Side 沙月ー4

悠一が起きた時に、沙月と結の息のあったツッコミが入った。

(キャーなんかキタ!!結さん流石です。とりあえず悠一さんにお話しを…………えっ?結さんと間違えた?何を間違えたのですか?結さんかと思い入れたら、血の匂いがしてセレスちゃんとわかった……ハァ?それでも最後までしたんですか?ゴムも着けずに?…………何をどうすれば、結さんとセレスちゃんを間違えるのですか?え?胸のサイズと小柄な感じがよく似てた?不憫な間違いしないで下さい。それに妊娠したらどうするんですか?仮にも高貴な生まれの方ですよ?出すなら私にして下さい。いつでもウェルカムです。)

マールス様がセレスちゃんを迎えにきた。

(うわ〜、悠一さん土下座してます〜♪マールス様も、お前マジでヤッたの?みたいな顔してますね。ちょっとマールス様に相談が……)

「マールス様、セレス様と結婚を前提にお話しを進めたいのですが……障害はありますか?」

「不穏な動きがあるが……、聞くか?」

「分かりました。聞きます。」

「そうか……王位継承権争いで姫様の警護を頼みたい。」

「わかりました。邪魔するものがいれば、消しといてもいいですか?」

「ウノハナ殿……もし面倒でなければ生きて引き渡しては欲しいな。」

「分かりました〜。生きてるだけの状態で、お渡ししますね〜。」

「あ〜、まぁいいかな。では、それでお願いします。」

「ウノハナ殿がいるのなら、こちらも動きやすくなるからありがたい。」

「はい?私がいるのなら?何が動きやすくなりますか?」

「私が動くには姫様の警護を誰かにしてもらわないと、動けなかったから、こちらとしては………日本のことわざで言うと、渡りに舟だったかな?」

「あ〜なるほど………。こちらの目的もあるので、マールス様の良いように利用されておきます。」

「スマンな〜。では、ユウイチには責任取れと伝えてから、フローティア王国に来てもらい、国王様や王妃様に会ってもらうとするかな?」

「よろしくお願いしま〜す♪あと、フローティア王国に行くのは、いつ位ですか?」

「国王様に予定を確認して、早めに挨拶を終えてもらうようにしてもらう。」

「では、決まればご連絡をお願いします。」


そして、フローティア王国にやってきた。

(国王様はたぬき。王妃様はきつね、皇太子はお坊ちゃま。セレスちゃんはきつねの子ってところかな?この国は安定しているのでしょうね……。上があの2人なら安泰だけど、これ世代交代の時は確実に揉めますよね?

………ってか、悠一さんを殺す?やるのなら、お前は私が先に殺す。お坊ちゃんよ〜マジ言葉気を付けなさい。

あら?きつね様………いや、王妃様が先に釘を刺してますね?あ〜ほんとに女狐様ですね。たぬきはお坊ちゃんと違って、わざと言ってますよね?

悠一さんとセレスちゃんの婚約と結婚をわかりやすく周りに喧伝させるように持って行くやり方と、そこからの流れるようにセレスちゃんをこちらに避難させることを、他者に疑われないように出来るのは、傑物だから出来る茶番なんですよね……。)


セレスちゃんが来て、数日が経った。

(なんか最近起きる時や、寝る時とかにだるさを感じる様な気がしてるけど、やはり緊張が続いてるせいかな?警護対象が増えたから気が張りすぎてるのかな?)


悠一とセレスが、魔法の訓練をしている時、

(今日も悠一さんは訓練をセレスちゃんとしているけど、出来ているんですかね〜?セレスちゃんから呼び出し?…………えっ?悠一さん!?

嘔吐したとか言うから何事かと思いました。

悠一さん、その手の上にあるのは何ですか!?何か小さな元◯玉みたいなのを出してますが、何をしたらそんなの出るんですか?セレスちゃん目がガンギマリしてますね。結さんはセレスちゃんのそれを見て冷静に確認してますね〜。それ気になりますので、しっかりと調べましょうね♪)


元◯玉の試射がしたいとセレスちゃんからのリクエストで、自衛隊の訓練施設が使えないか確認しているとき、

「隊長、射撃場貸してくれませんか?」

「卯花?お前はいきなり電話をかけてきて、第一声がそれか?そんな場所貸してないぞ。と言うか理由を言え。」

「悠一さんが魔法のような物を出せるようになったので、それを試射したいので射撃場でも貸して下さい。」

「それまじか?魔法使えるようになったのか?」

「魔法だと思いますが、威力や効果もわからないので色々と試してみたいので、貸して下さい。」

「そういうことなら、すぐに手配するから、ちょっと待っていろ。」

10分ほどで小隊長から着信があり、家に一番近い陸自の駐屯地内にある、屋内射撃場を抑えたと連絡があった。

ただ、その駐屯地は特戦群が使用していない駐屯地の為、小隊長等は見に行けないと、悪態をついていた。

セレスに押さえたことを説明するとすぐに行くとの事で、私が運転して、駐屯地に向かった。

30分ほどで件の駐屯地の入口に到着し、検問所にて身分証をだした所で、私以外の身分確認は省略され、そのまま射撃場まで、案内される事になった。

(隊長〜、手順省略してくれるとかどんな手を使ったんですか〜。やりますね〜。中も射撃場まで誰にも会わずに来れるとは思っていなかったですね。悠一さんのエーテルの塊の威力がようやく見えますね〜。

……………………????

……………???

あれ?飛ばない?手にくっついてる感じですね〜あっそのまま手にまとわせて殴るとか近接攻撃なんですね…………………どうしましょう?

ちょっと悠一さんが可愛いですね。帰ったら甘やかしてあげますね。あっ着信が………隊長から?駐屯地に便宜を図ってもらったお礼言わなきゃですね。)

「はい。うのは…」

「すまん。卯花、今すぐそこから離れろ!!他国が手を回して、その駐屯地は危険だ!!」

すぐに電話を切り、悠一さん達に避難を指示し、車で避難するために移動していると、榴弾砲の飛翔音がし、全員に停まるように指示した所で、乗ってきた車が、爆発炎上した。

(あ〜ア◯ファードがぁ……中の銃器が………お気に入りがあったのに……やった奴出て来い!!って言っても出て来ないし、居ても遠くにいるだろうし、視えないよね?反撃するのに、拳銃のみでは難しいかな?弾が足りない……)

隊長へ連絡をして、

「隊長、車と武器が無くなりました。」

「まじか?警護は継続可能か?」

「時間限定でなら可能です。」

「そうか……今近辺の駐屯地や飛行場から特戦群の部隊を向かわせている。20分耐えろ。だが、逃げれるなら逃げろ!いいな?」

「了解。」

その後セレスが悠一からエーテルをもらって無双をし、敵性反応を全て無力化し、駐屯地から脱出出来た。

(脱出したは良いですが、セレスちゃんは万能すぎるけど、私の武器が無いですね……部隊に何とかしてもらいましょう。)

「お疲れ様です。隊長。駐屯地より脱出、現在近隣の住宅地を南西に移動しております。」

「どうやって出た?これからどうする?」

「セレス様が魔法で無双しました。周辺の敵性勢力と思われる者が、全て無力化されました。今後は警護対象と共にレンタカーで、速やかに離れます。つきましては、武器が必要です。」

「そうか……魔法ってスゴイな………。レンタカーで移動か?どこに向かう気だ?」

「目的地はセンターゲートを予定していたのですが、松岡所長から周辺に敵性勢力が展開しているとのことで、別の場所へ行きます。」

「センターゲートは、そちらに向かっていた小隊を防衛に回す。別の場所とはどこに向かう?」

「高速に乗り、西に向かいます。夜遅くになるまでに、移動途中で宿を取ることにしております。」

「高速か………東名だよな?それなら東京から愛知に移動している機動部隊が東名を走行している、少し急げは追いつくはずだ。それに合流しろ。武器はそいつ等に積んであるのを好きなだけ持っていけ。こちらから正式命令をだしておく。」

「分かりました。」

「卯花、すまん。無事に逃げろよ。」

「小隊長……。わかりました。こまめに連絡します。」














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る