点検と推敲2

・句点の打ち方としては、大きく三つあります。


 文末に打つ。会話などのいい差しの形でも終わりには打つ。

[例]暖かくなってきました。

「 」や( )の中、箇条書きでも文の形をしている時は打つ。

[例]「おはようございます。」

   (飲酒は二十歳からです。)

   一、次の問を答えなさい。

 文末に( )が付く場合は、( )の後に打つ。

[例]……も考えるべきである(第二図参照)。




・句点をつけないときも、三つあります。


 題目の終わり。

[例]選挙ルールの改正について

 短い語句の引用の場合の、引用部分の終わり。

[例]「その道によって賢し」という格言について考えよう。

 箇条書きで列挙するものが文の形ではなく、短い単語の場合。

[例]一、日時

   二、場所





・読点の打ち方は、十二あります。


 文の主語を示す語句の後。

[例]その本は、美しくも悲しい物語です。

 文の中止する部分や、並列関係にある語句の間。 

[例]桃太郎はきびだんごを受け取り、外へ出かけた。

   イヌ、サル、キジを従えて、鬼ヶ島へ向かった。

 感動詞や接続詞の後。

[例]あっ、入りました。ホームランです。

   そして、長時間続いた試合は終了しました。

 条件や理由を上げたり、限定を加えたりする語句の後。

[例]彼女は優しいので、みんなから愛された。

   再会したら、別人のように変わっていた。

 助詞を省略したところ。

[例]わたし、間違ってません。

 文頭の副詞や副詞的な語句の後。

[例]まず、仕事を終えてから食事にいきましょう。

   二時間後、ようやく食事にありつけた。

 語句を隔てて修飾する場合、その修飾語の後。

[例]美しい、ピアノの音色が聞こえる。

   この、誰にも邪魔されない時間が好き。

 読み誤りを防いだり誤解を避けたりするために必要なところ。

[例]彼はずぶぬれになって、逃げる相手を追い掛けた。

   彼は、ずぶぬれになって逃げる相手を追い掛けた。

 文の成分を倒置したとき、倒置部分の前。

[例]休みませんか、ひと仕事終えたのだから。

 主語を文の途中に置いた場合、その主語の後。

[例]生きてて良かったと言える日が来ると、私は信じてる。

 生きの切れ間や、読みの間の部分。

[例]ボーン、ボーンと柱時計が鳴った。




 これらのことを守りつつも、筆者の気持ちに従って自由に打つ。

 自由とはいっても、「神は死んだ」を「神、は死んだ」と勝手にはできません。

 音読して二十秒辺りで読点を打つ、というやり方もあります。一文が長すぎると、読んでいる方が疲れてしまいます。あまりに読みにくい文章だと、ネット小説では読まれない可能性もあります。

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