青春の群像(第2部)82 亜紀ちゃんが1番だからまずいよと言うと、亜紀ちゃんはマネージャーと言ったのと聞くので、そうなんだよと言うと、それなら仕方ないか、では美味しい店に行こうと


青春の群像(第2部)82


亜紀ちゃんが1番だからまずいよと言うと、亜紀ちゃんはマネージャーと言ったのと聞くので、そうなんだよと言うと、それなら仕方ないか、では美味しい店に行こうと言うので、

トンボに連れて行ったのです、ママがまあ和服が良くにあいますねと言うので、すみれちゃんだよと紹介して、何か美味しい物を出してと言うので、オムレツはどうですとママが、

言うと、


すみれが大好きですそれに吟醸酒ありますと聞くので、久保田の万寿がありますよと出したのです、二人で乾杯して残念だったねと言うと、あそこで寝たのがふかくだったは次ぎは、

油断しないよと酒を飲み干したのです、山本が入ってきたので、ママ宜しくと頼んで奥のボックスに座ると、華がいらっしゃいと水割りを作り、ごゅつくりと席を離れたのです、


乾杯して局長が店に来て何かを山本さんに頼んだと言っていましたがと言うと、実は今度は建設省の汚職事件です、今の事務次官と富山選出の上林衆議院議員、富山建設との増収賄、

疑惑だそうです、将来裏日本、新潟、金沢、富山、滋賀、京都に高速道路建設の予定があるそうで、今回は金沢富山間の約100kmの工事入札が行われ富山建設が落札したそうなん、

ですが、


落札基準価格を富山建設が知っていたようなんです、内部情報が漏れたのではないかとの内部告発の手紙が、久保田刑事局長宛てに送られ来たそうなんです、検察の特捜が内定して、

いるのですが、情報の出所はまだ掴んでいないそうです、何回か事務次官、上林議員、富山建設の常務が料亭で会っている事はわかっていますが、タダの懇親会と言う名目だそう、

です、


多分内部告発は建設省内部の人間ではないかと推測されますと言うので、それで私に何を調べろと言うのですかと聞くと、新宿のパールと言う店に、富山建設東京支社の山崎常務の、

女で、名前は下田真奈美と言うホステスがいるそうです、どうもこの女が事務次官との繋ぎ役らしいのです、事務次官に金をわたしていると思われるのですが、その受け渡し方法が、

わからないそうなんです、


上林はルート上の土地を押さえており、これを売れば莫大な金が入るようで、その工事計画も事前に漏れた恐れがあるのだそうです、上林が購入した土地の代金は富山建設から出て、

いると思われます、上林は建設省とは現在繋がりがありませんが以前は副大臣を務めた事もあるそうです、いずれも情報の出元は事務次官でしょうと言ったのです、局長はそのホス、

テスが受け渡しているのは、


事務次官に係わりある女がパールにおり、店の中で渡していると思っているのですねと言うと、そうなんですが、警察はオトリ捜査は禁止されており、それで掴んだ物は証拠として、

認められないのです、そこで真一さんの出番と言うわけですと笑ったのです、そうなると店の中では特段親しくはしていない者でしょう、しかし今でも金を渡しているんでしょうか、

と聞くと、


報酬として一度に渡せば足がつきやすいので、分割しているんでしょう、いきなり口座に沢山の預金が増えると発覚のおそれがあるので、その女の隠し名義になっているのかもしれ、

ませんと言ったので、わかりました、少し調べてみましょうと言って席を立ってすみれの所に戻ると、知り合いと聞くので、この店の常連さんだよ、競馬が当たったのでご馳走して、

くれたんだよと言って、


オムレツはどおだったと聞くと、すご~く美味しかったし、この久保田の万寿もおいしいし、明太子、酢の物が最高ねと言うので、ママが気にいってもらって嬉しいわと喜んだのです、

ところで何処に住んでいるのと聞くと、亜紀さんと同じマンションで私は8階だよと言うので、歩いてすぐだなと言う、行った事あるのと聞くので、いや、亜紀に聞いたんだよと、

言ったのです、


同じ所にすんでいるのならすみれと関係して出入りするとまずいだろうと言うと、そうだから諦めたのよ、でもどこかのラブホにいけばいいでしょうと言って、その時は洋服にする、

から大丈夫と笑ったのです、それではそろそろ帰ろうと言って立ち上がり表通りで僕はここで車にのるよと車を拾いすみれに手を振って別れたのです、アパートに戻りパールのママ、

に頼めば、


警戒して店をやめるかもしれないな、誰かいないかと考えて、美樹に頼む訳にもいかないし、自分が黒服でもぐりこむ訳にもいかんし、困ったなと思ったのです、そうか、山本刑事、

に真奈美にはりついて、常務から金も預かるか、銀行から引き降ろした時を探り当て、店にいき監視すればいいのか、怪しまれないように誰か女性を連れて行こう、美樹が予定があ、

るなら弘美か由美に頼もうと思ったのです、


もう一度ひきかえしてトンボに入ると、あらどうしたのとママが聞くので、山本がまだカウンターに座っていたので、段取りを話すと、わかりました、明日からマークします、ママに、

繋ぎを頼みますので、夕方この店に電話してくださいと言ったのです、ロッカーの鍵はと聞くので多分マスターキーがあるはずですので手にいれますと言ったのです、山本が真奈美、

の銀行口座は、


特捜が調べましたが山崎や特定の人物から、金が振り込まれた形跡はありません、愛人の手当てもその金も現金で手渡しているはずです、月に二三回ホテルで逢引をしていますので、

その時にわたしているのでしょうと言ったのです、成るほど証拠が残らないようにしているのか、用心深い連中ですねと言うと、特捜が動いている事に気づいているかもしれません、

と言ったのです、


いくら位の報酬なんでしょうと聞くと、少しの金では危険はおかしませんから最低1千万(現在の価値で1億)位と検察は見ています、目立たないように一回に50万程度ではないですか、

袋にいれてもあまり目立たないでしょうと話したのです、折角もどって来たので少し飲みましょうと、ハイボールを頼んだのです、朝までやっているので一番電車待ちのお客が、

何組かおり、


半分は机にもたれて寝ています、話し声はBGMで聞こえません、淑子がカウンターの前に来て、みんな寝てしまったわ、私にもと言うので、ママがハイボールを作り、乾杯したのです、

この前の英語の客はと聞くと、あれから英語は使わないのよと言うので、ママが自分より上手がいて驚いたのよと笑うと、淑子がしかし美樹ちゃんはすご~いねと言うので、教会で、

牧師に本場のレッスンをうけているんだよと言うと、


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