通りそうだけど、髪とかもなんかフサフサしてキレイな気もするし。」
「と言われても何もしてないんだけどなぁ……。」
「ねぇねぇ、一回調べてもいい?」
「それは調べてもいいけど、そんなに若見えするほうがいい?」
「あ〜悠一はそのままでもかっこいいからそのままでいてね。実はね今センターゲート内の研究している項目の中に、エーテルを持ち魔法を使えるようになった人って老化が緩やかになっているのでは?ってのがあってね、エーテルを多く体内に保有できる人なら老化が止まる若しくは若返るのでは?と言うのを調べているのよ。」
「そんなことありえるの?」
「実際に私や沙月は老化のスピードが緩やかになっているわよ。ただどれだけエーテルを保有していれば緩やかになるのかがわかってないから、学術的な証明が出来なくてね、今の所はまだ世に出てない話なんだけどね。」
「魔法が使えるようになると、そんな副次効果があるんだね。」
「他にも色々研究しているから、協力お願いね♪」
「はっ、は〜い。頑張ります。」
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