サポ限に書いていたこと34 小説が書けなくなったとき・6
■感覚で作ってきた人
世の中には、二種類の人間がいます。
理性的に物事を捉え、考えられる人。
もう一人は、感性で物事を捉える人。
どちらも答えにたどり着くことができるので、アプローチが違うだけなのです。
東京から大阪へ行くときに電車を使うのか、車か飛行機、または船なのかといった選択肢の違いに過ぎません。
いままで感覚で作ってきた人が、あるとき、どうやってお話を作ってきたのかわからなくなる場合もあります。
これまで自分自身がやってきたことを、他人の言葉ではなく、自分の言葉に置き換えて翻訳すると理解が早くなります。
感覚の人は直感が鋭いので、ちょっとしたアドバイスで気づくことができます。気づいたら、自分が後で読み返したときにわかるように、ノートに書き留めておいてください。
★お話の作り方はシンプル
一、ホップ
なにを書くか予告します。
お話のはじまりのきっかけ。
二、ステップ
もう少しくわしく書きます
お話の説明です。
三、ジャンプ
事件が起きます。
考えや、不思議に思ったことを書きます。
四、着地
お話にオチをつけて、上手くまとめます。
★書き出しが大切
・擬音ではじめる。(ドッカーン、ワンワンなど)
・会話からはじめる。
・動作からはじめる。
・読者が興味を持つことからはじめる。(珍しいこと、あっとすることなど)
・これから書くことを予告する。
★目に見えるように書くこと
・読者に発見させる。具体的に書いて、内容が伝わるようにする。
・詳しく書く。状況が見えるように。
・書いている人の心をわからせる。
・色のついたものを書く。
・会話を用いる。
★三つの「リ」を入れる
読者を「ドキリ」「ビックリ」「ウラギリ」させることをお話に入れると、面白くなる。
★もう少し具体的なお話作り
一、とんでもない(珍しい、変、いつもと違う)事件を考える。
二、見事な(スマート、定番、納得の行く)解決を考える。
三、主人公を中心に、事件のはじめから解決までを時系列で書き出す。
主人公がどうやって巻き込まれ、どう解決するのか。
今までにない、新しい状況に主人公を放り込めばいい。
途中の主人公の行動に、複数の障害を用意する。
お話とは、「事件」「行動(解決過程)」「解決」だけです。
この三つをそれぞれ一行ずつ、三行で書いてみてください。
行動(解決過程)が複数の場合、その数だけ書いてください。
お話の面白さとは、どんでん返しです。
敵はAだと思わせて、最後にBだったとバラされるときの意外性から、読者は驚かされるのです。
解決に関しては、オチを付けなくてはいけません。
オチには、「これまでの話はどういったものだったのか」を書くだけです。
なにかしかの成長をしたのか、人生観を変えたのか。
日常から非日常へ行き、日常に戻ってきた主人公が、非日常で体験したことから人生に与えた影響や意味を暗示するようなことを書いて結末とすればいいのです。
コメディもラブコメも恋愛も、ホラーもミステリーもサスペンスも、基本のお話の作り方は同じです。
まとめたものが、次のようになります。
一、不完全な主人公
二、オープニングで本敵の仕込みをこっそりしておく。
三、囮の動きで読者をたぶらかす。
四、大切なものとそれにまつわる謎を出す。
五、事件のきっかけは、派手で異常なエピソード。
六、主人公を動かすために、大切なものを奪う。
七、旅立ちは、主人公が決意するとき。
八、タイムリイットを仕掛け、スリリングにする。
九、偽敵による囮の動きで読者をたぶらかす。
十、どんでん返しを成立させる。
十一、本敵登場でおどろかせる。
十二、恐怖を克服してテーマにつなげる。
十三、主人公の成長で感動させる。
十四、意外な結末で読者をノックアウトさせる。
十五、オチは一枚の絵のようにする。
どんでん返しは十種類です。
敵は途中で死んだと思ったら、生きていた。
敵は自分の外にあると思っていたら、自分の内部にあった。
敵はコイツだと思っていたら、同じ立場のアイツだった。
敵は死んだと思っていたが、実は死んでいなかった。
敵は主人公の内に巣食う恐怖と思ったら、外に存在する恐怖だった。
敵は主人公が生み出した恐怖と思ったら、外に存在する恐怖だった。
敵は主人公の外に存在する恐怖と思ったら、内に巣食う恐怖だった。
敵は主人公が生み出した恐怖と思ったら、内に巣食う恐怖だった。
敵は主人公の外に存在する恐怖と思ったら、主人公が生み出した恐怖だった。
敵は主人公の内に巣食う恐怖と思ったら、主人公が生み出した恐怖だった。
これらを組み合わせて活用してください。
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