青春の群像(第2部)41 学食に行きアイスコーヒーとオムレツを頼み食べていると、由美と弘美がおはようとコーヒーを持って席に座って、大変な騒ぎよと朝刊のスポーツ欄をみせるので見る
青春の群像(第2部)41
学食に行きアイスコーヒーとオムレツを頼み食べていると、由美と弘美がおはようとコーヒーを持って席に座って、大変な騒ぎよと朝刊のスポーツ欄をみせるので見ると、真一の第一打席、
の写真が大きく載っており、一躍ヒーロー誕生と書いてあります、まいったなあ、目立つとろくな事はないんだよと言うと、弘美が回りの女の子が真一君と友達なんでしょう、紹介してと、
騒いでいるよと笑ったのです、
ところで2人とも講義であった事ないけどと言うと、由美が私達は教養学部よと言うので、そうなんだ定員が少なくてこの大学の一番難しい学部じゃないかと言うと、真一君はなぜ経済、
学部にはいったのと聞くので、一番定員が多くてはいれそうだったからさと言うと、その頭ならどこの大学でも受かるよと由美が言うので、どごでもも出ればいいのさと笑うと、美樹ち、
ゃんが言っいたけど、
将来の事は何にも考えていないんだと弘美があきれるので、2人は先生になりたいのと聞くと、そうだよと言うので、凄いなあ目的はしつかりしているのかと頷くと、これが普通だよと、
2人が笑ったのです、女の子達が集まってきて、ハンカチとサインペンをだして、サインをお願いしますと言うので、まいったなあと言うと、由美がサインしてあげなさいよと言うので、
しかたないと、
サインをして、ボールが勢い良く飛んでいる絵を書くと、凄く喜んで手を出すので握手をしたのです、何人かにサインを書いて握手をしたのです、由美がサインが上手いではないの練習、
したのと聞くので、親父が名前をくずし文字でかくので、小さい頃にまねしたんだよ、サインに見えるだろう、村上の村がこれで上がこうだろう、真一を付け足すとこうなるんだよと、
説明すると、
2人がなるほどと言って、そのボールは面白いねと言うので、ボールに目と鼻があるのが何とも愛嬌があるだろうと笑ったのです、私達にもとハンカチを出すので書いて渡したのです、
弘美に美樹のお爺ちゃんも土曜日に行きたいと言っているんだがと言うと、大歓迎よと言うので、泊れるのと聞くと、由美が弘美の実家は昔網元で庭には蔵のある旧家で大きな屋敷、
だよと言うので、
弘美ちゃんもお嬢様なんだと言うと、田舎のお姫様よと笑ったのです、それでは講義にでもでるかと席を立ち2人と別れたのです、午前、午後と講義に出て部室に顔を出すと誰もいま、
せん、部室をでるとマネージャーの女学生の雪絵が皆練習でグランドだよと言うので、見に行くかと言って雪絵とグランドに向かったのです、監督がまさか練習しに来たわけではない、
んだろうと聞くので、
ええ、どうですか調子はと聞くと、初戦の勝利でみんな張り切っているぞ、ユニフオームは着なくていいから、少しバッテングピッチャーをやってくれないか、真一君のボールにあて、
られれば自信がつくだろうと笑うので、50球ほど投げてみますと言って、マウンドに行くと影山がグラブと玉を渡して、遠慮するなと肩をぽ~んと叩いたのです、監督が真一の玉を打、
って見たいものは誰でもいいぞと言うと、
4番の杉下が僕がと手を挙げたので、5球ほど練習していいですよと言う、杉下がバッターボックスに立ったのです、一球目ど真ん中に投げると、140㌔は出ています、カスリもせず大きく、
空振ったのです、杉下がすげ~えスピードだと驚いています、次ぎに内角ギリギリに投げると手がでません、次ぎに外角にスライドするカーブを投げると、これも空振りしたのです、
もう一度と言うので、内角外角のストレートとカーブをおりまぜてなげると、辛うじてチップになったのです、段々目がなれてきましたね、こんどは、最速のストレートでど真ん中に、
なげますよと言って、投げるとカキーンと音がしてセンターのフエンスを直撃したのです、ナイスバッテング、ホームランでしたねと言うと、少しあわせただけなのにあんなに飛ぶの、
かありがとうと言ったのです、
希望者になげると皆少しづつ当たるようになって来たのです、マウンドを降りて、水道で肩を冷やして戻ってくると、あれであのスライドするカーブを混ぜられると、とても打てないな、
と言うので、打者9人の目が慣れない4回くらいしか持ちませんよと言ったのです、ヘタに練習してケガでもされると、困るなと影山がいうと、皆がそうだよ、ゆっくり見学していてくれ、
と笑ったのです、
雪絵が真一君はすご~いのね、私もマネージャーのやりがいがあるわと言うので、各大学の選手の情報をまとめたものはないのと聞くと、監督と選手の頭にはいっているわと言うので、
それではダメだよ、ノートはないのと聞くと、出したので大学名と名前を始めとして必要事項を書きとめて、これを皆から聞いて記入し頂戴、できれば写真があればいいな、それから、
個人の過去5年のデータ、
リーグ戦での打率、内角、外角のどちらが強いか、又守備のうまさ、足の速さは50mでの記録、等をまとめてくれないかな、最後に監督の性格だよ、そうすれば攻め方も違うはずだが、
と言うと、成る程科学野球だねと言うので、敵を知り、己を知れば100戦あやうからずだよと笑うと、誰が言ったのと聞くので、中国の戦いの神様で孫氏と言う人の言葉だよと言うと、
雪絵がノートに書き留めて覚えておこうと喜んだのす、
それではもう一つ教えよう、朝に道を聞かば夕べに死すとも可なりと言うと、どういう意味と聞くので、道を聞くとは悟りを開くと言う事だよ、悟りをひらけばいつ死んでもいいと言う、
意味なんだ、それ程人の道を極めるのは困難だと言ういみだね、悟りを開いたのはキリスト、お釈迦様、マホメットくらいしかいないだろうと笑うと、すご~いと手を叩いて喜んだので、
す、
練習を見てサードの内山先輩は守備がうまいねと言うと、ナインの中でもピカ一よと言うので、それなら何も真ん中で玉を受けなくてもいいのにと言うと、それが守備の基本でしょうと、
言うので、それは下手な奴に言う言葉だよ、わざと横にずれて玉を取って一塁に投げれば格好よくみえて、名選手をアピール出来るだろう、あの巨人の長島は守備が上手いのでそうやっ、
て捕球して一塁に投げるから格好良く見えるのさ、
内山先輩に僕がそう言っていたと言ってきてと言うと、なるほど、言ってくるわと雪絵が内山のところに行き耳打ちすると、ニヤ~と笑ったのです、それからは確実に取れる玉は少し横に、
ずらして一塁に送球すると中々華麗に見えます、雪絵がそれをみて、本当だ凄く華麗に見えるねと言うので、あくまでも確実に取れる玉だけだよと後で念をおして、やみくもにやると必ず、
エラーを出すよと言ったのです、
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