1万PV記念SS レオと春と雪

春と雪。レオとの出会い。


俺の名前はレオ。シベリアンハスキーだ。

今日は、親戚の子供たちがくると言っていた。

たのしみだ。


ピンポーン


チャイムがなった。

きっと子供たちがきたんだろう。


わん。


玄関へ向かう。


玄関には、紅葉がいると2人の小さな女の子がいる。


俺を見ると紅葉の後ろに隠れてしまった。


「うぅー」「わんわんー?」


「みんないらっしゃい」


「ただいま、2人も挨拶しなさい」


「こ、こんにちはなの」「こんちー」


「この子がレオよ」


名前を呼ばれた。


わん


「うぅ。怖いの」「食べられるー」


食べない


「大丈夫よ、こうやって撫でてあげればいいの」


「噛まないの?」「カミカミ〜」


「大丈夫よ。優しく触ってあげてね」


おどおどしながら片方の女の子が頭を触ってきた。


ふむ。なかなかいい触り方だ。気に入ったぞ


「自己紹介してあげて」


「えっと。春なのよろしくなの」


春という少女の顔を舐める


「く、くすぐったいの」


さっきまでの強張った顔はなくなり。笑っている。


ふむ、子供というのは可愛いな


もう1人の少女が今度は撫でてきた。

やさしい触り方だ。君も気に入ったぞ


「雪ぃーよろー?」


小さな体で俺のことを抱きしめてくる。


可愛いではないか


雪のほっぺもなめとく


「ふふ、くすぐったーい」


「レオ、2人と遊んであげなさい」


わん


いいだろう、この2人気に入ったぞ

最近の周は思春期というやつでかまってくれないからな


「れお遊ぼー」「遊ぶの!」


わん


「鬼ごっこー?」「鬼ごっこをするの」


鬼ごっこかいいだろう。


「れおが鬼なの、春と雪を追いかければいいの」

「わかったー?」


わん


まかせろ、俺をあまり舐めるな


「じゃあ、春と雪は逃げるのー」


そう言って。2人は逃げ始めた。


はじめに春を追って、次に雪を手加減しつつ時には捕まえる。


「うーつかまったの。次頑張るの!」


わう!


いい向上心だな。


春は少し天然気味。直線は速いけどカーブを混ぜると弱いらしい


雪はのらりくらりしてて意外に捕まえるのが難しい。直線は早くないけど素早い動きをしてくる。


「夕飯の時間よー」


「はいなの!」「はーい」


子供と遊ぶのはなかなか疲れるな。


走ってリビングに向かう2人を後ろから追いかける。


ご飯を食べるみんなを見ながら俺のご飯の時間まで待つ。


「んートマトさんがとれないの」「ぶっ刺し〜」


お箸がまだうまく使えてない2人はミニトマトをつかむのに苦戦してる。


「こーら。刺したらだめよ」


「ウイー」


雪が叱られてる間に春は手で取って口の中にいれた。


「お、春はできたの?」


「で、できたの」


俺は見てたぞ


「ごちそうさまなの」「ごち〜」


2人とも手を合わせる。


「2人ともレオのご飯あげるの手伝ってくれない?」


「やりたいの!」「やりりー」


お、そろそろ俺の夕飯の時間か


「春はこっち、雪はこっちもってね。こぼさないように」


「はいなの!」「ういー」


春はドックフードを、雪は水の入ったお皿を持ってきてくれる。


おいおい、大丈夫か?こぼすなよ?


無事に俺の元まで運んできてくれた。


「そしたら、これをやるの。お手」


右手を出された手に乗せる。


「おかわり」


今度は左手


「こうやってやるの。やってみる?」


「やりたいの!」「やるー」


面白そうなおもちゃを見つけたかのようなキラキラした目で見てくる。


「えっと、お手なの」


ちょこんと出された手に右足を乗せる。


「おー!すごいの、レオえらいの」


そんなにほめんなよ、当たり前だっての


「今度はおかわりなの」


反対の手を乗せる。


「えらいの、レオは天才なの」


頭をナデナデしてくる。


やめろよ、照れるじゃねぇか


「今度は雪〜、お手」


出された手に右手を乗せようとするとスッと手の位置を変える。


ふむ、やるではないか


素早く移動した位置に手を動かす。


「む、なかなかやりー、今度はおかわりぃー?」


高速で動かす手をじっと観察する。


ここだ!


ちょうどぴったりの位置で左手を乗せる。


「んーれおすご過ぎ〜天才〜?」


こいつら褒めるのうまいかよ


「レオ、食べていいわよ」


ふぅ、何気に食べ始めるまでに時間がかかってしまった。


「れお美味しいなの?」「うまうまー?」


わうわう


うまいに決まってるだろう。


食べている間じーっと春と雪が見てくる。


なんだこいつら、食べづらいわ。


「おいしそうなの」「食べていいー?」


俺のドックフードはあげないぞ


「ちょっとでいいの、ちょっとだけ欲しいの」「ちょーだーい」


「だーめ〜よ。2人はこっちでリンゴ食べようね」


「リンゴさんなの」「リンリンゴンゴン〜」


雪の言葉はよくわからん。


ご飯も食べおわりクッションに寝転がることにした。


ふぅ。食った後のこいつは最高なんだよな


「春も寝っ転がるの」「雪もー」


春と雪は俺のお腹を枕にして寝転がってくる。


「おーあったかくて気持ちいの」「気持ちー」


ちょっと重いな


しばらくそうしていると春と雪は本当に寝てしまった。


くぅ〜ん


別にいいんだけど動けねぇ


「あらあら、2人ともそんなところで寝ちゃったのね」


「ほんとだー可愛いなぁ」


紅葉がスマホで写真を撮り始めた。


「私にも後で送っといて」


「りょーかい」


「そろそろ起こそっか、夜寝れなくなっちゃう」


「そーね」


やっと俺から春と雪が引き剥がされた。


いつもより体が軽く感じるな


「んー朝なの?」「ねむー」


2人が起き出した。


「お風呂入ってさっさと寝よーね」


「わかったの。お風呂行くの」「おひゅりょー」


おぼつかない足取りでお風呂へと歩く。


ったくだいじょぶかよ


よろけた春をそっと体で受け止めてあげる。


「れおなの。ありがとなの」


そういうとまた歩き始めた。


まったくしょうがないな


結局お風呂場に着くまで付き添うことにした。


「随分と2人のこと気に入ったみたいね」


美鈴か


わぅん


別にそんなんじゃねーよ


「あら、照れなくてもいいのよ?」


ふん。知るかよ


とてとてと居間のほうに歩き出す。


春と雪がお風呂に入ってる間絵が動く不思議な物体を眺めながら時間をつぶす。


「わー!」「うおー!」


裸でまだ少し濡れた状態で、春と雪が居間に入ってきた。


おい!何やってんだよ!風邪引くだろ!


ワンワン!


「れおー!さむー!」「れおあったかいのー!」


「2人とも体拭かなきゃダメよ」


「えーなの」「えええ」


「風邪引くからダメよ」


そうだぞ、人間の子供は弱いんだからな。

しっかり体を拭くんだ。


春と雪は脱衣所に連行されていった。


「むにゃむにゃなの」「にゃむにゃむ」


目が閉じかかった春と雪が脱衣所から出てきた。

どうやら髪を乾かしてるうちに眠気が振り返してきたらしい。


全く、もう遅いんだから寝るぞ


2人をお布団の方へと導いていく。


クゥーン


よし、寝ていいぞ


「れおと一緒がいいの」「れーおー」


仕方ねぇな。本当は乗り気じゃないけど今回は特別に一緒にいてやるよ。

よく別だからな!


ワンワン


「やったの」「やったー」


ほとんど寝てる春と雪の枕になる


「おやしゅみなの」「おやーみー」


はいはい。さっさと寝ちまえ。


クゥーン(おやすみ)








(あとがき)


えーっと。遅くなってすいません。すでに5万PVを超えました。

1万PV超えてから一ヶ月以上経ってしました。

本当にすいません。

5万PV記念も出す予定です。

けど、期待しないで待っててください(^^;)

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