第89話 おねがい

「で今日はどうした?なんか話があるんだろ?違うか?」


「うん、正解… さすがだね」


「理由も無しに来ないだろこんなところ」


「まぁ否定はしないけど…」


 図書館を出てフラフラ歩き、そして地下迷宮へ来たのには目的がある。


 俺はもう長くない、どんどんおかしくなっていくのがよく分かる。


 目はとうとう見え方がおかしなことになった、まるでサーモグラフィーのようだ、こうしてツチノコちゃんと話しているが、俺の目の焦点は合っているんだろうか?彼女がどんな表情をしているかすらわからない。


 もしかしてピット気管というのはこんな感じなのかもしれない。


 辺りが暗いのに対し、彼女はこれでもかというくらい明るく見える… 熱ではなく、光が分かる。


 こんなに輝いているんだ、セルリアンがフレンズに向かっていく気持ちもよく分かる。


「バギーはどうした?」


「今日は歩いてきたんだ」


「そうか…」


 彼女は俺の訪問をそこまで不思議に思っていない様子で、普通に優しくもてなしてくれている。


「まぁいい、お前の酒を飲んでから真似して作ったやつがあるんだ?多分飲みやすいと思うが、飲むか?」


「もらうよ」


「…?みせーねんとやらはどうした?」


「いいんだよ、せっかくだから少しもらう」


 俺は彼女からもらった酒をグイっと流し込んだ。


「なんだおい?いける口か?ずいぶん飲むようになったな?」


「酒の味に目覚めたんだよ」


 なにも感じない、本当に飲んだかどうかすらわからない… もう何を飲もうが食べようがもう同じだ。


 腹は減らない、喉は渇かない、眠くもならない… 散々悩まされた性欲もない。


 三大欲求は消えた、そんなの生き物って言えるのか?


 今に心が消えるということかもしれない、その前に何とかしないと。



 そして俺はそのためにここに来た。


 

「で、どうしたんだよ?辛気臭い顔して」


「ツチノコちゃんさ…」


「なんだよ?」


「“あの約束” …まだ生きてる?」


「あの約束って言うと…」



 “浮気したら眉間に風穴を開ける”


 

「あれのことか?」


「そうそれ」


 正直どんな表情をしてるなんてこれっぽっちもわからないが、きっとジトッとした目で今更なに言ってんだ?って顔をしているんだろう、彼女は言った。


「勿論お前にその気があるならいつでも撃ち抜いてやるが、お前はそんなことしないだろ?ちょっとした茶目っ気で言っただけだ、なんだ気にしてたのか?」


「いや…」


「お前… まさか誰かに手ぇ出したのか?」


 声のトーンから、きっと彼女は今キッと俺のことを睨み付けているんだろう。


「いや、出してない… でも、ツチノコちゃんを信じてお願いがある」


「なんだよ… お前今日変だぞ?」


 こんなお願いをするなんて俺はなんて酷いやつだ、最低だ…。


 そんなことを思いながらも俺は言った。




「殺してもらおうと思って…」



 

 俺は死ににきたんだ、心があるうちに。


「なに…?」


「ツチノコちゃんに俺を殺してほしいんだよ?」


 酷なお願いだった… 俺は彼女の手を汚そうとしているのだから、狂ってる。


 俺のワガママだ、本当にただのワガママ。


 親友だ、彼女は俺の親友… こんなことを頼んで彼女には一生消えない心の傷と罪を背負わせることになるだろう、最低だ。


 それでも頼まなくてはならない。


 でもどーせ殺されるなら… って少し思ってたから、彼女に。


「冗談… やめろよ?」


「本気だよ」


「できない」

 

 だよね、そういうと思ったよ?だからちゃんと罪を用意してる。


「お前は誰にも手を出してない、お前に罪はない… だから殺す必要はない」


「それはこれから作るんだ」


「なにを… なっ!?おまえ!?」


 ドンッ と俺は彼女を壁に追い詰めた。


 以前ツチノコちゃんには壁ドンをくらったが、今回はまさにその逆、俺が彼女を壁に追い詰めた。


 顔が近い… のは分かるが。


 彼女が怒ってるのか、照れて頬を染めているのか、あるいは不安そうな表情を浮かべているのか。

 

 これだけ近くてもそれはわからない。


 君ってどんな顔してたっけ?


「ピット気管ってのはさ… 便利だね?」


「なんだよ… 急に」


「目が見えなくてもある程度のことは分かる、そうでしょ?」


「なんの話だ!この手をどけろ!」


「今似たような世界が広がってるんだ」


 彼女は暴れ抵抗するが俺は手をどけない、どれ程の力が加わっているかわからないが俺の手をどけることは彼女にはできない。


 俺はこれから人生最大の罪を犯す。


 妻を裏切るんだ。


 その気がなくてもだ…。


 行動そのものは妻を裏切り深く傷つけるだろう、そしてその傷は消えずに心に残る。


 マジだ最低最悪だ。


「君の唇の位置くらいは分かる」


「なに言ってる!?やめろ!やめろよ!」


 ぐっと顔を近づける。


 雰囲気もくそもないが、この最低な行為が彼女が俺を殺す理由になるだろう。


 このまま俺はツチノコちゃんには嫌われて、妻には幻滅されるのは確定だ。


 構いやしない、寧ろそれでいいじゃないか?


 最低な男が嫌われて死んでいくってたったそれだけのことだ。


 それだけ…。


 そして彼女との唇が触れる寸前まで来た、その時だ。


「やめろって言ってるだろぉっ!!」ドンッ


 フワッと体が後ろに飛んだ、どうやら蹴り飛ばされてしまったようだ。

 後ろの壁に当たったのかその勢いは消え彼女とは距離ができた。


 あんなに近くにいたのに。


 望んで始めたはずなのにホッとしてる自分がいる。


「お前… どうかしてるぞ?」


「なぜ止めるの?」


「止めるに決まってるだろ!どうしたんだよいったい!」


「どうして?俺のこと… 好きだったんでしょ?」


「お前じゃない… オレが惚れたのはこんなことをする男じゃない…」


 顔が見えないのが唯一の救いかもしれない、きっと彼女は俺を軽蔑して怒りを露にしているに違いない。

 泣かせているかもしれないし、ゴミをみるような目を向けているかもしれない。



 本来なら俺は人に嫌われるのが怖くて仕方がない。

 

 でも嫌われたほうがいい、その方が彼女たちが楽になる。


 でも…。


「わかった… 望み通り眉間に風穴開けてやる!クソッ!お前はシロじゃない!シロの顔をした最低なヤツだ!」


 サンドスターの輝きが目の辺りに集中している、ビームがくる。


 深く傷付けたことだろう、どうぞ殺ってくれ。


 ただし。


「撃つのは眉間じゃなくてさ?首の裏にしてくれない?」


「…?なに言ってる?本当にどうしちまったんだよ!?」


 俺は背中を向けて髪を上げてうなじの辺りを見せた。


「…? ハァ…?」


「石を撃ち抜くんだ… 外さないように、しっかりと狙って」


「なんだよそれ?なんでそれがお前にあるんだよ!?」


 動揺した彼女の声は震え涙が混じり始めた。


 俺の首の裏にある石はセルリアンの弱点、核となる部分、それが俺の首にあることがよほど信じられないのだろう。


 しかし、セルリアンになった今眉間を貫かれたくらいでは死なない可能性が高い。


 俺の核はこの首の裏の石なのだから。


「いい?一発だ、一発で決めるんだ」


「あ、あぁ… クソぉ…!お前なんで!」


「早く、心があるうちに… みんなを傷つける前に… 俺を殺して?」


 しばらく彼女の泣き声が続くと、ペタりと地面に膝をつくようの動きを見せた。

 

 彼女が俺に言った。


「できるわけないだろ… バカ野郎?なんでそんなになるまでほっといたんだよ?」


目に集まるサンドスターの光は消えていた、どうやらビームはお預けらしい。


「なぜ撃たないの?」


「お前はやっぱり優しいやつだったからだ」


「酷いことしたのに…?」


「されてない、その前に蹴り飛ばしたからな… やりたくもないことして無理しやがったんだ、そうだろ?」


 そうだね…。


 でもだめだ、すごく悲しいのに涙もでないなんていよいよ感情が食われ始めたか?もう少し感情が残っていれば泣くことができたのだろうか?

 もっとも今の俺には泣いてたとしてもそれを確認することはできないが。


 辛い、かばんちゃんを裏切るのもツチノコちゃんを傷つけるのも…。


 でも胸にくるはずの熱いものが明らかに欠落し始めている。


「俺を殺さないの?」


「できねぇよ!なんかあるだろ!助かる方法が!」


「ないよ… もう散々調べたんだ」


「嘘だろ?なんでだよ…?聞いたこともない、フレンズの、ヒトのセルリアン化なんて…」



 予想はしていたが、やっぱりダメだったみたいだ、彼女は優しいからできないし、俺も本心と違うことをしてるのでついブレーキを掛けてる。


 もっと徹底して俺が悪役になればあるいはできたのかもしれない、だってきっと本当のことを知ればこうなるとわかってたから。


 それに少し安心してしまった、これで彼女の手を汚さずに済むのだと。


 でもどーせ殺されるなら、信頼する親友の手で殺されるのも悪くないもんだと思ったんだ。


 パークに来て初めてできた親友だもの、俺の命を君に預けたかった。


「邪魔したね?行くよ」


「どこ行くんだよ?」


「さぁ… 次に会うときは俺はセルリアンに心を食われてる、もし会ったら今度はきっちり仕留めてよ… だから、さよなら?」


 地下迷宮を出て砂漠に足を踏み入れた、砂漠の空に浮かぶ満月は今の俺の目にも綺麗に映る。


 とても寒い夜の砂漠。


 でも俺の体は何も感じない。








 図書館の地下室。


「かばん、試してみるのです?」

「パスワードとはいったいどんな言葉なのですか?」


「名前です」


「名前?でも名前ってシロちゃんじゃないの?」


 そう名前、彼の名前。


 もう一度ラッキーさんに近より僕はまるでシロさんに語りかけるように言いました。


「どこにいるのかわからないし、どうしていなくなってしまったのかもわかりません…

だから教えてください?僕に声を聞かせてください?」



 名前、パスワードは彼の名前。


 それはつまり…。




「ユウキさん…」




 ピピピピピビ

「パスワードヲ認証 ロック解除 シロノメッセージヲ再生」


 やっぱり、本当の名前の方だった。


 それは僕しか知らない秘密の名前。


「そうです、失念していましたね?」

「シロというのは我々が呼び始めた名前でしたね?」


「どういうこと?シロちゃんはシロちゃんじゃないの?」


 彼の名前は “ユウキ”。

 

 彼のお父さんが、母親のユキと勇気の象徴であるライオンにちなんでつけてくれた名前… と教えてくれました。


“「俺の名前は…  “ユウキ”  って言うんだ?内緒だよ?」”


 気持ちが通じあったあの日、夜のサバンナでそう教えてくれました。

 

 僕と彼の内緒の名前、みんなの知らない僕たちの秘密。


 こっそり呼んであげると「ずるいよ…」と照れた顔をするのが可愛らしく、特に彼との“夜”の最中に勢い余って口に出すことが多かった。


「あ!シロちゃんが映るよ!」


 ピカーン 

 とラッキーさんの目から宙に写し出されたのは紛れもなく彼の姿、あんなに会いたかった彼の…。


“「もう撮ってるの?」


「ソウダヨ」


「わかった、それじゃあ…」”


 彼のメッセージが始まり、地下室にいる僕たち四人は静かに黙りました。



“「これを見てるということは君は日記を読んだんだね?まず勝手に消えたことを謝るよ?ごめん…


 何から話そうか?そうだな…


 俺の病気の正体を教えようか、なぜこんなことになったのか

 一応伝えておくけどこれは俺にしか起きない特異な症状だと思う、だからみんなに移る病気とかではないと思うから安心してほしい

、毎晩隣にいてくれた君もなんでもないはずだよ?


 それで… 俺の体をこんな風にしたのはサンドスターロウ、セルリアンのもとになってるやつだよ?これがどういうことなのか聡明な君ならすぐに分かると思う」”


 続く言葉に僕たちは耳を疑いました。


 彼の言う通り、僕には察しがついてしまった、シロさん… 僕の旦那さんは…。


“「俺はセルリアンになっちゃったみたいなんだ…」”


 予想はついていたのに驚きは隠しきれず、僕は聞きながら口を両手で覆った。


 そんなの信じられない。


 言葉にもならない衝撃が部屋中を支配した。


「バカな… シロがセルリアンに?」

「そんな事例はないのです!生き物がセルリアンになることなどないのです!」


「なんで?なんでシロちゃんがそんなことに?嘘だよ!きっと何かの間違いだよ!」


 僕にもとても信じられなかった。


 でも映像のシロさんはラッキーさんになにか指示をだしました。

 すると映像が動いてラッキーさんはシロさんの後ろへ、シロさんは自分の首の裏に手を回して髪を上げた。


 そこには。


「なんですかあれは…?」

「ありえないのです…」


「石が… なんでシロちゃんに石があるの!?」


“「ラッキー、ちゃんと撮ってる?」


「撮ッテルヨ」


「うん… ご覧の通り、体はすでにセルリアンになったみたいでもう嗅覚も無いし味覚もない、目は普通のそれとはまったく違う見え方になった、耳は聞こえるけどそのうち聞こえなくなるのかそれとも気にしなくなるのか…


 とにかく、このままじゃ俺はセルリアンとしてパークの脅威となる、心を無くしてみんなを傷付けて生きるくらいなら俺は死を選ぼうと思う」”


 “死” その言葉に僕は言い知れぬ恐怖を感じ、思わず口を開く。


「やだ…」


「かばんちゃん?」


「やだよシロさん!死んじゃやだぁ!帰ってきて!僕が!僕が助けるから!絶対助かるからぁ!」


 彼に聞こえる訳でもないのに映像に向かいすがり、叫んだ…。


 ただ叫んだ、もう抑えきれなかった。


 博士さんと助手さんがなだめてくるが、溢れた悲しみと恐怖は滝のように流れだし僕を支配していた。


 いかないで?


 ずっと一緒って言ってました、僕を置いていかないで?


 死んだらもう会えない。


 そんなの嫌だ…。


「いやだよ… なんで?」


“「ごめんねかばんちゃん…」”


 すると映像の彼が僕に反応するように語りかけてきました、まるでその場に存在するみたいに。


「シロさん…?」


“「ずっと一緒にいて、君を守るって… 置いていったりしないって約束したのにね?俺はダメな夫だね?」”


「そんな… そんなことないです!」


“「きっと優しい君はすごく悲しんでるね?そんな君に愛された俺は世界一幸せだったと思う、これまで生きてきて辛いことが多かったけど、パークの生活は楽しかったし幸せだった、君と結婚してからはもっと幸せだったよ?本当に…

 でももうダメなんだ、俺はかばんちゃんのことすごい好きだから、そばにいて傷付けてしまうくらいなら君の側から離れる」”


 言わないで?それ以上悲しいことを言わないで?


「僕は、僕はそれでもいい!それでもいいから一緒に…!」


“「ごめん… 何度謝っても謝りきれないけど、自分よりもずっと大事な君の為なら俺はなんだってできるんだ?

 俺は君と会えて本当に幸せだった、このために生まれたんだと言い切れるよ?


 君と会えたことが人生最大の幸福だ…」”


「それは僕も!僕もシロさんと会えて…!」


“「でもきっと君は夜も眠れず食事もとれず、ただ泣くことしかできないほど傷付いて悲しんでいるね?知ってるよ?


 俺は君と会えて良かった… だけど…


 何度も泣かせて傷付けて、きっと今が一番傷付けて悲しませてる…


 そんなに悲しませてしまうなら」”


 

 彼の言葉の予想はついている、聞きたくない… お願い言わないで?っそう思っているけれど、これは彼の残した映像。


 容赦なくその言葉は僕の胸に突き刺さる。




“「君は、俺と会わないほうが良かったね」”

 



 僕はその言葉を聞いたときずっと張り詰めていたものがぷっつりと切れて、こんなに声を出したことがないほど声を張り上げて泣き崩れてしまった。


 何度も何度も泣いたのに、まだまだ涙が溢れてくる。



 なんで?なんでそんなこと言うんですか?


 僕だってシロさんと会えて幸せなのに。


 なんで?なんでそんな悲しいことを…?





“「博士に助手… きっとそこにいるね?」”


「博士、シロが」

「聞きましょう」


“「自分で石を砕こうとしたけどダメだった、力が足りないのかそもそも自分で砕くということが不可能なのか… それは知らないけどとにかく自殺はできなかった、あとは海に身を投げれば俺も溶岩みたいに固まるのか、一か八か火口に飛び込んでみるのもいいかもしれない… でももし次に俺を見た時、それはもう俺じゃない、だから迷うことはないから殺ってくれ?

 これを島中のフレンズに伝えて、俺を始末するんだ?島を守るために脅威は排除するんだよ?決して容赦してはいけない…

 生き地獄とはよく言ったもんだよ?だから

どうか俺を楽にしてほしい… 長だもん、できるね?」”



「酷なことを言うのです…!」

「まったく他人事だと思って…!」



“「料理できなくてごめんね?最後に好きなものありったけ作ってあげたかったけど… 優秀な弟子がいるからきっとうまくやってくれるよ?あんまりワガママ言って困らせちゃだめだよ?」”



「余計なお世話ですまったく」

「どうせなら帰ってきて自分で作りやがれです」



“「それからサーバルちゃん?」”



「あ、わたし?」



“「妻をよろしくお願いします… 君とももっといろいろ話したかった、俺のせいで悲しんだ彼女を隣で元気付けてあげてね?妻と共に居てくれてありがとう」”



「それはもちろんだけど… でも、帰ってくればいいじゃない!帰ってきていっぱいお話ししようよ!」



“「じゃあねみんな?さよならだ、姉さんたちにもよろしく言っておいて?あ、それとかばんちゃん!」”


 え…?


“「愛してるよ!」”



「…ぁシロさん!僕も…!」



 キューンプツン…

 ラッキーさんはそのまま映像を切ってしまった、ここで彼のメッセージは終わり。



 今回の件は。



 僕の人生でもっとも重く苦しい出来事になった。

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