サポ限に書いていたこと2 国語の文法を学ぼう

『作家になりたければ、これを読め!』(https://kakuyomu.jp/works/16817330653078903765)を作る前に、当初考えていたけれどもボツにした内容を書きます。

 カクヨム甲子園を読んだとき、「ストーリーは面白いかもしれないけれども、どうしてこの人達は推敲や添削をしないのだろう」と不思議に思ったのが、そもそものきっかけです。

 人が良くておせっかいな性格が災いして、どうしてもお話づくりに役立つものを公開したくなった企画でした。

 けれども、偉くもない人が偉そうなことをいっても、誰からも興味を持たれないと一計を案じ、既存の有名作家さんたちが書かれた出版物を紹介することで、遠回しに伝えることにしました。

 目論見がうまくできたかどうかはわかりません。




◆国語の文法について 


 選考では、文法が正しく書けているかどうかが見られます。一次選考を通過しているのならば、おそらく正しく書けています。でも、見落としがあって二次に行けた可能性もゼロではありません。一次の下読みは、最初から最後まで作品を読んでいるわけではないからです。

 正しい日本語が書けない人を書籍化する出版社は存在しないでしょう。

 それに、読書家の人は、誤った日本語に気がつきやすいです。


 文章を書くときは、主語をはっきりさせましょう。

 また、主語と述語は近づけること。

 副詞と動詞、形容詞と名詞は近づけること。

 読点の位置に注意すること。

 感動詞や接続詞、主語を示すあとや、文頭の副詞や副詞的な語句のあと、引用を示す「と」の前など、関係の深い語句同士をまとめ、浅い語句を切り離すところに読点を打つこと。

 漢字の閉じる、開くに気をつけること。

 閉じるとは漢字に、開くとはひらがなにすることです。

 形容名詞の「こと」「もの」「ところ」「とき」「うち」「わけ」はひらがなにします。漢字にすべき字はこまめに調べて漢字にしましょう。

 わかり易い文章を心がけるために、こそあど言葉を乱用しないように心がけましょう。

 重ね言葉は文章を稚拙にします。

「頭痛が痛い」などはわかりやすいですが、「すべてを一任する」「連日、暑い日が続く」なども重ね言葉なので、注意しましょう。

 重ね言葉が全て駄目ではなく、「むやみやたらに」と同じ言葉を重ねて強調している言葉や、「フラダンス(フラは踊るという意味)」など一般化している言葉もあります。「歌を歌う」など問題なく使えそうなものもあります。

 小説を書く前に、国語の文法ドリルを勉強し直すのもいいでしょう。

 ネット検索すれば、国語の文法が学べるサイトも見つかります。そちらを利用するのも、一つの方法です。

 国語辞典の付録には、原稿用紙の使い方や文章の書き方などが掲載されているものもあります。わからない言葉だけでなく、文章を書くのにも、辞書は役立ってくれます。

 書籍なら、『伝わる! 文章力が身につく本』『伝わる! 文章が豊かになる本』高橋書店 本体一二〇〇円(税別)などもあります。

 書店や図書館にて実際に手に取り、一読して、購入するか検討されるのも良いかと思います。


 TBS系列で放送されている『プレバト』で、芸能人が俳句を読むコーナーがあります。

 助詞の使い方が間違っている、と指摘される場面を目にします。

 芸能人の年長者でさえ間違うのです。

 自分が正しい日本語を操れていると過信すれば慢心につながり、作品作りにおいても影響がでるかもしれません。

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