第41話 沙月

沙月が落ち着いた所で、

俺のスマートフォンにショートメッセージが来ていることに気がついた。

松岡所長からで、内容が「今日は卯花くんの紹介だけだったので、落ち着いたら戻ってください。その部屋でシッポリとしてもいいが、掃除だけお願いします。 松岡」

(ジジイ、てめぇ………気を利かせたんなら、利かせたまま終われよ!

シッポリはしません。…………よね?

沙月さん…膝の上で座ってるからメールを見てるのは分かります。

だからね?シッポリはしませんよ?

え〜?見たいなジェスチャー

と一緒に、沙月さんのおしり様が俺のムスコを刺激するのは止めませんか?

さっきまでのシリアスどこ行った?

あれ?何かいつもの沙月さんではない感じが……イヤイヤしてるけど幼児化してません?

ちょっと可愛いので、シッポリします?

………うん?部屋に帰ってからの

お・た・の・し・み?

そうですか…

オ・モ・テ・ナ・シっポイな。

なぜか沙月さんの目が捕食者の目にみえるのですが?

気の所為ですか?

そうですか……その目からは搾り取られる未来しか見えないのですが〜。)


「沙月さん、部屋に帰りましょうか?」

「???しないのですか〜?」

「帰りませんか?」

「は〜い♪帰ってからのお楽しみですね~」

「そうですね〜」

と部屋を後にし、自分たちの部屋へ向けて歩き出した。

「あと〜悠一さ〜ん。私はなんで、さん付けなんですか〜?さっきみたいに〜、沙月がいいです。」

「わかったよ沙月。けど、なれるまでは沙月さんって呼ぶかも?」

「早く慣れてくださ〜い。そうすれば私も喜びます〜。」

と言いながら、俺の右腕にしがみついてきた。

(うわ〜スゴイ。なにがスゴイって、スゴイとしか言い表せない。何か歩きながらだと挟まれながら揺れていて、腕が至福な感触だし、これは恋人や夫婦とかでないと出せない距離感だよな〜。まさしく我が生涯に一片の悔い無しだな。??あれ、俺死ぬの?)



そのまま部屋に帰り、沙月は泣いた跡が気になるとの事で、自身の部屋に戻っていった。俺は、特にすることが無かったので、日課となっている柔軟体操を始めた。


少しすると、沙月が部屋に入ってきたが、いつもの看護服ではなく、ラフなTシャツにジーンズ姿だった。

「今日は、お仕事終わりましたから〜悠一さんに甘やかしてもらおうと思います〜♪」

そういって沙月が、ベッドの上で柔軟体操をしている俺に向かってダイブしてきて、俺の太ももに頭を乗せて膝枕の体制になっていた。

(びっくりしたけど、いつもの沙月さんから、お休みモードに切り替えたのかな?何か甘やかしてとか言われた事なかったし、なんか凄く新鮮だな〜。おぉぅ、この服装だと無防備だな。

Tシャツの袖口からブラ紐や横乳見えるし、裾からはお腹がチラリ、ジーンズの腰周りの隙間からパンツのラインが見え隠れしてるし、軽く言っても、超エロい。ヤバいよ。こんなの、視線ホイホイじゃないか。こんなの当然引っかかるよ。)

「悠一さ〜ん。結さんみたいに頭ナデナデしてください〜。」

(あれ?なんでそれ知っているのかな?こんな感じで結にした時って、沙月さんいなかったよね?)

「結さんが、幸せそうに自慢していてやってもらいたくなりました〜。」

(あ〜そういうことか!!)

「沙月さんは、いつも頑張ってるから、こんな事で良ければいつでもするよ。」

「ほんとうですか〜?たまにお願いしますね〜。」

と沙月が膝枕の体制のまま、嬉しそうに俺の顔を見上げてきた。

そのまま見つめ合い、

そのまま俺が近づき、

キスをしてそのまま





沙月に沙月を堪能出来るように

オ・モ・テ・ナ・シされてしまった。





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