サポ限に書いていたこと5 ジャンルの種類と特徴

『小説を書く前に、ジャンルの種類と特徴を確認しよう』


 小説ジャンルには、二つのパターンがあるという。

 一つは、作品の方向性や小説のなかに登場する要素によって分類されたもの。

 もう一つは、小説のターゲットにしている読者層や表紙・挿絵などのデザインによって分けられるもの。

 


■作品内容による分類


・ファンタジー

 幻想的要素のジャンル。

 魔法やモンスター、神話や伝説、民話などの題材が扱われる。


・異世界ファンタジー

 ファンタジー小説のなかでも異世界を舞台にしたもの。

 ハイ・ファンタジーとも呼ばれる。

 舞台や場所などは、歴史をベースに創作されるケースが多く、中でも中世ヨーロッパ風の設定がよくみられる。

 魔法や怪物が登場する世界ファンタジーが多い。


・異世界転生もの

 転移や転生をして異世界を舞台にしたファンタジー。

 舞台や場所は中世ヨーロッパ風の設定がみられ、魔法や怪物が登場する。

 設定やシチュエーションの差異によって、様々な異世界転生ものが日々増産されているジャンル。


・現代ファンタジー

 現代や近現代を舞台にしたファンタジー。

 ロー・ファンタジーとも呼ばれる。

 身近な日常に幻想的要素が入っているところが特徴。


・SF

 科学的要素のある物語。宇宙や時空、未来の科学技術が多く扱われる。

 思考実験。

 本当には無理そうなこと(現代会では)を、ありそうに見せる遊び。

 知能指数を下げずに判断力を下げる遊び。

 SF的要素をいかにリアルに表現できるかが問われる。


・ミステリー

 事件が起きて謎があるミステリー。

 探偵役が推理し、謎を解き明かすのが定番。魅力的な謎を用意できるかが重要。


・歴史もの

 歴史的な出来事を題材にした小説。

 以下の三つに分類できる。

 実在の事件や人物をテーマにした「歴史小説」

 歴史の流れに沿いつつ、架空の事件や人物を扱う「時代小説」

 歴史を大幅に改変した「架空戦記」


・現代社会もの

 現代を舞台に社会的な出来事を扱う。

 身近な出来事は共感性も高く、読者に人気のジャンル。


・経済もの、企業もの、政治もの

 近現代の経済や企業、政治を中心とした物語。

 実在した事件や人物、企業体をモチーフにしたものも多い。


・冒険小説

 財宝や地位、名誉、スリル、ロマンを求めて危険を顧みず冒険する。

 古典的ながら根強い人気の高いジャンル。

 スパイものや山岳小説、海洋冒険小説なども冒険小説に含まれる。


・職業もの、サラリーマンもの

 職業を題材とした物語。

 医者や刑事、弁護士、一般的にあまり知られていない職業まで、さまざま。

 業界特有の知識やノウハウに興味を持つため、専門知識が必要。


・日常もの

 仕事や職業から離れた、日々の営みを舞台にした物語。

 描写されるのは家族関係やご近所との人間関係など。

 恋愛ものは、このジャンルの定番。

 闘病ものや趣味を扱った作品など多岐にわたる。


・ジュブナイル、青春もの、学園もの

 成長、友情、学校、将来、恋や家族の悩みなど、若年期特有の体験をテーマにしたものを「青春もの」と呼ぶ。

 舞台に学校が選ばれることで、「学校もの」「学園もの」とするケースもあり、線引きが難しい。

 若年読者にとって身近な「青春的」テーマで、感情移入を誘うのが定番。

 


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