第44話 観光と………

「良いのう、良いのう。美味いなぁ〜。ユウイチよ、日本すごいな〜。」

サートゥルヌスと悠一は日本から警護の人員を借り、観光にきていた。

「そうですね〜。日本って世界から観ても食文化が豊富(?)ですからね〜。」

「そうなのか、ではくいだおれとか言うのも楽しみたいな〜。」

「国王様、くいだおれはそのまま食べ過ぎて倒れることなので、そんなに食べると王妃様に怒られるのでは……?」

「……………なんじゃ、そんな事言わなくても良いではないか……、ちょっと怖いからおみやげじゃったか、を買って帰るとするかな。」

「国王様……あっちにいいお酒売ってますよ?」

「なに?ちょっと寄っていこうか?」

「いいですね。行きましょう。肉に合うお酒や魚に合うお酒とか色々ありますよ。」

「なに〜?それは楽しみじゃのう。」

「なんだ〜この種類はありすぎじゃろう!!」

悠一とサートゥルヌスは有名な酒屋に入ると、酒の種類にサートゥルヌスは驚愕していた。ちなみに悠一もこんな種類見たことないや〜と驚愕していた。

店内を物色していると、従業員がやってきて、試飲もできるということで、サートゥルヌスはウィスキー、ビール、シャンパン、日本酒等色々試飲しては、購入していった。

店を後にすると………サートゥルヌスは嘔吐していた。(原因は色々なお酒の飲み過ぎ)

そのままへべれけになったサートゥルヌスを車椅子(警護の人が持ってきてくれた)に乗せて、観光は強制終了となった。

東京を後にしセンターゲートに帰ってきたが、サートゥルヌスはまだ体調不良(多分二日酔い状態)で車椅子が友達状態となっており、悠一は警護の人にお礼を言いつつ、センターゲートの中へ入っていった。

そのままフローティア王国へ渡り、魔道車にサートゥルヌスとお土産を乗せて、悠一は城に向かった。

城に到着し、メイドらにサートゥルヌスとお土産を渡し、オプスルアとセレスに会うために、応接室へ向かう。

「ユウイチ、おかえり〜。」

「ただいま、セレス。」

「ユウイチさん、おかえりなさい。」

「ただいま戻りました、王妃様。」

「………あら?サー(国王様の愛称王妃様のみ可能・但し本人がいない時に限る)はどうしたのかしら?」

「それが…酔いつぶれまして、メイドさん達に任せてきました。」

「……あらあら、歓待でも受けたのかしら?」

「いや、それが…お土産にお酒を選んでたんですが、試し飲みが出来たんですが……。」

「あらあらあら〜そこで飲み過ぎたのね?」

「はい。そうです。」

(あれ?王妃様の後ろに何か般若的な何かいる、アカンやつ〜国王様ごめん守れません。)

「あらあらあらあら〜、ユウイチさん私はサーの様子を見てくるわね〜、セレスのんびりしてなさ〜い。」

「はい。ママ。ノンビリしてます。」

オプスルアが応接室から出ていくと室内の温度が数度上がった気がした。

「ユウイチ……ママが怖かったよ〜。」

「俺もあんな圧力ある王妃様初めてみたよ。」

「ユウイチ……今日は泊まれるの?」

「うん。泊まれるよ。」

「じゃあ、今日は一緒に寝よ?」

「うん、いいよ。」

「お部屋に行こ?ね?早く!早く!今日は寝かさないからね!!」

「いや、寝ようね〜。セレス身重なの忘れてないよね?」

「ダイジョウブ。ダイジョウブ。」

「お〜それダイジョウブじゃないよ……。」

「いいから、いいから!」

悠一はセレスに手を引かれながら、応接室から出て、セレスの私室に行き一夜を共にした。


次の日、朝サートゥルヌスに呼び出された悠一は、応接室に入りサートゥルヌスの顔を見るとやつれていた…。

「おはようございます、国王様。」

「お〜ユウイチ、おはよう。昨日はすまなかったな〜。」

「いや、俺は大丈夫ですが、国王様やつれてないですか?寝てます?」

「いや、実はあまり寝てないんだよな……。ルアが寝かせてくれなくてね。」

「えっ………。そんなに(怒りで)激しかったんですか?」

「そうだ…、(性的に)激しかったんだ。ひさびさだよ、あんなに激しかったのは……。」

「うわ〜、なんか大変でしたね〜お疲れ様です。」

「かまわんよ……。ただ、何もないとは思うが、(子供が)出来たらどうしようかのう……。」

「そんなにですか……(溝が)出来たらまずいですね?」

「ユウイチよ、出来たらまずいというか?」

「え?まずくないですか?」

「え?」

「え?」

「…………のう、ユウイチなんだか話しがおかしいと思うのは、私だけかな?」

「国王様、俺もおかしいとちょっと思いました。怒られたから寝てないのでは?」

「えっ?ちがうが?」

「えっ?違うんですか?」

「………まぁ良い。おみやげとかはどうなった?」

「お土産はメイドさん達に渡しましたね。」

サートゥルヌスはメイド長に指示を出して、昨日買ったお土産を持ってきてもらう。

(今回は日持ちしない物や冷蔵物とかは買ってないから、お腹壊すとか無いし大丈夫かな?ただ酒系が多いな〜試飲したお酒かたっぱしから買ってたもんな〜。)

昨日買ったお土産が全部持ってこられ、サートゥルヌスが色々と見ていっている。

「のう、ユウイチ?」

「はい、なんですか?」

「私はこんなにお酒を買ったのか?」

「まさか、記憶に無いと?あんなに試飲してたのにですか?」

「そんなに飲んだのか?」

「店員さんに、勧められるお酒かたっぱしから試飲してましたね。」

「う〜ん、そうか……。ルアやセレスに怒られないかな?」

「それは……俺にも分かりませんよ。そうだ、ユーピテル王子にお土産って送ってしまうとかどうですか?」

「ユーピテルにか?……そうだな、これは買いすぎたからよくにているお酒はユーピテルに贈るかの。だがユウイチからユーピテルが出るとは、珍しいな……。」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る