第53話 フローティア王国
フローティア王国
国王 サートゥルヌス・フローティア
王妃 オプスルア・フローティア
王子 ユーピテル・フローティア
王女 セレス・フローティア
今、俺達の前にこの4人が居る。
そして………
『お父様、その持っている剣を下ろしてください。』とセレスさんが言い、
『ならぬ!』と国王様が叫び、
『父上、早くヤッてしまいましょう。』ユーピテル王子様が言い、
『国王様もユーピテル様も落ち着いてください。』マールスさんが叫び、
『あらあら〜』と王妃様が呟いている
光景が俺の前で発生していた。
〜回想〜
王城に着いた俺達は、セレスに出迎えられ、城の中へ案内された。
「ユウイチ、ユイ、サツキ、ようこそ〜♪」と近づいてきて、そのまま俺の手に絡みついてきた。
それを見た、王城のスタッフさんたちは、若い男性とその他で見事に反応が分かれ、若い男性スタッフは、見た瞬間に膝から崩れ落ちたり、俺を〇ろしそうな目、もしくは血涙を流しそうな目で見てきた。他の女性や男性は、セレス様にようやく春が来たと言う反応で、城内が瞬く間にカオスとなった。
「セレスは人気者みたいだね〜。」
「うん♪そうでしょ〜♪
ユウイチ♪、今からお父様がいる部屋に案内するね〜。」
「うん。お願いします。」
とセレスと話しつつ、上階へ階段で登っていき、豪奢な扉が見え、明らかにこの先国王様の部屋みたいな所に着いた。
そして、セレスさんは俺と腕を絡めたまま、ノックもせずに扉をバーンと効果音がなりそうな勢いで開け放った。
『お父様〜、未来の旦那様を連れてきたよ〜♪』
と中に入り、中にいた人たちはぽか〜んとしており、状況を飲み込めず、それは俺の後ろから入ってきた結と沙月も同様で、少し遅れてマールスさんが入ってくるまでその状態が続いた。
そして、状況を飲み込み始めた所で、ユーピテル王子様がセレスをたしなめ『セレス、ノックして入りなさいといつも言っているでしょう?これで何回目かな?』
『ユーピテル兄様、ゴメンなさ〜い。』
『次から気をつけなさい。
で、その者は何だ?今日は日本との外交担当との面談だと聞いていたが………
セレス?
お兄ちゃんの目には、セレスが男と腕を組んでいるように見えるのだか?』
『こちらは、ユウイチ♪
私の旦那様になるユウイチです(ポッ♪)』
『ダンナサマ?ダン ナサマ?
アァ〜旦那様かな?よし、こ〇そう!』
『ユーピテルよ、少し待て、セレスよいきなり何を言うておる?今日は外交担当を連れてくるはずではなかったのか?
そこのサガラユウイチは担当ではないのか?』
『お父様、このユウイチが外交担当で、私の将来の旦那様になる人です。』
『そっそうか……状況がうまく飲み込めん。それにその後ろの美しい女性達は何だ?』
『こちらは、ユイとサツキで、私と同じユウイチのお嫁さんです♪これから一緒に生活するから連れてきたの♪』
・
・
・
・
『セレスや〜パパは今おかしなことが聞こえた気がするが…………
その男はセレス以外にも女性を
『スケコマシ?ユイやサツキからはタラシとは聞いたことはあるよ?』
『そうか……誑しかぁ〜わしのセレスを誑しこんだのかな?そうか……
そうか……そうか…そうか、
よし、〇ろそう。』
と国王さまが座っていた玉座(?)からゆらりと立ち上がり、右手から光の剣が出てきた。
(え〜?なにそれ?持ち手の無いラ〇トセ〇バー?魔法?)
それを見たマールスさんが間に入り、セレスさんも俺の手を掴んだまま俺の前に立ち、冒頭に会話になった。
〜回想終わり〜
『お父様、ユウイチに何かするのであれば、私はお父様のことを嫌いになります。ここから出ていきます。』
『…………セレスや…パパより、その男を取るというのか?』と国王様が急激に覇気を無くしていく、それを見てユーピテル王子様が、
『セレス、父上にその様な事を言うでない。』
『私の味方をしてくれないお兄様なんて嫌いです。』
『…………フグゥ』とユーピテル王子が椅子に突っ伏し
『やはりその男許すまじ……僕のセレスを奪っていくとは………』とつぶやいている。
その状況に俺達3人はどうすることも出来ずにいたが、王妃様が
『あらあら〜、あなた〜、ユーピテル〜、セレス〜、お客様の前で何としているのかしら〜?我が国の外交担当とはいえ、初の登城で来た方におみせすることですか〜?』と言った所、
『『『はい、申し訳ありませんでした。』』』と国王、王子、王女の3人が直立し、王妃様に身体を向け頭を下げた。
『は〜い、わかれば言いのですが、まずセレス〜?』
『はいっ!』
『あなたはこの国の王女ですよ〜作法を忘れたのですか〜?好きな男性の前で浮かれているのはわかりますが〜、
お作法をもう一度教育ですね〜』
『はひ(泣)』
『次に〜ユーピテル?』
『はい…』
『あなたは〜もう少し妹から離れなさい〜。あと、すぐにころ〇うと言うのは浅慮ですよ〜、一度離れた管轄領に行き、自分を見直したほうがいいですかね〜?』
『母上、それだけは……管轄領行きは許してください…。』
『最後に貴方〜セレスが大事なのはわかりますが〜、複数の女性を侍らしているのは貴方もですよ〜本当にセレスのことになると〜沸点が低すぎです〜。いっそのことセレスをお嫁に出して、外で暮らしてもらってもいいですね〜』
『オプスルア?待ってくれ、話し合わないか?セレスを外に出すなどならん!ならんぞ〜。』と王妃様が話している最中は、3人共あたまをさけていたが、セレスが頭をバッと上げて、
『えっ?ママ、私ユウイチと暮らしていいの?』と確認していた。
ってか、ここでは王妃様が最強なのかな?
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