Side 沙月ー5

自衛隊の機動部隊と合流した。

「お疲れ様です。卯花曹長。」

「お疲れ様。命令は届いているようね?」

「はい!今お渡しできるのが、小銃、拳銃、各種グレネード、無反動砲があります。何でしたら一六式機動戦闘車を使用して頂いても問題無いと伺っております。」

「一六式はいらないわ。小銃と弾薬、フラッシュバンを貰っていきます。」

「はっ!了解しました。…………あと卯花曹長。お願いがあります。」

「なんですか?」

「握手して頂いてもよろしいでしょうか?」

「はっ、はい?どういうこと?」

「特戦群の卯花さんと言えば、あの一姫当千ですよね?」

「………誰にそれは聞いた?」

「隊員の中では、自衛隊の中で最強格の美女として、知らない者はおりません。」

「そうなのね………握手すればいいの?」

「はい。ありがとうございます。もうこの手は一生洗いません。」

「いや、洗いなさい。」

「「「「お願いします。」」」」と握手したら、別の隊員も握手を求めてきた。

(なんでしょう?スゴく恥ずかしいし、モヤッとしますね……同じ隊の隊員がこれやったら、模擬戦闘待ったなしで隊員全員が立てなくなるまでやれますね……。)


必要な銃器類を補充し、移動を再開した。

そして夜になり、ホテルに着いてから、セレスに頼まれて、悠一との馴れ初めを聞かれた。

(思い返すとスゴく恥ずかしいですね〜。あっ、この桃のカクテル美味しい。その魚肉ソーセージは私のです!さきいかも良いですね〜炙りたいな〜。ここコンロとか無いし諦めましょう。りんごのチューハイも美味しいです。結さんナイスチョイス。



あれ?酔って寝てましたか?お布団の中でちゃんと寝てますね?誰かが寝かせてくれました?

胸出てますね……ホテルの浴衣だとすぐにはだけるから嫌なんですよね〜。悠一さんはこの格好で、はだけてたら襲ったりしてくれないかな?)


次の日、徳島のホテルに着く頃

(長時間運転しました〜。明日は結さんと交代しながら運転しないと、居眠りしそうです。助手席に悠一さんがいて、眠そうにしていた私を心配して、話しをしてくれてたので、気は紛れましたが、もう限界です。チェックインしたら、ベッドに直行です。)


次の日の朝

(声がすると思ったら、何でセレスちゃんは悠一さんとシているのかな?あっ終わった?………と思ったら、結さ〜ん、あなたもですか〜?起きて私も混ざろうかな?あっ悠一さん今起きたのかな?ちょっと……お二人さん睡◯してたの?羨ましい……今度悠一さんを………いや、悠一さんにお願いして私が寝ていれば良いですよね?って、結さん?ピロートーク始めたら私がそっち行けないじゃないですか〜!ムラムラしてますけど、ここでひとりでイタしても哀しいですよね?)


昼になり、食事をしに外に出ている。

(ラーメン食べるのに並ぶのは新鮮ですね〜。……けど並んでる時って何話せば良いか分かりませんね〜。後ろの方の若い子達は、自撮りしたりしてますが、私達がしてもイタイ気がします〜。早く食べてのんびりしたいです〜。)


次の日の朝

(おはようございます。って朝の5時では悠一さんは寝てますね〜。寝姿も可愛いです。見ていたいのですが、私の準備が終わってからゆっくり起こしましょう。)

「結さ〜ん。おはようございます。朝ですよ〜」

「あ〜おはよう。沙月、起こしてくれてありがとう。」

「は〜い。セレスちゃんも起こしてから、私はお風呂に行きますね〜」

「りょうか〜い。私も行くわ。」

私と、結さん、セレスちゃんでお風呂に向かい、3人並んで身体を洗っていると……

「ねぇ、沙月?」

「なんですか〜?」

「あなた、太った?」

「にゃいをいいだしましゅか?」

「「あっ、噛んだ」」

「なにを言ってるのですか?そんな太っただなんて……」

「お腹がちょっと出てるわよ?最近私もそうだけど、食べすぎてるわよね?」

「えっ………そうですか…たしかに炭水化物多かったのですが……。」

(たしかに下腹がポコっとしてますが…体重計がコワイです。よし、夜に運動をしましょう。)

「お姉ちゃん、頑張れ。」

「セレスちゃんは、変わらない気がするけど、代謝いいの〜?。」

「食べ過ぎた分は、魔法を顕現させて消費する様にしてるから………」

「「何それ、ズルい。」」

「う〜ん、多分2人も使えるように出来ると思うよ……。と言うか、ノンビリしてて大丈夫?」

「「あっ…」」

慌ててお風呂から出て、悠一さんを起こして、自分の準備をし、ホテルを出発した。


香川県に移動し、うどんを食べて、次を考えてたら、他国に居場所がバレたようだ。

(昨日のラーメン屋さんで並んでた時ですか〜、しょうがないですね。四国から出るのなら、車で移動限定なら本州に渡る橋3箇所に網を張ってたら、確実にかかりますので、それなら逆にかかって反撃してしまうのもいいですね。走っていたら来ますかね?

…………ほんとにきましたね。あれで尾行とか甘々でしょう。)


道の駅でセレスが無双して、宿泊して、次の日は出雲大社に御参りに行き、そこから京都の方へ向かう道中……

(のんびりと運転出来るしいいな〜。周りに怪しいものとかいないし、気を緩めても大丈夫そうだし、疲れたら、助手席にいる結さんが代わってくれるって言ってくれてるし、後部座席で悠一さんとセレスちゃんが次に行きたい場所を考えてますし。逃げている最中ですよね?

……………事故ですか?後ろからパトカーが来ましたね、救急車もですか………少し停まることになりそうですね。停まりましたね……しばらくは動かない感じなんでパーキングに入れて、手足の軽い運動でもしておきましょう。)


「事故の渋滞かぁ〜しばらくは動かなそうかな?」

「そうですね~警察とかも通過していきましたから、処理が終われば動くと思いますが………」

(なんかおかしな感じがしますね?周りは何も無いし……視線?まさか!?マズルフラッシュ!!)

「ふせて!!」

と言った瞬間に私は撃たれた。

(痛みがなく、体が動かない時点で、即死では無いが致命傷レベル。悠一さんは?結さんやセレスちゃんは?……………………。)

悠一が私を後部座席に連れてきて、結が応急手当をしていると、痛みによる覚醒で目を覚ました。

(あ〜私寝てましたね。痛い気がしますが、身体が冷たい、血が足りないんですね……)

「うっ…………悠一さん。」

「沙月!!悠一!沙月が目を覚ました……沙月動かないでよ!!」

(結さん、ごめんなさい。私はここまでです。今はお話しをさせて下さい。)

私は悠一さんの方に手を伸ばした。悠一はそれを掴み

「沙月!大丈夫か?」

「悠一さんは無事ですね〜良かった〜ゴメンなさい…私は、動けなさ…そうなので、3人で、逃げてください。」

「何言ってるんだ!沙月も一緒だよ。」

「だめですよ〜。私は…けい…ご…た…いしょうの…悠一さんを…逃が…して…せ…い…か…ん…させ…る…のが……にん…む……です。」

(神様お願い、もう少し話がしたいの!!)

「沙月、もう喋らないで、血が止まらないから、だめ〜!」と結が静止させようとするが、私は止まらない。

(結さんありがとう。私がいなくても、結さんがいるから安心していけます。)

「ゆ…ぅ…ぃ…ち…さ…ん……あ…い…し…て…ま……すよ…」

「沙月……俺も愛してるよ。」

「ゴ…メ…ン…な…さ……い………さ…き……に………い……き………」

(悠一さん、そんな顔しないで……私はいなくなるけど結さんとセレスちゃんがいますから。ごめんなさい。ずっと大好きです。)













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