サポ限に書いていたこと29 小説が書けなくなったとき・1

 問題。病老生死以外で、性別や年齢、国籍に関係なく、どんなに調子のいい人にでも訪れるものは?

 答えは「不調」です。


 創作に限らず、どんな場合においても上手くいかないときは、なにかしら不足していることが多いです。

 時間、知識、情報、技術、タイミングなど。

 だから、不足を補えば上手くいく可能性がでてきます。



■小説を書いたことがない人


 小説を書いたことがない人が「書けない」と悩まれている場合は、小説の書き方を勉強されるといいです。

 学校で国語の授業を受けられたと思います。

 文書の書き方を正しく理解しているのか勉強し直してください。

 実際に刊行されている自分が好きな小説を読んでください。

 映画やドラマ、アニメや漫画、様々な作品をみてください。

 それらを見ながら、主人公がいつ登場し、誰で、どんな目的で、何をするのか、敵や仲間は誰で、どんな目的を持っていて、どのタイミングでどんなことが起きるのか、物語の構造を学んでください。

 学ぶは真似ぶ、といいます、 

 好きな作品を真似するところから、創作をはじめると良いです。


 お話は、「問題」「行動」「解決」の三つでできています。

 行動に「障害」を複数作ることで、解決に至るまでの難易度が上がり、面白い話ができあがります。

 具体的には、

『実は私、〇〇です。

 私は〇〇だからすごいんです。

 ところが、私は〇〇だからこんな困ったことが起きます。

 とうとう、こんなことになってしまいました』

 この型に当てはめて考えてみてください。

 


■小説を書いたことがある人


 小説は書いたことがあるけど、書けなくなった場合、準備が不足しています。

 まず、結論を用意します。

 つぎに、読者にどうなって欲しいのか目的を準備します。

 読者にインプットしてもらいたいのなら、知ってもらうことを目的にします。

 読者にアウトプットしてもらいたいのなら、知ってもらい行動してもらうことを目的にします。

 そのあとで、型を準備します。

 他作品のマネでかまいません。

 このとき、人を動かす文章を書くことを意識します。

 誰でも人は、心が愉快ならば一日中歩いていても嫌になることはありません。ですが、心に憂いがあると、すこし歩くだけでもイヤになります。

 人生も同じです。

 常に明るく愉快な心をもって歩まねば、たちどころに前に進めなくなるのです。

 お話づくりも同じです。

 作者の心が愉快でなければ、一文字も書き進めなくなるのです。

 人生とは自転車に乗っているようなもの。

 倒れないようにするには、走り続けなくてはならないのです。



■小説を書いている人


 書いてる途中で書けない状態になる場合があります。

 まずは状況を分析します。

 小説を書いているときに進められなくなったのなら、プロットを見直します。

 プロットを作っていなければ、一度プロットを作ります。

 お話の流れを見直せば、なにかが不足していることに気づくはず。

 登場人物の行動目的や動機付けが弱いのか。

 セリフが良くないのか。

 地の文の書き方がくどいのか。

 上手く描写できていないのか。

 情報を出すタイミングなども考え直します。

 そのためにも、書きかけの作品を音読することをおすすめします。



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