プロットとは企画書であり、小説の設計図
プロットとは、作り手側の考えをまとめた企画書であり小説の設計図であることは、作品を書かれる皆さんなら既にご存知のはずです。
開始地点から最終地点までの流れであり、主人公に起こる出来事、アクションが書かれています。
あらすじとは、読み手側に物語の筋を伝えるためのものです。
誰のためかが違うだけで、どちらも物語の筋をまとめたものです。
※ちなみにストーリーとは、最初の状態から最後の状態までに至る主人公の内面的変化、心の成長、リアクションが書かれたものです。簡単にいえば、プロットやあらすじは話の流れ。ストーリーとは、主人公の心の旅です。
〈プロットを作るメリット〉
構成バランスのチェックがしやすい。
コンセプトがブレない。
迷いがないため執筆スピードが上がる。
他人に見てもらうのに向いている。
応募するときのあらすじに役立つ。
〈プロットを作るデメリット〉
時間がかかる。
こだわると書けなくなるので、程々にまとめよう。
・はじめに、頭の中にいる編集者を紙に書いて破いて捨てる。
・まず、テーマを決める。
小説の主題、核とも表現されるテーマとは「この作品で一番いいたいこと、読者に伝えたいこと」です。
プロ作家を目指すならば、「直接テーマを書かなくても伝わる作品」を書く意識を持とう。
テーマやアイデアの考え方には、「演繹法」「帰納法」二つの方法がある。
シーンやキャラクターを思い浮かべて決めるのが、演繹法。
イメージやテーマなどの概念を考えて決めるのが、帰納法。
・アイデアをひたすら出す。
キャラクターや世界設定、エピソードやセリフなど、思いついたアイデアを箇条書きで書いていきます。パソコンのワードや表計算ソフト、あるいはアイデアをカードにメモ書きしては組み合わせを考えてみるのも一つの方法です。
主人公の名前。
年齢、性別、何者なのか。
どんな見た目で、特徴があるか、
どこに住み、その場所は好きか嫌いか。
喜んですることは?
好きな食べ物、趣味、誰にも負けないことは?
腹をたてること、悲しむことは?
家族は? 秘密は?
知らない人に会ったときどうするか?
主人公のどんなところが好きで、どこが嫌いか。
主人公を三つの言葉で表すとなにか?
主人公に起こった最高の出来事は?
主人公に起こった最悪な出来事は?
大金を当てたらなにに使う?
仲間やライバル、悪役についても同じように考えてみる。
・自分にとって一番の小説とはなにか、を以下から考える。
一、その小説について何を知っているか?
二、重要人物は誰で、どんなやつなのか?
三、どんなことがおきるストーリーか?
四、いつ、どんな舞台で起こったのか?
五、おすすめするポイントはどこか?
小説とはフィクション、嘘であり「もし~だったら」から「常識を踏み越えた結果」を描くフォーマットで作られている。
「もしも無人島で一人で流されたら」
予想される常識的結果、「どうしよもなく死ぬ」
常識を踏み越えた結果、「一人で家や畑を作りいい暮らしをする」
「もしも大金を拾ったら」
常識な結果、「贅沢して使い果たす」
常識を踏み越えた結果、「拾ったことを夢だと思い、真面目に働いて成功する」
「もしも盲目の人に大聖堂を説明するなら」
常識的なら、「言葉を尽くしても説明しきれない」
常識を踏み越えた結果、「二人で一本のペンを握って紙の上で大聖堂を書いて心を通い合わせる」
ストーリーとは「宝探し」である。
主人公が何を求め、最後に手に入れる宝物は?
宝探しをする動機は?
宝物を手に入れるための障害はなにか?
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