青春の群像(第2部)7 それはよう御座いました、沢山ありますのでお土産に持って帰って下さいと言ったのです、小さい頃からゆう子はこの羊羹が大好きで、これを買っておかないと東京から


青春の群像(第2部)7


それはよう御座いました、沢山ありますのでお土産に持って帰って下さいと言ったのです、小さい頃からゆう子はこの羊羹が大好きで、これを買っておかないと東京から帰ってくると機嫌、

が悪いんですと笑ったのです、ゆう子がごめんね、お婆ちゃんには小さい頃から迷惑ばかりかけて、無理言って東京の高校にも行かせて貰ってと言うと、三味線から逃げたかったのでしょ、

うと笑うので、


ゆう子が知っていたのと聞くので、ええ、でも仕方ないわ、若い娘に芸事は辛いわね、今は好きな事をやっていいんですよ、でも、将来はこの料亭を守るんですよと言うと、覚悟している、

わと笑ったのです、真一はそうか、ひょっとして、東京に好きな男の子がいるのかもしれないな、ここを継がなければいけないと言う重荷で、時々ため息が出るのかもと思ったのです、


遅くなったのでお礼を言って料亭を出ると、出口まで皆が送ってきて、又是非おいで下さいと大女将がいうと、お爺ちゃんが是非寄らせてもらいますと返事をして、ホテルにもどったので、

す、翌日は監督に自分は東京に行くと言うと、特にないのでいいぞ、夏休みが終ったら学校で会おうと言って、みんなと別れたのです、真一達は電車に乗り大阪の梅田に向かい、市内観光、

のバスに乗り込んだのです、


市内観光は夕方には終り梅田のホテルに荷物をおくと、お爺ちゃんが今日は道頓堀でかにを食べようと言うので出かけたのです、店に入ると支配人が先生お待ちしていましたとテーブルに、

案内したので、とりあえず飲み物を頼み乾杯すると、オーナーが現れて先生お待ちしていました、今日は金沢のかにが入っていますよと言い、こちらが今回に旋風を巻き起こした原田学園、

の村上君ですね、


テレビで活躍は見ていましたよと言うので、お爺ちゃんがみんなを紹介したのです、程なくかにが運ばれて来たので、お爺ちゃんが食べようと言うので皆が、美味しい、美味しいと食べ、

たのです、お爺ちゃんが蟹の食事の欠点は、みんなが、もくもくと食べるので会話が進まない事だよと笑うと、美樹が真一にあんまり進まないようだけどかには嫌いなのと聞くのでいや、

美味しいけど、


取るのがめんどくさいからなあと言うと、このめんどくさがり屋め、取ってあげるわと言うので、サンキュと言うと、お婆ちゃんが貴方とそっくりですねといい、こうやって、いつも私、

が取って上げるのよと笑ったのです、美樹がさあ取れたよと言うので、食べて美味いというと皆が笑ったのです、みんなももくもくと食べて暫くするともう入らないわと久美が言い真一、

ももういいよと言うと、


美樹がそれでは食べるかとモクもくと食べ始めたのです、お爺ちゃんはお婆ちゃんとお見合いで知り合ったと美樹が言っていましたが、どんな人でしたと聞くと、長い髪をしたおとなし、

そうな女性だったなあ、しかし、見合いの席で英語で色々聞くのでビックリしたんだよ、当時は女性が英語を流暢に喋れる人は珍しかったんだよ、僕が外交官と知っていて試されたと、

いうわけだねと言うと、


お婆ちゃんが私も外交官になりたく、青学の英文科に入ったんだけど、その当時は女性は会社や役所に入っても、お茶くみ専門だったのよ、それで外交官と結婚すれば色々外国にいける、

と友達が言うので、お爺ちゃんとの見合い話は都合が良かったのよ、暫くお付き合いする事になって、とんでもなくめんどくさがり屋と分かったの、今で言うデートをする時は待ち合わ、

せは絶対しなくて、


私の家に迎えにくるの、ある日今度から喫茶店で待ち合わせしましょうと言うと、1人でまっているのはつまらないから厭だというので、街ち合わせの時間には必ず遅れないでいきますと、

言ったら、僕が遅刻する可能性があるから静は家で待っているほうが楽だよと言うのよ、行く場所も全部私が決めるの、どこか行きたい場所を聞くと、どこでもいいよと言う按配なのよ、


映画も私の好きな物を選んで行くと、映画館ですぐ寝てしまうのよ、つまらなかったと聞くと、いいんだよ、僕の好きな物を静が気にいらないと気の毒だろうですって、でもとも優しい、

人だと思って安心したのと笑うので、美樹がまあのろけばなしだわと言うと、しかし、慣れない外国暮らしで大変だったろう、よくここまでついて来てくれたもんだと感謝しているんだ、

よとお爺ちゃんが言ったのです、


久美がそうか真一君とお爺ちゃんは似ているのか、それで美樹も好きになったわけかと頷くと、美樹がそうね何となく似ているかもと言うと、美樹気をつけなさい、このめんどくさがり、

屋は女に優しいからねと言うので、そうなのよねと真一の顔をみるので、浮気はしていないよと言うと、一応信じておくわと手を握ったのです、お爺ちゃんが茂君と美樹ちゃんは新幹線、

にはまだ乗っていないだろうから、


明日は新幹線で東京に帰ろう、約3時間で東京に着くよと言うと二人が楽しみですと喜んだのです、翌日は新大阪からひかりに乗り東京へ向かったのです、茂と久美は早~いと喜んでおり、

左に富士山が見えてくるとすご~い、綺麗な山だねと言うので、美樹があの山にも登ろうと言うと、久美が登った事があるのと聞くので、去年真一と登ったの、日の出が素晴らしいのよ、

と言ったのです、


あっと言う間に東京に着き車が二台向かえにきていたので乗り込み美樹の家に向かったのです、家に着くと茂と久美とが大きなお屋敷と驚いていると、お母さんが出迎えて、いらっしやい、

久美ちゃん久しぶりねと言うので、久美がお世話になります、これは同級生の村上茂君ですと紹介したのです、真一君の親戚ですってね、ゆつくりしていってというと美樹がそれぞれの、

部屋に案内したのです、


荷物を置いて居間に下りて行くと、みんなも降りて来たのでお母さんがコーヒーとケーキを出して、疲れたでしょう、部屋で一休みしてね、夕食に色々お話ししましょうと言い、真一君、

残念だったわね、テレビを見てみんなで応援したんですよと言うので、あそこまで行けば上出来ですよと笑ったのです、美樹が明日は鎌倉を案内するわと言うので、二人が喜んだのです、


暫く話をして部屋にもどり寝転んでいると、美樹が入って来て、それでは頑張ろうと抱きつくので、唇を重ねてベットに連れて行き裸にして燃えあがったのです、優勝すると鹿児島にあの、

まま帰る事になったので、負けてよかったわと笑うので、そうだね、でもこんなに頑張って大丈夫なの、美樹を抱きながらいつもヒヤヒヤしているんだよと言うと、真一に抱かれるのが、

何よりも良いクスリなんだよと手を握ったのです、


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