サポ限に書いていたこと24 物語の型・1

 物語には様々なパターンがあります。

 基本ストーリーには、

「サクセスストーリー」

「巻き込まれ型」

「空間限定型」

「相棒モノ」

「旅もの」

 があります。


 物語の型は、人物がいて、出来事が起きて解決する、序破急や起承転結といった「単純構造」でできています。

 すべての物語は、単純構造の変形といえます。


 冒頭に、発端の事件があって起承転結で書かれていれば推理ものになります。

 起承転結に意外な結末があれば「どんでん返し」といえます。


 また、すべての型に当てはまる構造は「行きて帰りし物語」です。

 主人公がどこかへ行き、最終的には帰ってきます。

 異世界転生ものは帰ってこないじゃないかと思われるかも知れませんが、(作者が途中で書くのをやめたものを除く)行きて帰るのは必ずしも物理的とは限りません。

 冒頭で、「仲良く暮らす」と前フリがあれば、いろんなことがあっ他主人公が最後に本当の自分を取り戻して仲良く暮らす結末にたどり着いたなら、「行きて帰りし物語」と成立します。

 

「入れ子構造」は、本編を序章と終章で挟んだ構成です。

 ただし、序章と終章は本編とは異なり、たとえば序章では主人公が半生を語りだし、本編では過去から現在へと半生が語られ、最後に冒頭場面に戻る。こうすることで、話に重層的厚みが生まれます。

 冒頭に、現実の現在と思われる部分があることで、実際にあった話と思えるような印象が作れる。現在と過去の話が連動しているとさらに良い。


「二つの視点」は、それぞれの人物のストーリーには起承転結が描かれています。

 ただし、なぜ二つの視点で区別して書くのか、創作上の意図がなければ失敗する。刑事視点と犯人視点を交えると、緊迫したり怖かった展開がネタバレとなり、台無しになる恐れがあります。


「群像劇」は、語り手がどんどん交代していくだけで、ストーリーそのものは単純構造でできています。人物よりも出来事を描く藩士に向いています。


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