青春の群像(第2部)104 お爺ちゃんがまだ日本は中国とは国交を正式に正常化していないので、外務省の許可がいるよ、現地との合弁会社は通産省のきもいりで数社がやっているに過ぎない、今


青春の群像(第2部)104


お爺ちゃんがまだ日本は中国とは国交を正式に正常化していないので、外務省の許可がいるよ、現地との合弁会社は通産省のきもいりで数社がやっているに過ぎない、今水面下で国交正情、

化の交渉をしているところだ、現地法人との係わりが、なければ許可はでないし、中国も受け入れないと言うと、お父さんがそうだった、会社の嘱託技術員と言う事にして申請してみよう、

と言ったのです、


今合弁でやっているのは、製鉄会社、製薬会社、製紙会社、道路建設会社のインフラを主体とした企業だよ、対等の合弁会社だが経営は総て日本人が指導していると言つたのです、国交、

がないので総て民間外交となっているんだよ、したがって中国の政府の管理下に置かれているわけだと言うので、それで役人の横暴がまかり通るわけですねと言うと、政府の変わりに、

援助をしているようなもんなので、


利益なんかどうでもいいと思っているんだよとお父さんが言ったのです、政府も国交正常化を水面下でやっているんで、撤退されては困ると言うわけだと真一が頷いたのです、しかし、

これからは産業を育成しなければ国は成り立たないと思っている幹部も沢山いるはずですがと言うと、お爺ちゃんが今回の文化大革命は権力争いがほったんだよ、青江と言う毛沢東の、

夫人が、


権力を毛沢東に集中するように学生、労働者を焚きつけているんだよ、学識者はとんだ災難と言うわけだ、いまさら農業中心の政策が出来るはずがないが、工業化はブルジヨア階級の、

考えだという事をスローガンにしているのさ、これで30年は後戻りと言うわけだよと言うので、それでなぜ日本との合弁をと聞くと、周恩来首相の提唱で始まったんだが、これに対、

する青江夫人らの抵抗なんだよと言うので、


それで周恩来首相はときくと、毛沢東の盟友だから表立っては失脚させられないわけなので、ことごとく邪魔をしていると言う事らしいとお爺ちゃんが言ったのです、いずれは青江夫人、

一派は失脚するだろうが、なんと言っても毛沢東の夫人だから、中々難しいだろうと言ったのです、どこの国でも権力に群がるやからがいると言事ですかと言うと、お父さんが会社も、

同じだよ、


そんなやからはじ~と様子をみて、安全になったら穴から出てくるんだよと笑ったのです、そろそろ時間です稼ぎにでも行ってきます、ご馳走様でしたと言うと、お父さんが又おいでと、

言うので、席を立っと、美樹が車で送っていくわと言うので外に出て車に乗り込んだのです、久しぶりに私もホステスになろうと言うのでママが大喜びするよと言うと、明日は暇なのと、

笑ったのです、


店の前で車を降りて店に入ると岬がいらっしゃいどおしたのと聞くので、スポットでバイトに来たのと言うと、まあ嬉しいそれでは奥にと着替えに連れて行ったのです、真一も黒服に、

着替えると、美樹もドレス姿で現れたので皆を集めて、春の一番いい季節ですがまだ気候の変化が激しいので、体調には気をつけて頑張ってと挨拶したのです、真一が相変わらず良い、

スタイルだねと言うと、


この色香で男共を手玉にとるかと笑っています、同伴の客が入って来たので美樹に頼むと、まかしておいてと席に案内したのです、またたく間に一杯になり岬が今日も満員ねと嬉しそう、

です、暫くすると久保が1人の男を伴って店に入ってきたので席に案内すると、久保がこの方は中国の外務次官で周さんだ、英語が喋れると言うので、丁度美樹が来ていますと言うと、

この店に勤めているのと言うので、


スポットのバイトですと言うとそれなら都合がいいと言うので、美樹を呼んで席に座らせると、久保が相変わらず色気マンマンだと笑い、周に英語で紹介すると美樹が英語で挨拶したの、

です、周も流暢な英語で、shuu, make, you prefer and are your nice daughter.と言うのでThank you very much, Mr. shuu is a nice gentleman.と答えて、水割りで乾杯した、

のです、


亜紀でもつけましょうかと言うと、その前に先ほど先生から電話がかかってきて、今度美樹ちゃんのお父さんが合併後の社長になり、今回真一君に中国の合弁会社の視察に言ってもらう、

がパスポートは降りるのかと聞かれたんだが、本当に行くのかと聞くので、許可が下りればの話ですがと言うと、合弁会社の技術員なら許可はでるが、中国語はと聞くので、全然喋れま、

せんが、


通訳を頼めばいいんではないですかと言うと、まあ、どつちみち通訳はつける事になるが、しかし、何をしにと聞くので、事情をはなすと、そうか今水面下の協議だから、撤退されると、

まずい事は事実だが、あの騒ぎの中だ十分注意することだと言って、丁度いい周さんを紹介しておこう、現地で頼りになるかも知れないと言って、真一を紹介したので、英語で、

I begin and am Shinichi Murakami, thank you.と挨拶すると、


周ですと日本語で話し手を出すので握手したのです、美樹が日本語がお上手ですねと言うと、私の叔父さんは、日本に留学の経験もあるのですと言うので、真一がそれでは周恩来首相の、

親戚なんですかと聞くと、私の父は周首相の一番下の弟ですと言ったのです、貴方の話は食事をしながら、久保さんから聞きました、野球のヒーローだそうですねと言うので、助っ人、

ですよと笑うと、


わが国にも拡げたいのですが、西側のスポーツはブルジョアの遊びだとばかな事を、言うやからがいるんで困っていますと言つたのです、何しに中国に来たいのですかと聞くので、合弁、

会社の実態を調査しに行きたいと、事情を話し、これからの中国は産業を育成し、輸出によって外貨を獲得して世界に出て行く必要があるのに、利益を無視するやり方はお国の為には、

ならないと思うのですがと言うと、


その通りです、農業政策も大事ですが、工業を廃止し農業一本やりに戻どそうとはおかしな理屈です、人民を権力争いの道具にしているやからがいる事は事実です、なるべく早く日本と、

国交を正常化して、産業を誘致して国力を上げる必要が急務です、その為のテストケースとして民間の方に協力をして頂いているのです、貴方の目でしっかり視察して、遠慮なく改革案、

を私に提出して下さい、


国交正常化していない現状では表だって、要請を聞くわけにはいきませんが、私の手から周首相に渡して検討してもらいます、一つの合弁が上手くいけばこれからの指針になります、先程、

貴方の話は一杯聞きました、民間人にも係わらず人助けに奔走しいるそうですねと言うので、お釈迦様にこき使われているみたいなのですと言うと、なるほどお釈迦様の言いつけでは断れ、

ませんねと大笑いしたのです、


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