青春の群像(第2部)
青春の群像(第2部)48 4月も後少しとなり前半戦の勝率は3勝2敗となり、勝ち越して後半戦に突入したのです、岬が殉職したお父さんの手帳をもって来たので、当時の事を調べてみる事にして
青春の群像(第2部)48 4月も後少しとなり前半戦の勝率は3勝2敗となり、勝ち越して後半戦に突入したのです、岬が殉職したお父さんの手帳をもって来たので、当時の事を調べてみる事にして
青春の群像(第2部)48
4月も後少しとなり前半戦の勝率は3勝2敗となり、勝ち越して後半戦に突入したのです、岬が殉職したお父さんの手帳をもって来たので、当時の事を調べてみる事にして上野の国立図書館、
に行き、新聞の記事を調べる事にしたのです、18年前と言う事は昭和23年の事で真一が2才の時の事件です、戦後間もなく全国の治安も悪く、ヤクザが勢力争いをしていた時代の話です、
地方版である西日本新聞の昭和22年から23年を調べる事にしたのです、岬のお父さんの手帳には最後に麻薬関係を調べていた見たいで、博多のクラブやヤクザの組の張り込みの様子が断片、
的にかかれていたのです、その手帳は昭和23年の12月15日で終っています、所々に何か数字が書いてありますが、何を示すかは不明です、それはいつも二つの数字がペアになっています、
その数字は最後の麻薬の事件の聞きこみのメモから始まっており、その前の数字は住所の番地か電話番号くらいです、新聞の昭和23年の8月から調べる事にして8月16日の新聞記事をみると、
8月16日の午前6時に博多港に浮いている遺体が漁師によって発見されたと書いてあり、死亡推定時刻は16日の午前2時から3時の間とみられる、遺体には拳銃で撃たれた後があり、検死の、
結果38口径の拳銃で打たれたと推測される、ヤクザによる犯行かと書いてあったのです、
手帳によると15日は中州のクラブ玄海の張り込みをしている事になっていたのです、店に入ったのは9時で出たのが11時半になっておりこの後拳銃で撃たれた事になっています、普通は、
刑事は2人で行動する事になっていますが、潜入捜査なので1人だったのか、非番だったのかは分りません、この店かヤクザ関係なら警察が徹底的に調べたはずです、容疑者はいずれも、
白だったのでしょう、
その前の美香のお父さんの交通事故は戦中なので記事は、戦争のことばかりで載っいませんでした、美香のお父さんは軍隊にはいなかったのか、あるいは福岡の部隊にいたのかは、美香は、
わからないと言っていたので、福岡の警察の記録を調べなければわかりません、その後の記事を調べましたがその事件の犯人逮捕の記事はどこにもありません、美樹のお爺ちゃんなら警察、
にもコネがあるかも知れないので聞いて見る事にしたのです、
手帳の数字を調べると4つのペアで書いてあります、それを書き写して眺めていると、ひょっとしたら緯度と軽度かもと、日本地図を広げて調べると博多は33度130分です、3箇所はいずれ、
も博多ですが、1箇所だけ関東があり調べると晴海埠頭です、麻薬の密輸の陸揚げ場所なのかもしれません、そうならば警察が調べているはずですが、その後に麻薬の密輸が摘発された、
記事はありませんでした、
新聞は東京裁判の結審が近い事が代々的に取り上げられており、地方版では福岡選出の国会議議員と博多港整備の港湾業者との癒着が問題となり、福岡地方検察庁の特捜部が調査してい、
る事が取り上げられていたのです、この頃は港湾業者はほとんどがヤクザからみであるので何か関係あるかもしれないと思ったのです、引き続き手帳を調べると、調べた人の名前が沢山、
でてきましたが、
国会議員らしき名前は載っていなかったのです、ひょっとしたら調べる為に東京にも出て来た事があるかもしれません、晴海埠頭の件はなにも書いてありませんが調べた組のなかに八坂組、
が出てきたので、どこかで聞いたなまえだがと考えていると、たしか武蔵小山の館に来たチンピラは八坂組の者だとママが言っていた事を思い出したのです、福岡にも組事務所があるのか、
ママに聞いてみようと思ったのです、
図書館を出てアパートに帰り、今日はバイト休みなので後で館にでも顔をだそうと思い、近くの食堂に行って夕飯を食べる事にしたのです、店に入るといらっしゃいと水を店員の女の子が、
出すので、レバニラ定食をと頼むと、ハイと言ってレバニラ一丁と親父に言うと、ヘイと返事をして、真一君家は他にも料理はあるよと親父が言うので、うん、でもレバニラが好きなんだ、
よと笑ったのです、
叔母ちゃんがこんど店を手伝ってくれる事になった敏子ちゃんですよと紹介すると、敏子です宜しくと頭を下げたので、宜しく、叔母ちゃんの親戚と聞くと、いいえ、実家は青森です洋裁、
の学校にいっていますと言うので、そうか、頑張ってねと言うと、叔母さんこの人は村上真一さんでしょうと聞くと、叔母ちゃんがそうだよ、今大学のリーグ戦で活躍しているんだよと言、
うのでヤツパリそうなんだと手を出すので握手したのです、
レバニラ定食が来たので見ると、皿にイワシのまる干しも二匹ついています、これはと聞くと、敏子がおじさんの驕りだそうですと言うので、ありがとう大儲けだと喜んだのです、腹一杯、
になり、叔母さんにこの辺はヤクザにショバ代を払うのと聞くと、戦前はそうだったけど、今は警察が払ってはいけないと指導しているので、払っているのはパチンコ屋かクラブくらいだ、
よと言ったのです、
この辺を仕切っている組みはと聞くと、商店のハズレに組事務所のある、八坂組だよと言うので、大きい組織なのと聞くと、なんでも組長は関東双葉会の幹部らしいが新宿や色んなとこ、
ろに事務所があるらしい、組長は元々は九州の人で昭和30年代に関東に進出したらしいよと話したのです、そうか、それなら福岡あたりにも事務所があるかもしれないなと言うと、時々、
九州なまりの人がこの店にも来るよと言ったのです、
ほら九州ではおまえがすきとよとか先生をしえんせいと言うでしょう言うので、福岡弁だねと言ったのです、真一君は宮崎でしょうと言うので、ちょっと似ているんだが、好きやっとよと言、
うよと笑うと、津軽弁ではおめの事すきだっぺというだよと敏子が言うので、敏子ちゃんはめんこいだっぺ、おらおめの事すきだっぺと言えばいいのかと言うと、うまい、うまいと喜んだの、
です、
おらも真一さんの事好きだっぺと言うので、おおきにと言うと、叔父さんがそれは大阪弁だよと笑ったのです、それでは行くかと勘定をはらいご馳走さんと言って店を出たのです、商店街、
を抜けてスナック館に顔を出すと、ママが久しぶりね、皆で真一君の噂をしているのよとカウンターを勧めるので座ると、ビールを出すので乾杯したのです、ボックスに座っていた忍が、
傍に座り、
いらっしゃいと腕を組むので、ママがたかちゃんが怒るわよと言うと、ボックスの男が僕もそっちに行くよと忍ぶの横に座り、やあこの前はどうもと言うので乾杯すると、ママがあの事件の、
時いた常連さんよと言うので、ああ、あの時の常連さんですかと言うと、大学のリーグ戦では大活躍ではないのと言うので、ありがとう御座います、何とか勝ち越しで後半戦にいけますと、
言うと、
ママ僕がワインをおごるよと言うので、ママがたかちゃんありがとうと言ってワインをだしたので、皆で乾杯したのです、あれからお礼詣りにきたのと聞くと、ええ、次ぎの日に来たわよ、
あのお兄さんはほんとうに学生かと聞くので、そうですよと言ったら、学生にしておくのはもったいなと言っいたわ、この前は悪かった兄貴に謝って来いと言われたのできたんだと言っ、
て前回の分もと払っていったわと笑ったのです、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます