第33話 正座
マールスさんに怒られました。
お前、うちの姫様に
ナニしてくれてんだと。
(やってしまったことは、
否定しません。ですので、
そろそろ開放して
いただけないでしょうか?
俺もは言わずもがな、
多分セレスさんも
足の感覚がなくなってるんです。)
俺と正気に戻った(と言うか
マールスさんが正気に戻した。)
セレスさんは、
マールスさんに怒られながら………
正座していた。
(フローティア王国にも正座の文化が
あるのかな?ってか、セレスさんへの
アイアンクローはいいのかな?
掴まれたセレスさんが、女の子が
出してはいけない声出してたけど、
一応姫様だよね?)
『二人とも、少しは自重しなさい。
あと、節度も持って行動をして下さい。』
「『はい……気をつけます。』」
マールスさんからの注意が終わり
足を解いたが、シビれて動けない。
(あの〜セレスさんや、
自分も痺れているのに俺の足を
楽しそうにツンツンしないで!
ヤメて!ヤメなさい!ヤメロよ!
ヤ…………よし、戦争だ。)
俺とセレスさんが互いの足をツンツン
して、苦しみあっていると、
マールスさんが、呆れた顔をしながら
『姫様、そろそろ帰りますよ。
ユウイチは次の訓練までに、その
エーテルを意識して何処かに集めれる
ようにしておくこと。いいね?』
『え〜帰るのやだ。ユウイチのところ
に泊まる。』
(セレスさん、そんな事言ったら
マールスさんにまた怒られますよ。
ってか、俺の部屋は、泊まれません。
不許可です。)
「『セレス』さん。だめですよ。
うら若き乙女が、男性の部屋に泊まる
とか、言ってはいけません。」
マールスさんが、うんうんと
うなづいている。
『え〜、ヤダ!ユウイチ、
オ・ネ・ガ・イ、ト・メ・テ♪
ダメ?』
(セレスさんあざとすぎます。
沙月さんがいなかったら落とされてたよ。)
「駄目です。」
『ケチ〜!』
「また、訓練の時間に逢いましょうね?」
『ムゥ…分かった。次の訓練って
いつやるの?』
『5日後の昼からの予定としております。』
『遠い。明日は?明日訓練しよ?』
『姫様…、公務とあちらでのご予定が
ありますので、そちらをお忘れなく。』
『そっか〜。そうだよね。
マールスごめんなさい。
では、ユウイチ次の訓練まで、
少しお別れだね……。」
(ちょ、変な言い回しヤメなさい。)
「ハイ、次もよろしくお願いしますね。」
『じゃあな、ユウイチ。
練習をちゃんとしておくように。
姫様こちらへ。』
『ユウイチ……、またね。』
『はい、またです。』
マールスさんとセレスさんは
部屋を出ていき、俺も自分の部屋へ
向けて歩き出した。
部屋に無事(迷子にはならなかった。)
到着し、
部屋に入るが誰もいなかった為、
隣の夏川先生と沙月さんの部屋を
ノックし、出てきた沙月さんに
戻った事を告げると
そのまま沙月さんがついてきた。
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自分の部屋の中に入ると、
沙月から有無を言わせないぞと
言わんばかりに正座をさせられた。
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