青春の群像(第2部)106 ゆう子が午後の講義にでるのでと言うので別れて駅まで歩いて行くと、球場があるので、こんな所に球場があるのかと上をみると正岡子規記念球場と書いてあります、口


青春の群像(第2部)106


ゆう子が午後の講義にでるのでと言うので別れて駅まで歩いて行くと、球場があるので、こんな所に球場があるのかと上をみると正岡子規記念球場と書いてあります、口上書きを、

みると野球の言葉を翻訳したのは正岡子規で、彼は野球が好きで俳句を作る傍ら野球を広めたそうで、ここが最初に野球の試合が行われた場所と書いてあったのです、美樹が正岡、

子規が、野球の伝道者だったなんて始めて知ったわと言うので、


この山には色んな歴史があるんだね、たまにブラつくのも良い事だねと笑い、さあ行こうと上野駅に行き電車に乗り有楽町に向かったのです、松竹歌劇団の劇場の前を通り並木通り、

を新橋方面へゆっくり歩いて行ったのです、多くのサラリーマンやOLが歩いており、昼間は完全なオフイス街だね、夜になると色気ムン、ムンの女通りになるわけだと言うと、夜と、

全然違う景色でしょうと美樹が言ったのです、


画廊があり、樋田洋子展と書いてあるので入ると沢山の絵画が展示してあります、美樹は興味深くみていますが、絵の才能のない真一はどこが素晴らしいのかサッパリ分りません、

美樹が一枚の油絵をみて凄いねと言うので、本当だねと言うと、この絵の素晴らしさが分るんだと言うので、ほらもっと前に来てと絵に近づけると、ここからだと、単なる絵の具、

の塊だろう、しかし下がって見ると、


素晴らしい絵になる、書く時は近接して書いているんだろう、それが遠くから見ると絵になるように書くのだから凄いよ、頭にイメージを描いて書いているんだろう、とてもそんな、

芸当は僕には出来ないよと言うと、あきれた絵のよさではなく、書き方を分析していたんだと笑ったのです、その話を聞いていた女性が、面白い見かたをされるのですねと言って、


写真を撮るカメラマンはカメラを持っていなくても、レンズを通した姿が見えるそうです、訓権すると絵も書いているとき1m位下がった姿の絵が見えるんですよと言うので、それで、

わかった、皆は知らないうちに、そういう訓練をしているのか、僕は元来訓練する事が苦手なので、訓練を必要とするジャンヌは苦手なんだと頷くと、それではこちらにと言うので、

ついて行くと、


見た目には部品を並べ立てた絵が飾ってあります、何に見えますかと聞くので、一件部品をバラバラにしたように見えますが、砂漠を行くらくだの頭上に月がかがやいており要する、

に月の砂漠を描いているんでしょうと言うと、美樹がすご~い、私にはサツパリわからなかったわと言うと、女性が貴方は一件バラバラでも頭の中で素早く組み立てる事に才能が、

あるのです、


画家で言えばピカソタイプですねと言い、ピカソは自分の耳をそぎ落として、自画像を書いた人ですねと言うと、そうです、彼は日本の浮世絵に、ビックリしたんですよと言うので、

どこにビックリしたんですかと聞くと、歌舞伎をみれば分りますが、総ての物が大げさになっているでしょう、すなわち、その絵の顔や容姿の特徴を、一番大事にしているデッサン、

なんです、


それを見て写実画から抽象画をてがけるようになったのです、彼の絵の中には人間の煩悩が色濃く表現されているんですよと言ったのです、大変為になりましたとお礼を言うと又見、

にきてくださいねと言うと傍を離れたのです、美樹が何者かしらと言うので、ここの店員ではと言うと、店員にしては品がありすぎるわ、何処かの美術の先生かしらと言ったのです、


ひょっとして看板にあった樋田洋子と言う画家ではと真一が言うと、有名な人なのかしらと美樹が言うので、後で調べて教えてと言ったのです、店を出て歩いていると前回来た時に、

食べたモンブランの美味しい喫茶店があったので、ここで休もうと中に入ると一杯です、一杯かと言って出ようとすると、テーブルに座っていた、先ほどの女性が立ちあがり良かっ、

たら御一緒にと言うので、


すみませんと言って前に並んで座り、先ほどはありがとう御座いました、樋田先生ですかと聞くと、ハイ、でも先生と呼ばれるほどまだ有名ではありませんわと笑い、恋人同士です、

かと聞くので、ええと答えると、羨ましいと言って、ここのモンブランは、とても美味しいのですよと言うので、ハイ、それを注文しょうと、思ったんですと言うと、店員を呼んで、

モンブラン二つとコーヒーでいいですかと言うので、


ハイと言うと注文したのです、凄いですね銀座で個展を開くなんてと言うと、つてがあって格安で場所を提供してくださった人があったのですよと言ったのです、申し遅れました、

と2人が名前を言うと、樋田洋子です宜しくねと言ったのです、モンブランがきたので2人で、美味い、美味いと食べたのです、絵はにがてだったのと聞くので、中学校の同級生、

なんですげど、


絵が苦手でそのお陰でトップクラスになれる成績が20番も下がってしまっていたんですよと美樹が笑うと、真一が音楽と美術だよと言うと、じっくりと書くのが苦手なんでしょう、

と言うので、そうなんですと答えると、せっかちな性格なのねと笑って、何回かゆっくり書く、クセをつけると上手くなりますよ、頭の回転の速い人は手が追いついていかないん、

ですよと言ったのです、


そうだ2人をデッサンしてあげましょうと小さな画用紙を出して、二人のデッサンを始めて暫くしてできましたよと渡すので、中々上手い絵です、モンブランは食べてしまったの、

ですが、2人がおいしそうに食べているデッサンです、横にサインがしてあります、ありがとう御座いましたと受け取ったのです、私は戻りますごゅっくりと言って席を立ったの、

です、


さすが有名な画家だな、さつき書いてもらった絵と比べればこの鉛筆の使い方が違うよ、今にも動き出しそうな雰囲気だね、相当のイメージ力があるんだと2人は感心したのです、

席を立ってレジで料金を払おうとすると、さっき頂いていますよ、と店員が言うので、気を使っくれたんだ、しかも、絵まで書いてもらった、大儲けだねと美樹が言ったのです、


それから又ブラ、ブラして歩いてショーウインドウを、見て回り新橋駅に着き、電車に乗り武蔵小山で降りて、商店街で夕飯はカツドンにしょうと美樹が言うので、買い物をして、

アパートに戻り、銭湯に行き汗を流したのです、それでは今日は僕が作ろうと、鍋に油を入れて、カツに衣をまぶして、これ位が丁度いい温度だなと鍋に入れ、もういいだろうと、

鍋から出して油切りをしたのです、


カツドンではなくカツライスにしょうと、キャベツを刻んで皿に盛りカッを備えて一丁上がりだ、後はサラダねと美樹が言って野菜サラダとコンソメスープを作り座卓に並べた、

のです、ブルドックソースをかけて、さあ食べようと言って頂きますとカツを食べると、中々の上がり具合です、美樹がしっかり上がっていて美味しいわと言うので、それは、

良かったと喜んだのです、


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