点検と推敲1

「問題。文章を書き進めながら、絶え間なく繰り返される作業はなにか」

 答えは、いわずと知れた点検と推敲です。


 点検とは、誤字脱字はないか、句読点をつけるべきところにあるのかを意識して、文章を書き進むことです。

 推敲にも点検は含まれますが、文章や言葉の選択について検証していくことです。

 推敲の故事が生まれたように「押す」か「敲く」か、詩や文章において字句や表現を練ることをいいます。

 伝えるべきことを、わかりやすく正確に書けているのか、文章が書き終わったら点検と推敲を忘れずに行おう。




■点検


・誤字や脱字がないか

 注意していれば防げるが、見落としているともったいない。

 どんなに注意していても、人は間違う生き物である。

 パソコンやスマホといった便利な道具に頼り切っていると、できたつもり、したつもりになって、うっかりと見落とすこともあるでしょう。

 頻繁に、辞書や用語辞書を活用して調べるしかない。

 誤字をしてしまうのは、確かめなかった結果です。

 手抜きや怠け癖の証にもなってしまいます。

 脱字も、不注意のせいで起きます。

 書き終わったら、声に出して音読すると、誤字脱字の見落としを防げるでしょう。

 一度の読みでは、見落としがあるかもしれません。

 二度三度と読んでみるのもいいです。

 読み上げソフトなどを活用して、自身の書いたものを読んでもらい、耳と目で確認するのもいいでしょう。

 ネットの無料で使える校正サイトや、ワードソフトに入っている校正機能でチェックするのも一つの方法です。

 誤字脱字は、校正ではみつけにくいかもしれませんが、発見するきっかけになります。



・句読点がついているか

「。」が句点で、「、」が読点です。

 会話文の最後に句点をつけるかどうか、わかれるところです。児童文庫作品などは、句点が着けられていることが多いです。一般文芸には、ついてないことが多いです。

 問題は、読点です。

 一文が長過ぎる文章を書く人もいます。

 きっと、心臓が丈夫で息継ぎしなくても話せる人なのでしょう。

 打つ場所を間違うと、意味が異なることがあります。

 リズムやテンポにも深く関わってきますし、書く人の感情や性格によっても違ってきます。

 打つルールは、ないようであるため、難しいです。

 すべてではないですが、国語辞書の巻末に「文章作法」をまとめているものもあります。その中に、句読点の打ち方が書かれています。


 次回に続く。

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