エピローグ

「ッッッ!?!?!?」


 ここは、サンドスター火山… 俺はセルリアンから逃げていて、その時に一瞬気が弛み崖近くの岩にバギーが衝突した。


 そして…。


 しまった!?落ち… !?


 崖に投げ出された。


 ここからはスローモーション、空が見えたり岩壁が見えたり下には森が見えた。



 俺は… どこに居たんだ?


 なぜかどこか遠いところにいた気がする。


 大事なことを… 忘れている気がする。



 ゆっくり… ゆっくりと景色が変わる、俺はこのまま地面に叩きつけられて死ぬだろう


 死ぬ…。

 

 

 “生きろ!” 


 

 誰…?



 “生きろユウキ!”



 誰かにそう言われている気がする。



「死ん… で…」



 “生き延びろ!”



「たまるかぁぁぁあ!」



 岩壁に槍を刺し、それを手離しても…。



 生きてやる!



 爪を突き立て、全て剥がれ落ちてしまっても…。



 生きてやるッ!


 


 その後地面に叩きつけられても。



 生きてやるッッッ!!!




 生きてやる生きてやる生きてやる生きてやる生きてやる生きてやる生きてやる生きてやる生きてやる生きてやる生きてやる!!!




 そして固い岩壁の足場に体が打ち付けられた俺は。



「グハッ!… あぁ… 生きてる…!ハァ…なんとか、助かった…のか?」



 爪は剥がれた、足も折れた… でも生きている。


 長い… 長い夢を見てた気がする。


 思い出せないけど、とても大事な約束をしたってそんな感じがする。



 生きて… 生き延びて…。



 いつかまた…。






 数年後。





 えぇ~ん!!!


「ふぁ… 夜泣きか…」


「シロさん、先にユキにあげちゃいますから、クロをあやしてくれますか?」



 生まれたばかりの双子クロユキとシラユキ、俺は言われた通りにクロユキのほうをあやしていた。


「よしよし… パパが抱っこしてやるぞ~“コクト”?」


「え?誰ですかそれ?」


「え?なにが?」


 授乳中につき背を向けたままこちらに話しかける妻は、口調から不思議そうな顔をしてるのが見なくてもわかった。


「だっていま、クロのことなんて呼びました?」


「クロだけど…」


「あれ…?寝惚けてたのかな… 確かに別の名前に」


 妻はたまに不思議なことを言う、最近夜泣きでまともに寝れてないからね… お互い変なこと考えてるのかも。



 でもその時、俺も寝惚けていたのか聞こえた気がしたんだ…。





 ”いつか… 未来で…“


 



 番外編 

「猫夢を見る」


 

クロスオーバー

猫の子×けものフレンズ -First Code.-



 おわり


コラボ先↓

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883348162

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

猫の子 気分屋 @7117566

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説