サポ限に書いていたこと38 上手く書く方法・1
忙しい人のために結論を書きます。
生まれてすぐ、自分流の文章が書ける人はいません。
「学ぶ」は、「真似ぶ」から来ています。
模倣こそ、最も上達の結果がすぐ出る方法です。
盗作上手こそ、真の文章上手。
だからといって、字面をそのまま盗むのではありません。
良い文の心を盗むのです――以上。
私が真似たことを書きます。
けど、読んでも役に立たないと思います。
生き方や考え方が、千差万、十人十色、それぞれ違うからです。
感想文と絵画コンクールで賞を取る子供でした。が、絵を描いて生活するのは無理だと親に言われ、絵を描くのを禁止されました。
また、漫画やアニメ、ゲームが禁止されていました。
親はニュースやドラマ、クイズ番組、たまにスポーツを視聴していました。ドラえもんは許されていたので、藤子作品なら大丈夫だろうと、少しずつ見れる作品を広げました。
ドラマは人が演技をしているから見てもいい、という考え方だったので、時代劇や特撮番組も人が演じているからという理由で許されました。
声優が演じているからアニメもいいだろうと説得しますが、聞き入れてはくれません。
ただ、NHKはみてもいい、と譲歩がありました。
お話を作ろうと思ったのは、親が読書家でもなければ、本棚に書籍がたくさん並んでいたわけでもなく、作品視聴に飢えていたのが理由でした。
友達の家を訪ねては、ゲーム画面を覗いたり、おもちゃで遊んだり、本棚に並んでいる漫画や小説を読ませてもらっていました。
友達によって、持っている漫画がちがうので、色々な作品を読むことができました。
ある友達の家には、江戸川乱歩江戸川乱歩全集とシャーロック・ホームズシリーズがあり、すべて読ませてもらいました。
推理小説を読んだので、推理作家に憧れた時期もありました。が、どうやってお話をつくったらいいのかがわかりませんでした。
中学の時、先輩がラノベの二次創作をしていました。
それを見て、そんなことをしていいんだと驚いた覚えがあります。
とはいえ、ラノベを読んだことがありませんでした。
私が最初に手にした本は、灰谷健次郎の島物語、はじめて読んだのはミヒャエル・エンデのモモ、感想文で賞を取ったのは、ベートヴェンやエジソンといった伝記でした。また、当時の私が読んでいた小説は、ハードカバーの『福音館 古典童話シリーズ』です。
ハイジ、あしながおじさん、ピノッキオのぼうけん、ふしぎの国のアリス、ピーター・パンとウェンディ、鏡の国のアリス、海底二万マイル、神秘の島、秘密の花園、若草物語、オズの魔法使いなどなど。
ここから派生して、オズシリーズやジュール・ベルヌ作品集に手を出していました。こういった作品ばかり読んでいました。
ラノベがよくわかっていない中、図書室で見つけた『少年八犬伝』を読み、作品内のある場面を書き写してから、その続きを作っていく二次創作をしたのが、初めて作ったお話でした。
再び敵が復活し、再集結したみんなと協力して戦い、最後主人公とヒロインが結ばれてめでたしめでたしという形だったと思います。
一つ作品を作った後、調子に乗ってオリジナルのミステリーものを作りました。
学校内で起きた事件の犯人にさせられたクラスの問題児四人が、自分たちの汚名を返上するべく協力して解決する、作品でした。が、ミステリーのネタなんて、思いつくわけもなく、事件を解決した後は、ラブコメのグダグダした話になりました。
根本的に、どうお話を作ればいいのかがわかっていない状況でした。
どうにかして学ぶ必要がある、とさすがに思いました。
参考資料に選んだのが、『ジ・アート・オブ・ラピュタ』です。
なぜラピュタだったのか。
クラスの子達が「ラピュタは面白い」と話していたからです。
けれども、当時の私は、毎年放送する金曜ロードショーのラピュタを見たことがなかったです。
親がオフロに入っている間にテレビを付けては、「低気圧の化け物だ」「竜の巣だ」「父さんは帰ってきたよ」という、暴風雨吹き荒れる中を、軍の攻撃を受ける空賊の場面しか見たことがありませんでした。
その場面しか知らない状態で、サントラと高い本を買いました。
イメージボードや絵コンテ、後ろに脚本がついていました。
それらを見ながら真似をし、ラピュタっぽい話を考えてみるのですけれど、ろくに見たことないし、興味が持てなくて、お話作りの参考になりませんでした。
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