青春の群像(第2部)54 いつでも逃げられるんだと思い、ここで働く事にしたのです、私の作ったものを美味しい、美味しいと食べてくれて、給金も沢山頂いて、給金を溜めて将来レストランを


青春の群像(第2部)54


いつでも逃げられるんだと思い、ここで働く事にしたのです、私の作ったものを美味しい、美味しいと食べてくれて、給金も沢山頂いて、給金を溜めて将来レストランを開けと言われ、

たんです、居心地がいいので居ついてしまったんですよ、それから暫くして先生がフランス大使として赴任する事になり、私も大使館付きのシエフとして一緒に行くことになり、本場、

フランスで沢山の料理を覚えたのです、


先生が私しをフランスに連れていたのはもう一つの目的があったのです、大使館はその国の情報収集が、もっとも大事な仕事です、裏の手を使って、情報を手にいれる事もあるのです、

政府の建物は侵入は難しい、ですが、要人の泊っているホテルの部屋への侵入と中の金庫の鍵が開けて、機密文書を写真にとればいいわけです、部屋を出ている時に従業員の格好をし、

てドアの鍵をピッキングし、


部屋に入り、金庫を開けて書類を写真に取るわけです、先生はホテルのロビーの喫茶店などで変装してその要人の動きを監視して、部屋に戻る場合は無線で知らせるわけです、何も無く、

ならないので、まず、騒ぎになる事はないわけですと話すと、お爺ちゃんがシエフの料理の腕と金庫破りの腕が欲しかったわけだよと言うので、なるほど、それで昔からの腐れ縁と言う、

訳ですねと言うと、


その通りだよ、それではミッションの全貌をあかそう、明日は日曜日なので釣りの格好をして晴海埠頭に行き私が釣りをするふりをして建物に近付く奴を監視し、無線で知らせる役目だ、

シエフは鍵をあける役目で真一君は武器又は麻薬の金庫を探す役目だよ、必要な機材は用意してある明日朝8時に出発しょう、今回は美樹は連れて行かないよと言ったのです、シエフが、

昔を思い出しますねと嬉しそうです、


今日はフランスにいた時に覚えた、フランスの田舎料理を作ります、主にシーフード料理ですよと言うのでそれは楽しみです、それで奈津子さんとは何処でと聞くと、彼女はフランスで、

日本人相手のガイドをやっていたんです、大使館にも時々出入りしていまして、奥様と親しかったんですよ、時々夕食を食べに来たのです、ある時私が和食をつくると大変喜んで、奥様、

が紹介してくれたんです、


奈津子は茨城の古河出身で私も古河が田舎なのです、歳も近い事があって仲良くし貰ったのが縁で、先生が仲を取り持ってくれて、結婚したと言うわけです、情報収集の手伝いもして、

貰っていたんですよと話したのです、お爺ちゃんがシエフのお陰でいい情報が事前に取れ、相手国との交渉も有利に展開した事は何回もあったなあと言うと、大使館員が大使が捕まる、

と国際問題になりますから、


現場に顔をださないようにと言うんだけど、みんなを危険にさらすわけにはいかんと聞き入れないので、みなさん困っていたんですよとお婆ちゃんが笑ったのです、それがあってわしは、

外務事務次官にはなれなかったと言う訳だ、その代わり揉め事のある国には沢山行かされて、楽しかったなあとお爺ちゃんが言ったのです、美樹が帰って来てお爺ちゃんとよからぬ相談、

をしていたんでしょうと言うので、


ことの全容をかいつまんで話すと、こんどは総理大臣が相手なのあきれたと笑ったのです、追い詰めるわけではないよ、少しお灸を据えるだけだよと言うと、そうしときなさい、相手は、

怪物よどんな手を使うかわからないよと言ったのです、翌日は釣りの格好をして3人で晴海埠頭に行き、戦前からの建物は3箇所あって、今日はあの一番左の倉庫をしらべよう、車は返し、

たので怪しまれる事はない、


あの倉庫の前を釣り場としょうと、銘々場所を決めて釣りを始めたのです、観察すると監視カメラなどはないようです、それではミッションスタートだと言って、無線機を持ち建物に、

近付いてシエフが素早く南京錠をはずして、中に入り扉を閉めたのです、中を見ると車のタイヤがつんであり、漁ようの編みやブイ等の道具が片隅にあり、その奥にトイレと洗面所が、

あり、


食器棚があり茶碗や皿に鍋釜まで一通り揃っています、比較的綺麗にしてあり最近使ったようです、二階に部屋があるようで隅に鉄の階段があります、登って行くと二階には部屋が、

4つ程あり鍵がかかっています、開けると畳みがしいてあり和室になっています、押入れがあるので開けるとフトンや毛布が入っています、蜜入国させた者を行き先が決まるまで住、

まわせていたのかもしれません、


部屋を探しましたが武器などは置いてなかったのです、4つ目の部屋の鍵をピッキングし入ると洋室になっており、ダブルベットが置いてあり、壁には大きな絵がかけてありますシエフ、

がベットに載り絵をはずすとその後ろに大きな金庫が壁にはめ込んであったのです、お爺ちゃんに金庫を見つけましたと言って、これからシエフに開けてもらいますと連絡すると、建物、

に近付く者はいないと言う連絡です、


シエフがダイヤル式金庫で、これはアメリカ製です、と言って聴診器を金庫に当ててダイヤルを回していましたが、20分するとダイヤルは合わせました、後は鍵ですと言ってピッキング、

すると、カチッと音がしたので、取ってを引くと見事に開いたのです、お見事と言って中を見ると、沢山の札束がはいつています、数えると大体1億はあるようです、その下の棚には油紙、

に包んだ物がありますので、


取り出して開けるとビニール袋に入った白い粉です、シエフがハリを隅に刺してそれを舐めて、町がなくヘロインです、上物で多分中国産でしょうと言ったのです、全部の油紙をあけると、

拳銃5丁が入っていたのです、いずれもトカレフでシエフが見ていましたが、この4丁は比較的新しいものです、安全装置の位置が違います、この一丁は古い物ですね、これが立花刑事を、

射殺したものかもしれません、


線状痕を調べれば分りますと言って、弾奏を調べると玉が入っています、弾倉からはずすと6発残っています、他のトカレフは玉は総て入っていたのです、それでは発射してみましょうと、

シエフが言って、銃身をタオルでグルグル巻きにして、もって来た電話帳に向けて発射するとプスッと音がして煙が出たのです、玉は熱い電話帳は貫通せずに留まったのです、残った玉、

なんて数えていないからわかりませんよと言って、


写真を撮り元通りに仕舞ったのです、右端に帳簿らしいものがあるので、中を見ると名前に数字とホテルの名前が書いてあります、これは、金の受け渡し簿ではないのと言うと、シエフ、

が小型カメラを出して、全ページを写し取ったのです、総てを元に戻し金庫の鍵をかけて部屋を出たのです、刀等の武器もあるはずだがと言うと、それは多分トイレの中ですよと言うの、

でトイレに入り、


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