青春の群像(第2部)
青春の群像(第2部)69 誰をと聞くので、マフイアですよ、簡単には白状しないでしょうから、荒療治ですよと言うと、何と無謀な事をボスの周りには少なくとも5人は張り付いていますよ、し
青春の群像(第2部)69 誰をと聞くので、マフイアですよ、簡単には白状しないでしょうから、荒療治ですよと言うと、何と無謀な事をボスの周りには少なくとも5人は張り付いていますよ、し
青春の群像(第2部)69
誰をと聞くので、マフイアですよ、簡単には白状しないでしょうから、荒療治ですよと言うと、何と無謀な事をボスの周りには少なくとも5人は張り付いていますよ、しかもトカレフ、
を携帯しているはずですと言うので、明日刑事局長に言って、マフイア事務所の家宅捜索をすると言う情報をリークしてもらいます、そうすれば武器は総て隠すでしょう、そこに乗、
り込んで脅かしますと言うと、なるほど、真一さんの腕があれば、
5、6人叩き潰すくらい分けないですね、強化プラスチックの警棒も渡しますよ、伸ばせば1mになります、折れる事はありませんし、中々威力がありますと言って、おい、持ってこいと、
ママに言うと、奥からトカレフと警棒にチョッキと道具箱を持ってきたのです、雷管の火薬を変えるのに弾を取り出す道具もありますと言って、実弾から弾を抜き出し石綿をつめた、
のです、
半分は空砲で残りの半分は実砲です言って、実砲を渡すので、それはいりませんと返したのです、明日お手伝いしましょうかと言うので、いや、これは警察の仕事です、若頭は手を、
だしてはいけません、後で刑事局長に迷惑がかかります、私なら警察官ではないので違法捜査はもみ消す事ができますと言ったのです、成るほど刑事局長の私設捜査官と言うわけで、
すね、
何かあるといけませんので、このチョッキは防弾です、至近距離でもトカレフの弾は貫通しません、非常に軽いですから、肌着の上に着用してください我々は目立たないように待機、
しますと言ったのです、トカレフの使い方はと言うので、これが安全装置ですね、こうして、後は引き金をひけばいいんでしょうと言うと、中々詳しいではないですかと言うので、
本に載っていましたよと言ったのです、
暫くすると配下が帰って来て、奴等は李の中華飯店に入ったのを若い連中が目撃したそうですと言うので、若頭が台湾マフイアのアジトですよ、李はそのボスです、そうなると、
李が絡んでいる事になります、配下は50人くらいで、赤坂、六本木、池袋にアジトがあり、新宿には10人位がいますと言ったのです、それでは明日貰います、それまでは預かっ、
て置いてくださいと言うと、
まずは悪者退治の乾杯しましょう、とグラスを掲げると、女将が貴方の若い頃に、ソックリですねと笑ったのです、ところで若頭はと言うと、真一さんはヤクザではないんです、
から塚田と呼んでくださいと言うので、それでは僕のことをさんつけはやめてください、真一でいいですよ、塚田さんと言うと、それでは真一君と呼ばせてもらいますと笑った、
のです、
塚田さんは戦中はどこの大学生だったんですかと聞くと、ママが真一さんと同じ大学ですよと言うので、それでは僕の大先輩ではないですかと言うと、中退ですよと笑ったのです、
何故復学しなかったんですかと聞くと、真一君には話しておきましょうと言って話始めたのです、昭和18年に文系の大学生の徴兵猶予が取り消されまして、我々学生も戦場に行く、
ことになったのです、
召集される前に私はすぐに海軍に志願たのです、どうせ召集されるんだからと言う思いがあったからです、飛行機の操縦を希望して、霞ヶ浦航空隊に入営して、士官登用試験を受け、
予備少尉として任官したのです、それはもう過酷な訓練でした、同期の中で5人の殉職者が出たほどです、本来は1年の期間がかかるのですが、戦況の悪化にともない半年に短縮され、
たのです、
訓練が終ると、爆撃、偵察、戦闘機と適正によって配属され私は戦闘機の操縦員となったのです、そして初陣はフイリピンでした、フイリピンの基地に着任すると直ぐにイ号作戦、
が始まったのです、この作戦はマニラ湾に停泊している輸送船が物資を陸揚げするまえに叩き日本への侵攻を遅らせる事だったのです、海軍には空母4隻と航空機400機を有する小沢、
機動部隊はありましたが、
熟練の搭乗員は殆んど戦死して、技量の未熟な者しかなくまともに戦える状況ではなかったのです、そこで艦隊による艦砲射撃で殲滅する作戦が立てられたのです、制空権がない、
のに艦隊がマニラ湾に侵攻して砲撃するなど、成功するはずがありません、行き着く前に飛行機で総ての艦船が沈没させられてしまいます、技量の未熟な小沢艦隊を囮にして、
ハルゼーの強力な機動部隊を北方に釣り上げて、その隙間にマニラ湾に突入しょうとしたわけです、しかし、ハルゼー艦隊を釣り上げても、米軍は護衛の為の軽空母を中心とした、
艦隊をマニラ湾に残してあったのです、この空母を叩く必要があったわけですが、陸上基地から攻撃しても技量未熟の為成功はおぼつかないわけです、そこで飛行機ごと敵艦船、
に体当たりする戦法、
つまり特攻を実施する事にしたのです、この時の司令長官が、大西滝次郎中将です、頑強に特攻に反対していた本人が、やもうえず特攻を指揮する事になってしまったんです、絶対、
成功しなければイ号作戦は無駄死にとなります、そこで爆撃の神様と言われた関大尉に白羽の矢が当たったのです、関大尉は特攻しなくても十分に敵空母に爆弾を命中させると言い、
ましたが、
他の搭乗員は無理だろうと言われて、仕方なく受け入れたのです、砲撃を実行する栗田艦隊が、戦艦大和、戦艦武蔵を中心とした、大艦隊で出撃したのです、私は関大尉の指揮する、
特攻を護衛する任務についたのです、絶対生きて帰ってこれない出撃に大尉は笑顔で飛び立ったのです、わたしは何回も大尉の傍により顔を見ましたが横を見て笑顔で何かを言って、
いました、
多分まかしておけと言ったのだろうと思います、小沢艦隊はハルゼーの機動部隊を北方に釣り上げるのに成功して、関大尉の特攻機は全機無事に敵護衛艦隊に辿りつきバンクして攻、
撃態勢に入ったので、真っ先に関大尉が敵空母に突っ込み、飛行機の並んだ真ん中に見事命中して大きな爆発音とともに火柱が上がったので、私は敬礼をして冥福を祈ったのです、
それから6機が次々と突入して、敵護衛艦隊は壊滅したのです、しかし米軍は栗田艦隊をレーダで発見し、陸上から総ての、爆撃機を迎撃に向かわせ、巨大戦艦の武蔵が標的となり、
爆弾、魚雷が命中しましたが中々沈まなかったのです、このために艦隊の半分は無傷でマニラ湾に向かう事ができ、マニラ湾の入り口までせまり、もう一歩で敵輸送船団を照準に、
入れる事ができたのです、
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