青春の群像(第2部)8 美樹が部屋に戻り暫くするとメイドがお風呂に入ってくださいと言うので、風呂に入りサツパリして居間に下りて行くとお父さんと一郎が帰ってきており、お父さんがい


青春の群像(第2部)8


美樹が部屋に戻り暫くするとメイドがお風呂に入ってくださいと言うので、風呂に入りサツパリして居間に下りて行くとお父さんと一郎が帰ってきており、お父さんがいらっしゃい、残念、

だったねと言うので、優勝すると鹿児島で色んなイベントがありここには来る事は出来ませんでしたので、良かったんですと言うと、なるほどと笑ったのです、みんなも風呂から上がって、

来たのでダイニングルームに行くと、


お母さんが今日はイタリヤ料理です、沢山食べてねと言うので、色々歓談しながら食事をしたのです、美樹が見つけた十字架の話をすると、細川ガラシャはとても美しい女性だったそうだよ、

江戸時代になりキリスト教は禁止になったので、細川藩はその十字架を封印したのだろう、よく残っていたもんだ、しかし真一君が行くところには色々な事が起こるんだなと、お父さんが、

ワインを飲み干したのです、


翌日は車に乗り4人で鎌倉見物に出かけて最後に妙心寺に行くと、妙庵が出て来て奥座敷に案内して沢山のお布施をありがとう、お陰で寺の整備ができました、沢山の人が訪れてくれるよう、

になり、鎌倉の名所になってるんですよと言ったのです、さつそくお鶴様の墓に線香をたむけてお参りすると沢山の花が備えてありました、座敷に戻るとお茶と羊羹をだしたので、お茶を、

飲んで羊羹を食べたのです、


敷地内にかけ込みした人の宿舎と幼稚園を作りました、それから食事処もありますよ、中華の精進料理を出しています、もうすぐお昼ですからそこで、お昼を食べてくださいと言うので、

色々工夫しているみたいですねと真一が言うと、これで永続にこのお寺をやつていけます、真一さんのお陰ですよと妙庵が言ったのです、昨日も夢枕にお鶴様がお立ちになり、真一殿が、

奥方を連れて来てくれます、


美味しい物をふるもうてやりなされと言っておられましたよと言うので、美樹が奥方とは私の事ですかと聞くと、ええ、そうですよと笑うので、そうですか焼きもちを焼かれなく良かっ、

たですと言うと、妙庵が焼きもちは私が焼いています、離れいてもいつも心は通じ合っいるのですね、うらやましいと言うので、久美が尼さんも焼きもちを焼くのですかと聞くと、尼と、

言えど生身の女子ですよと笑い、


私ももっと早く真一さんと出会えばもっと、違う人生を歩んでいた事でしょう、でも真一さんは美樹さんを、決して放しませんから大丈夫ですよと笑うので、美樹がハイと嬉しそに頷いた、

のです、それではと妙庵が食事処に案内したのでみんなで座ると、テーブルにいろんな中華料理が並んでいます、中に肉の入った物があるので肉を食べてもいいんですかと久美が聞くと、

まあ食べてくださいと言うので、


久美が食べて間違いなく肉ですよと言うと、それは肉と同じ味と食感になるように、大豆で造ったもので、肉は入っいいないのですよ、と言うので、みんなが驚いたのです、みんなで美味、

しい、美味しいと食べると、妙庵が昔からあるお坊さんの知恵だそうですと言ったのです、食事をしながら妙庵にガラシアの十字架の話をすると、そうですか、今度はキリストが真一さん、

に何かをせょと言う事なんですねと頷き、


たしかこの鎌倉にも細川家ゆかりのお寺があるはずです、円覚寺の塔頭続燈庵(ぞくとうあん)は、第三十世大喜法忻(だいきほうきん)の塔所、本尊は観音菩薩、 室町幕府の引付方頭人、

の今川範国が法忻のために創建し、本尊観音菩薩はもと東慶寺に伝えられた像だそうだそうで細川忠興も度々訪れたそうです、行ってみはどうですか、東慶寺は縁切り寺としも有名なんです、

よと妙庵が言つたのです、


食事が終りお礼を言って妙心寺を後にして円覚寺に向かったのです、山門を潜ると案内版があり塔頭を捜すと丘の中腹にある事が分かり登って行き中に入ると、お坊さんがよく来られました、

と本堂に案内したので中に入り座ると、住職の耕雲ですここは禅宗ですからあぐらを組んで下さい、まずは座禅を組みなさいと言うので皆で座禅を組み瞑想すると、暫くして真一が眠くなり、

うつら、うつらすると、


着物を着た女の人が現れたのでよく見ると首に十字架を下げています、その女性はよく訪ねてくれました、わたしは細川ガラシヤです、あの金の十字架は私の大切な物ですよく捜してくれま、

した、

どこかの人目につく所に展示して下さい、あれを見て私を思い出してくれれば嬉しいと笑うとす~と消えたのです、肩にヒシ~と音がして警策(きょうさく)で耕雲に叩かれたのではっ、

として目を開けると、


観音様ではなく細川がラシャ様が現れましたねとにこやかに笑つて、それではこちらにと皆を別室に案内したのです、正座をすると、あぐらを組んでもいいですよと言うのであぐらを組むと、

お茶を出して勧めるので、ここに細川ガラシャ様はこられた事があるのですかと聞くと、いいえ忠興様は度々おこしになったそうですがそれは江戸に幕府が開かれた後の事で、その時点では、

ガラシャ様は亡くなっておられますと答えたのです、


細川家は禅宗なんですかと聞くとええたしか臨済宗だったと思います、此処で座禅を組みガラシャ様にお会いになっていたのでしょう、とてもガラシャ様を愛しておられたそうですから忘れ、

られなかったのだと思いますと言い、恐らくお亡くなりになるまえに誰かにその十字架を忠興様に返すように託したのでしょう、しかしキリスト教は禁止されたので忠興様が封印したのです、

よと言うので、


美樹もキリスト教信者なのですと話すと、そうですかそれであなた方にキリストが捜させたのですかねと言い、キリスト教信者の誰かがお2人に助けを求めているのかもしれませんと言った、

のです、真一が私たちにそんな力がある訳はありませんよと笑うと、神様、仏様がお選びになる事なので私にはよく分かりませんが是非力を貸して上げなさいと耕雲が言ったのです、


寺を出てついでに東慶寺にも行ってみようと車に乗り込み向かったのです、中に入り案内板をみると開山は鎌倉幕府第8代執権北条時宗の正室にして、有力御家人秋田義景の娘である覚山尼、

(かくさんに)、覚山尼は第9代執権貞時の母でもあり、1284年(弘安7年)に時宗が亡くなると翌1285年(弘安8年)覚山尼は東慶寺を開山します、開基は時宗の子、貞時となっています、


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