Side 沙月ー3
(中隊長との訓練は、久々にスイッチ入りました〜。なんとか無傷でしたが、手加減されたのは気に入りません。次は落とします。)
次の日まで、駐屯地で訓練や情報を収集し、駐屯地からの帰りに空港によって、お土産のうどんを買って、センターゲートに戻ってきた。
(さぁ帰ってきて、憂いは無くなったし、悠一さんに私のことを言わないと………
言わないとですね…………
言わないと…………………
松岡所長に確認してからですね。)
松岡所長に協力してもらい、正体を明かした。
(悠一さ〜ん、ずっとついていきますよ。絶対に離れませんよ。好きです。愛してます。)
悠一の屋外訓練について行った…
(あ〜何かセレス様とマールス師団長がいるな〜。セレス様は隙あらば悠一さんと絡みたい感じですよね?させませんよ〜私の旦那様ですよ〜。ただ、悠一さんから言われたら、考えなくは無いですよ〜。…………あ〜セレス様!わかっててそこに頭持っていってますよね?これは後でオハナシが必要です。分からせないといけませんね。
あっ……うちの隊員が居た。何ですかその奇怪な生き物と遭遇したみたいな目は?ちょっと裏行きましょう。大丈夫だから、そんなに怖がらなくても大丈夫だから、ちょっと来い!
別の小隊の隊員に止められた……中隊長が呼んでいるんですか………帰ってもいい?悠一さんが待っていますから……その悠一さんを連れてこい?拒否してもいいですか?ダメ?
断るともれなく中隊長と模擬戦闘フルコースになるから、勘弁してくれ?良いですね、それ私参加したいです。
ふざけるな?よしわかった、ちょっと私と、訓練しましょう。大丈夫です。優しくしばきますから大丈夫です。
…………ちっ!中隊長、小隊長クラス以外が全員で土下座してまで模擬戦闘嫌がるとか私との訓練も拒否るとか何ですか?
分かりましたよ、悠一さんにお願いして着いてきてもらいますよ。悠一さん優しいです〜理由も聞かずに付いてきてくれるなんて、惚れ直しますよ♪立花中隊長、普通に悠一さんと会話してるけど、どうですか?うちの旦那様は!?最高にイイ男ですよね?)
訓練から戻ってきたら、悠一とセレスがいちゃついていた。
(悠一さ〜ん、浮気ですか〜?先に言わないと許可しませんよ〜?セレス様がお気に入りなんですか?金髪美少女が良いんですか?若い子が良いんですか?……………はい?悠一さんはお兄ちゃんみたいな人ですか……、セレスちゃん可愛いですね〜♪今度お家に泊まりにきますか?)」
泊めたいとの欲求に後押しされ、マールスさんに相談した所……
「マールス師団長、おはなしがあるのですが〜?」
「姫様がわがままで、今日は泊まるとか言っているのかな?」
「あ〜微妙に正解ですね。」
「?微妙に?」
「セレス様を私達が泊めたいので引っ越したら招待して泊まってもらうが正解です。」
「そうか……ユウイチは問題ないのか?」
「悠一さんは……大丈夫だと思います、セレス様を泊めたいのは私達のためでもありますので……。」
「?ユウイチは大丈夫なのだな?それで、ウノハナ殿やナツカワ殿の為というのは?」
「セレス様が可愛すぎます。このまま家で引き取りたいくらいです。」
「え?あのメギ……、
「セレス様位の妹が欲しかったので、そのまま引き取りたいです。」
「待て待て!もう少し様子を見てから暮らすとかは考えた方が良いと思うぞ。」
「そうなんですか?師団長、話を元に戻しますが、セレス様は泊まっても良いんですか?」
「わかった……国王様には許可をもらっておこう。」
マールスとの話しが終わり、セレスに家に行く許可がおりたことを伝え、悠一、結先生、私と、一緒に泊まれると伝えると、セレスから私や唯さんが歓喜する爆弾発言が飛び出した。
(フローティアでは一夫多妻制があるんですね……、これは唯さんと話し合いが必要ですね。あと、セレスちゃん………悠一の膝から降りませんか?降りそうにないなら、強制的にいきますか……)
セレスを悠一から引き剥がし、結と共に、再びマールスを呼び、話し合いをはじめた。
「サツキ殿、やはり姫様がやらかしたか?」
「ちょっと……マールス?それひどくないかな?かな?」
「爆弾発言がありましたが、気になる事を言ってたので、確認でマールス様に来てもらいました。」
「聞きたくないが、何を言ったのだ?」
「セレス様も悠一と結婚したいそうです。」
「オフッ!?姫様が結婚?あれだけ嫌がって国王様やユーピテル様にもご迷惑をかけたのに、いきなり結婚ですか?………そうか、王妃様は喜ぶと思いますが、ご自身での説明をお願いいたします。」
「え〜面倒くさい。」
「では、城に戻り次第、私が王妃様に、セレス様が、面倒くさい、と言われており、説明しない、とおっしゃっておられますとお伝えしましょう。」
「あっ!いやっ!そっ!マールス?冗談だよ?ちゃんと言うから……ママにはそんな報告しないで!!ねっ?ねっ?」
「なら、面倒くさいなどとおっしゃらないで下さい。」
「マールス様にお願いがあります。今夜、セレス様をお借りしてもいいですか?」
「それなら元よりこの施設に泊まる予定にしていたので、問題無いぞ。元々、今日の訓練が遅くなるなら、こちらに宿泊して明日帰る予定だったからな。」
「そうなんですか?こちらで泊まるご予定だったんですね?」
「そうだぞ…、ただ別の部屋で泊まる予定だったし、明日何もせずに帰る予定だったので、セレス様がそちらの部屋に泊まるのは問題無いが……、結婚かぁ、ユウイチには悪いが、ちゃんと責任は取ってもらうぞ?」
「それはユウイチさんは、ちゃんと責任は取ってくれますよ〜。と言うか、取らせますよ!取らないとか言ったら………フフッ。」
「そっ、そうか…、ウノハナ殿その殺気はセレス様に向けないようにお願いします。セレス様もこんな濃密な殺気は受けた事無いから、腰抜かしたり、最悪漏らすことになるぞ……。」
「分かりました〜気をつけます〜。」
「うむ。では私は松岡所長の所に行き、別の部屋で泊まるから、後は頼みましたぞ。」
と足早にマールスは去っていき、
「では〜セレスちゃん、今後の作戦を決めましょう。」
「はい。お願いします。」
「誠心誠意で押し込めば悠一さんは落ちます。」
「え〜っと………………良く分かりません。」
「早い話、既成事実作って、責任を取ってもらって下さい。」
「私は何をスレバイイノ?」
「ちょっと悠一さんのベッドに潜り込んで、エッチをしてきて下さい。」
「フェッ?ワタシ……(ゴニョゴニョ)」
「セレスちゃん?」
セレスが私と結さんに近づいて耳を貸すようにする仕草をしてきたので、耳を近づけた。
「(ボソボソ)ワタシハジメテナンデス。」
「「あ〜」」
「結さん……どうします?」
「沙月……私に聞かないでよ。」
「お姉ちゃん…どうしたの?」
「実はね、私達も悠一が初めての人でね……あんまりロマンチックな展開とかなく、ヤッてたりするのよね……。」
「結さんは、お酒を飲んだ勢いで行きましたよね〜。」
「そう言う沙月は、仕事で悠一の身体拭いてる時に、欲情した悠一としてたじゃない。」
「お姉ちゃん達は何がしたかったの?」
「「もっといいムードでしたかった。」」
「…………で、私はどうすればいいの?」
「もう悠一さんにお願いして、抱いてもらって下さい。」
「ユウイチにオマカセってこと?」
「がんばってきてください。」
「え…………………、はい。イッテキマス。」
「ムリだったら、戻ってきてくださいね。」
セレスが悠一の部屋に入っていった。
30分位経って、何も音が聞こえなかった……。
60分が経ち、120分になろうとした所で、セレスの声がしてきた。
(悠一さんのお嫁さんが一人増えましたね……。セレスちゃんはこっちに戻ってくるのかしら?結さんみたいに朝まで一緒のような気がしますね〜。)
次の日朝、いつもなら悠一が起きる予定時間の30分位前、
「では〜早朝の悠一さんチェックをしに行きましょう。」
「沙月あなた……私のときもこんな感じだったの?」
「いえいえ、結さんの時は、戻ってこなかったけど何してるんだろ?くらいのテンションで行きました〜。」
「そうなんだ……。とりあえず隣行こう。」
静かに悠一の部屋に入り、照明を点けると、悠一とセレスが裸で抱き合って寝ていた。
(あ〜なんですかね、このデジャヴは寝ている感じが結さんの時と一緒じゃないですか〜。
よし、決めた!また定番セリフの出番ですね。そうと決まればいつもの椅子をセットして起きるまで座って待ちましょう。)
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