青春の群像(第2部)
青春の群像(第2部)49 3人づれのお客が入って来たので、ママが噂をすれば影だわと言うので、入口を見るとこの前の男が、やあ、この前のお兄さんではないかと言つて、兄貴このお兄さんで
青春の群像(第2部)49 3人づれのお客が入って来たので、ママが噂をすれば影だわと言うので、入口を見るとこの前の男が、やあ、この前のお兄さんではないかと言つて、兄貴このお兄さんで
青春の群像(第2部)49
3人づれのお客が入って来たので、ママが噂をすれば影だわと言うので、入口を見るとこの前の男が、やあ、この前のお兄さんではないかと言つて、兄貴このお兄さんですよと言うと、
この前はこいつらが迷惑かけたみたいで、すまんこっですと頭を下げるので、よして下さいよ、怪我はしなかったでしょうと言うと、暫くは痺れて立てなかったよ、何と言う技なん、
だと言うので、
戸田一刀流の見値打ちの技で、防御の技ですよと言うと、奥のボックスに3人が座り、ママ、シャンパンを出してくれと言って、お兄さんも一緒にと言うので、立ち上がり失礼します、
と席に座ると、わしは八坂組の若頭をやっている塚田といいます、そちらの常連さんにも注いでと言うのでママが注いで乾杯したのです、塚田がこいつらが叩かれたところを警察で、
みせたそうだが、
キズ一つついていないので、刑事が笑ったそうだ、大した腕だねと感心したのです、八坂組はの組長は福岡の人らしいですねと聞くと、そうだよ、福岡にも組事務所はあるが、お兄、
さんは詳しいではないのと言うので、友達のお父さんが今から18年前に拳銃で撃たれて死亡しているのです、犯人は今も捕まっていないそうですと言うと、目つきが鋭くなりそれが、
八坂組の仕業と思っているのと聞くので、
拳銃は一般の人は手に入りませんからと言うと、18年前は戦後すぐだから意外と簡単に手に入ったんだよ、その当時わしも博多にいたからよく覚えている、組も家宅捜索をうけてわし、
も事情聴取をうけたが、全員にアリバイがあったと言うわけだと言うので、その人は立花と言うデカで僕もよく知っている人だったよ、麻薬の密輸を調べていたみたいだが、うちの組、
は薬物には手を出していないよ、
日本が戦争に負けたので不良外人特に朝鮮人が麻薬を密輸していたなと言うので、当時に大々的な摘発でしたがとをした事は新聞の記事にはなっていません言うと、警察や政治家に、
沢山金をばら撒いていたらしいので、多分もみ消されたんだろうと言ったのです、それから、戦時中にその子の姉さんのお父さんもひき逃げ事故でなくなっています、お母さんが、
再婚していて、
前の旦那の連れ子なんですがと言うと、わしは昭和20年の12月に復員したから知らないが、組長なら知っているかもしれんなあと言うので、そのひき逃げ事件と立花刑事が殉職した事件、
は何か関係があるのかも知れませんと言うと、ところでお兄さんは村上真一君だねと聞くので、そうですと言うと、リーグ戦では大会1号のホームランを打ったんだろう、新聞で見たよ、
凄いではないか、
面構えも中々いいね、今度組長にひき逃げ事件の事は気いてみるよ、しかし、18年前で警察がお手上げと言う事は中々むつかしいねとシャンパンを飲み干したのです、心配しなくても君、
には付きまとわないぞと笑ったのです、その友達の為かと聞くので、今日まで生きてくるのは大変だったと思います、後2年で時効になるそうです、犯人がわかってもみ消されたと考える、
と、警察もグルかもしれません、
目に見えない大きな力が働いた可能性もあります、麻薬による莫大な利益を政治家あたりにばら撒けばもみ消せたのかもしれません、それで肥え太って現在は大きな組織か会社になって、
いる可能性があります、そんなやからを許すわけには行かないと思うんですと言うと、凄い度胸だとハイを重ねたのです、あんまりいると素人さんの迷惑になるのでと勘定をはらうと、
それではと帰って行ったのです、
帰りに真一に新宿のクラブの名刺をだして、前回のお詫びにご馳走するよ、店に行ったら名前だけ言えば飲ましてくれるようにしておくよと、ポケットに名刺を入れたのです、ママが、
あの若頭と話していて恐くなかったと聞くので、根は悪い人ではないですよ、多分特攻隊の生き残りではないんですか、当時は特攻くずれと言って三国人や米軍に対抗する為にヤクザ、
になった人が沢山いるそうですからと言うと、
ママがそうかも知れないわね、何となくインテリな感じだからとシャンパンを飲み干したのです、ママは独身ですかと聞くと、夫はあの戦争でフイリピンで戦死したの、結婚して一年後、
のことよ、娘が1人いるわあれからもう20年も経つのね、真一君と同じで今大学生よ、来年は卒業なの、時々店に手伝いにくるのよと言うのでどこの大学と聞くと、明治の4年生よと言っ、
てリーグ戦では二回戦で真一君にしてやられたわねと笑ったのです、
ドアを開けておはようと娘が入ってきたので、美智子どおしたのとママが言うと、今日は月曜だから暇かと思ったんから来たのよ、私が店にはいると沢山お客がくるわよと言ったのです、
真一をみてあら法政の村上君ではないのと言って、この前はしてやられたわと言って、着替えてくると奥に似行き、ドレス姿で出て来て真一の左にすわり、まあシャンパンなの私にも、
と言うのでママが注ぐと、
乾杯とグラスを上げたのです、ママが事情を話すとあの若頭が来たの、あんな人達にはかかりあってはダメよ、リーグ戦のヒーローだから、マスコミのいいネタにされるわよと言ったの、
です、忍ぶちゃん嬉しいでしょうと美智子が言うと、ええ、今日はジャンジャン飲もうと言ったのです、高橋が僕もワインを入れたんだぞと言うと、美智子がたかちゃんありがとうと言、
ったのです、
ドアが開きお客さんが入って来てカウンターが満員になったので、美智子と忍ぶはカウンターに入ったのです、忍ぶが真一の前に立とうとすると、美智子が少し貸してと言うので、少し、
だよと笑ったのです、この前は明治の応援に来ていたのと聞くと、ええ三塁側のスタンドで応援していたわ、あのボール玉をホームランにすねんだから、みんなガッカリしたんだよと、
言うので、
勝負してくれないから仕方なかったんだよと言うと、うちの大学も真一君のフアンが沢山いるのよと笑ったのです、お陰で明治は全般船負け越したわと言ったのです、しかしママに似て、
すげ~美人だねと言うと、口も上手いんだとワインを注ぐので飲み干したのです、私にもついでと言うので、俺のワインではないよと言うと、高橋がとなりからいいんだよと言うので、
注ぐとありがとうと笑ったのです、
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