猫の子

気分屋

プロローグ

 

 ジャパリパーク。

 

 そこはフレンズと呼ばれるヒトの姿を持った動物達が楽しく暮らす場所。


 “けもの”はいても“のけもの”はいない、誰が考えたか知らないが上手いこと言ったものだ。


 肉食だろうが草食だろうがお互いを友達フレンズとして皆仲良くしている、食物連鎖という大自然の産み出すカースト制度から抜けて皆が輪になっているのだ。


 “彼”は「そういうところだよ」と両親から聞いていた。

 そう聞いていたのだが、現状はもっと難しいのである。

 

 そう、そんな素敵な場所は隔離されている。

 なんでもすごく素敵な場所だが同じくらい危険があるからだそうで、でもそれでもいいんだとそこへ向かう子がいる。


 危険で結構… それでも素敵な場所と言われてるくらいだし、要は自分の身は自分で守れということに違いないと彼は思ってる。



 それでいいんだ誰も傷つけずに済むし“体質上”こっちのが向いてると思う。




「初めましてじゃぱりパーク」




 そう呟いて小さな船から降りてきたのはパークには珍しい“ヒト”だった、フレンズではなく本当にヒト、そしてオス… つまり男の子である。


 彼は生まれつき髪が白い、その為老けて見られがちだが彼は16歳だ。

 まだまだ子供の彼がたった一人頼りない小舟でここじゃぱりパークへ訪れた。

 

 フレンズ化するとオスだった獣も総じてメスになるこのパークにただ一人ヒトの姿をしたオスがやって来た… その理由は?


 これはある日パークを救った“かばん”の女の子が海に出てしばらく経った頃に現れた… 


 一人の少年のお話

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