第27話 終了

(沙月さんと付き合うことになりました。


それは望むところだ。



だが、だがね・・・・。

沙月さんが

「お嫁さんを増やす時は

必ず教えてください。」

と言ったことについて、

俺は絶賛頭が受付拒否をしている。


待って、なんで、

お嫁さんを増やすはおかしいよね?


ってか、俺モテないよね?

俺のどこにモテる要素がある?

増えない。増えない。


何で沙月さんは

こんな事言ったのだろう?)


告白をした後も、生活は続く。

その日の夜の食事は初めての

二人きりでの食事だ。

(緊張し過ぎて何食べたか記憶がない。)


お風呂の時間になり、

おれはシャワーのみなら一人で

使用しても良いとの事で、

夏川先生から許可を得ていたので、

シャワーを浴びている。

二人で

(俺、何で沙月さんと

お風呂入っているんだろう?

食事が終わって、何したら良いのか

わからなくなり、沙月さんに

お風呂に行ってきます。って言って、

俺一人で入ったよな?

頭洗ってたら、

いきなり沙月さんが入ってきて、

髪を洗うのを手伝ってもらって、

身体洗う時も背中流してもらって、

次は俺が沙月さんの背中を流している。

どうしてこうなった?



沙月さん、すごい肌綺麗ですね。

後ろからでも、お胸様がスゴク揺れて

いるのが分かりますね。

腰細いですね。

お尻も安産型なんですね。


俺なんでこんなに冷静何だろう、

興奮して、頭に血が上り過ぎて

クラクラしてる気がするのに……

俺はどうすれば良いんだろう?


すでに一線は超えているし、

お付き合いもしている。

あれ?俺……なんの憂いもないよな?



完全に術中にハマってるわこれ。

いただきま〜す。)


今日は、俺が沙月さんを

美味しくいただきま………




俺の体力が途中で尽き、

沙月さんに、美味しくいただかれました。



気がついたら、

ベッドに二人で寝ていました。

(あれ?俺お風呂入ってたよね?)




次の日になり

朝昼と二人で食事をし、

ようやく、雇用契約書?を沙月さんに

見てもらい、ようやく無職ではない事を

知ってもらいました。


夕方に夏川先生が戻って来るまで、

二人で柔軟体操をしたり、

ノンビリ話しをして過ごした。



夏川先生が戻ってきて、

話す時間をもらって、俺と沙月さんが

付き合うことになったこと、

仕事が決まり、正式に契約したことを

二人で報告したところ、


夏川先生からもお話しがあるようで、

「まずは二人ともおめでとうございます。

相楽さんはこれから頑張って下さい。

もう一度言いますが、

沙月を泣かせたら、切りに行きますから

そのつもりでいて下さい。


それと、相楽さんのリハビリは

この調子で行けば、

2週間で終了します。

そうなりますと、

この施設から退去となります。

つきましては、相楽さんに

家を探していただくことになります。


なにか質問とかはありますか?」



(先生、大丈夫です。

沙月さんは必ず幸せにします。

任せてください。

不幸で泣かせるなんて

絶対にしませんから


ですので、




お願いします。



切ると言った時だけ、なぜ無表情?

それにその手はなんですか?

メスですか?

その持ち方はメスなんですよね?

お医者様ゴメンナサイ、

しませんから、怖いです。

そのお顔と、手つきで、

股間がヒュンってなります。

ユウイチ君は、今縮み上がり

ガチガチに守りを固めてしまいましたよ。


リハビリ終了と言う大事な話なのに、

あまり重要さが感じれなくなりそうだけど、

そうか……リハビリは終わりになるんですね、

家は松岡さんに相談だな。



治療費って、どうなっているんだろう?)


「終了はわかりました。

家については、

こちらの施設の松岡所長さんから、

仕事をする報酬で、

家を用意すると言われてますので、

確認しておきます。


あと、治療費ってどうなってます?」


夏川先生は特に反応もなく

「家の件はわかりました。

報酬が家というのは、気になりますが

わかりました。

治療費については、問題ありません。

治療薬使用への協力として、国が全額負担しています。」


(全額、国が持ってくれるの?

マジですか?

確かにこんな大きい施設で

自衛隊が守っている施設なら、

国の重要な施設って事だし、

国が何らかの実験か試験みたいな事を

していたと言う事なんだろうな。)


「それと、相楽さん、

ありがとうございました。

この件が成功したので、

心置きなく次の仕事に行けます。」


「えっ?」

(そうか、このリハビリが終われば、

夏川先生とお別れになるのか……

告白をしなければ沙月さんとも、

お別れだったんだよな。)


「そうですよね、夏川先生……

あとすこしですが、よろしくお願いします。」と伝え、

俺は夏川先生に頭を下げる。


それを見た夏川先生が、

悲しい顔をしながら

「はい………よろしくお願いします。

(小声)相楽さんのバカ……」

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