けものフレンズの世界に、男オリ主が乱入します。こういう場合、無双主人公マンセーハーレムがテンプレですが……この作品には、それらが一切ありません。努力して力を使いこなし、それでも越えられぬ壁がある。それをみんなで乗り越える。まさにのけ者はいない、最高の世界です。
ハーレムに関しても主人公自身が否定し、見事に男女の友情を性欲なしで描ききっています、この技術には脱帽と言うほかありません。また、恋愛は綺麗なものでは無い、嫉妬も困難もある、それら全てを含めて、相手を愛してこそ愛であると、恋愛模様を通して私たちに伝えてくれました。
まさにお手本、オリ主を描きたいならば、絶対に読むべき作品です。これを読み切った後、皆さんはこう言うしかなくなることでしょう。『最高だった』と。
生きると言う事の、素晴らしさ。
過酷な困難が立ちはだかろうとも、その壁を乗り越えて行く強さ。
そして、愛し合うという本当の素晴らしさ。
一言に「どんな小説だ」と言い難く、言葉通り多くの意味が秘められた作品でした。
生きる事、愛する事、望む事、励む事。
まさしく、苦難があっても、困難があっても、迷いがあっても、その中で進み続ける。
葛藤があろうとも、それを一人で乗り切る事が正解では無い。共に歩み励み、先に進む事だって強さであり、「独り善がりの強さ」と「心の強さ」のその違いを思わせる作品です。
幸福を求める事は、時に不幸の中に身を投じる事と同じ。
ただ、その中でも、主人公の少年らしい思いは、私たちにとっても忘れられない初心という意味でも、心に響きました。
愛に障壁は付き物。
だが、其れを乗り越えるのもまた愛である。
もし、このページを開いた方が居れば、是非御一読を。
この作品は、貴方の消えてしまった想いも、思い出させてくれるでしょう……。
ろくに小説もSSも読まない自分ですが、とても読みすくキャラの動きや情景が伝わってきました。
オリジナル主人公「シロ」はけもフレでは珍しい男キャラですが、誰かの為に一生懸命、
でも自分の好きなことは好きと素直に言えるとても好印象なキャラでした。
それでいて世界観にあった特殊な生い立ちがキャラを立ててます。
フレンズ達との関わり方も違和感なく溶け込んでいて、会話シーンが楽しかったです。
全て読み終えた後に初登場のシロを見ると、まるで違った印象を受けました。
それくらいパークの中で彼は変わった、幸せになった、という成長を感じられるのが読んでいて気持ちよかったです。
70話あたりのシロが一番大変なことになってますやんか。
ストーリーもほのぼのしつつ伏線らしいものがあってええやん・・・と思ったら、
かばんちゃん登場辺りからイチャイチャニヤニヤさせてくれてからのエロい展開で、あぁ~たまらねぇぜ!
せやけど、ツチノコちゃんもやっぱええなって!
かばんちゃんが去った後のパークが舞台だっただけにビックリしました。
かばんちゃんが来てからが本番とは思わねぇ!
ラスト辺りからの怒涛の展開はそれまで読んできた人達に
「はぁ~たのむからなんとかしてくれやぁ~!!たのむからさぁ、幸せにさぁ~~~!!!!!」と
アニメラストを彷彿とさせるハラハラ感と絶望感を堪能できました。
ハーレム予定はないですと書かれてましたが、確かにハーレムというより大河ロマンを感じました。
いや十分ハーレムやったけどな!!
楽しませてもろたでほんまぁ・・・・・・!!
100話にも及ぶ大長編なのにダレる事なく読んでしまえるのは凄い。
オリジナル男主人公、if展開、イチャラブ、伏線、シリアス、ほのぼの、
アニメ版、アプリ版の要素・・・たくさん魅力が詰まった素晴らしいストーリーでした。
この小説とシロ達に会えて幸せです。