コンセプトセンテンスを書いてみる

 コンセプトセンテンスとは、プロットを作る前の「三行プロット」、あるいは「三行ストーリー」と呼ばれるものです。

 構造としては、「ある主人公が、なにかしらの行動(人や状況に出会い)をし、なにかしらの結果(目的を果たしたり、変化したりする)となる話」です。

 推理ものなら、「事件に関わった主人公が、問題や障害を推理して、事件を解決する」となります。

 テンプレはいくつか存在すると思います。

 


・家の中のモンスター

 主人公が閉ざされた環境の中に現れたモンスターと戦い、生き延びようとする。サスペンスやホラー、モンスターパニックもの。



・金の羊毛

 旅に出た主人公が、当初求めていたものとは別なものを手に入れる。

 道中で経験したことから、なにか大きなものを学ぶ。



・魔法のランプ

 不思議な力を手に入れた主人公が、様々な経験をし、最終的には不思議な力に頼らず何かを成し遂げる。



・難題に直面した凡人

 どこにでもいそうな一般人である主人公が事態に巻き込まれ、ものすごい強大な悪に立ち向かい、がんばって強大な悪を滅ぼす。



・人生の岐路

 人生の節目に重要な決断をする主人公は、辛い経験を経て成長とともに解決し、本当の自分を受け入れて人生は素晴らしいと実感する。



・相棒

 何かが欠けている主人公が、それを補う存在と出会い、友情や葛藤、決別を経て、やっぱり一緒が一番だと決意し、共に成長する。

 性別を変えると恋愛ものになる。


 

・なぜやったのか

 事件の原因には闇があり、すべての人に存在する潜在的悪意を代弁して調べ、隠された秘密のほんとうの意味がわかったとき、見えていた景色が一般する。


・おバカの勝利

 間抜けで無能と思われている主人公をバカにした賢者が失敗し、主人公は意外な勝利を収めて評価される。



・組織の中で

 特殊な家族や組織に身を置く主人公は、どちらがイカれているのか悩みながら、ルールを逸脱する行動を取って、個人を出しつつ立ち向かっていく。



・スーパーヒーロー

 特別な力を持つヒーローである主人公は、特別であるがゆえに理解されない葛藤を抱えながら悪と戦い、周囲に誤解されつつ称賛され、快感を得ながら悩む。

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