第5話 セレス

エルフと言われるよくアニメでみる。

耳に特徴のあるスーパー美人さんが目の前にいた。


(このきれいな人は……

耳長いなぁ、キレイな金色の髪だな〜。こんなきれいな人初めて見たかも。

胡散臭い教授と同じ白衣を着ているが中は、黒の上下皮っぽい何かを身に着けている。お胸様は普通かな?)


「サガラ ユウイチさん?

でいいのかな?」

「あっハイ、相楽 悠一です。ハイ」

(ちょっオレ〜!!すごいテンパってる!)

「私の名前は、『セレス』と言います。よろしくお願いします。」

(流暢な日本語ですな〜。ん?違うなんかおかしい?)

「よろしくお願いします。」

(俺よ、なんか言えよ!こんな美人と会うのは二度と無いかも知れないのに)

「では、サガラさんに聞きますね。

『私の言葉わかりますか?』」

(???分かるけど、なぜこの質問?)

「わかりますよ。どうしてこの質問が?」

答えた所、セレスさんが泣き笑いの顔になった。

「サガラさんに次の質問しますね。あなたは『力』に気づいてますか?」

(ちからって何?)

「力ですか?何の力ですか?」

答えた所で、セレスさん大粒の涙を流し始めた。

(ちょっと待って、なんで泣き出した?!)

「サガラさん、あなたに会えてうれしいです。本当にエーテルを使えてますね。」


「はぁ~?」

(どういうことだ?)


「サガラさんは、誰かがいる『気配』や、誰かに見られていると言う事がありませんでしたか?」

「何となくあります。」

「私が話しかけている言葉は、『何語』で聞こえますか?」

「日本語ですね。」

「実は、サガラさんにお話しする時に私の暮らす国の言語を混ぜて喋っていました。」

(わけがわかりません。)

「サガラさんに挨拶した時は、『セレス』と言う際に言語を変えていました。

ですが、サガラさんは普通に話されていて、私もびっくりしました。」

(ほんとにどういうことですか?普通に言葉通じてますよね?)

「サガラさんにお願いがあるのですが、私の名を呼んでもらってもいいですか?」

「わかりました。

『セレス』さん」

セレスさんが抱きついてきた。

(身体動いてよ!感覚もどってきてぇぇぇぇぇぇ!こんな美人にハグされるなんて、もう無いかもしれないからお願い、もどってきてぇぇぇぇぇぇぇ!)


十数秒たった所で、扉が開く音がして、夏川先生と卯花さんが入ってきて、セレスさんが取り押さえられました。

「あなた何しているんですか?」

「相楽さんが〜何かしたんですか〜?」

(夏川先生ありがとうございます。卯花さん俺は無実です。)


少し時間が経ち、落ち着いたセレスさんが、夏川先生と卯花さんに頭を下げていた。

「ナツカワ先生、ウノハナさん申し訳ありませんデシタ」

(こっちは日本語かな?)

「実はサガラさんが私達の言葉を理解できているみたいで、感極まって………ゴメンナサイでした。」

「えっ?!相楽さんがですか?」

「あらあら〜そんなことできたんですか〜?」

(すいません、俺もびっくりです。)


「『セレス』さん質問です。さっきエーテルを俺が使えてると言うのは、この『セレス』さんの言葉を理解して話せることと、どう関わるのですか?」


夏川先生と卯花さんが固まった。


「相楽さん、今どうやって喋りました?」

「相楽さんが、不思議な言葉を発してます〜」

「サガラさん、私達の言葉はエーテルを声に乗せないと発声できない事になっています。」

(んっ?)

「つまり、俺が『セレス』さんを呼ぶ時はエーテルを使ってるということですか?」

『そういうことです。』

「今のは『セレス』さんの国の言葉ですか?」

『そうですよ♪私がいつも話している言葉になります。』

「相楽さん、セレスさんは何を言っているんですか?」

(夏川先生があわあわしてる。卯花さんは……のほほんとされてますね。わからないのは放棄したかな?)



(あれ?何か忘れてるような……)








(あっ!俺の治療………)




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