青春の群像(第2部)29 ところで東京には1人できたのと聞くと、鹿児島に一緒に行った小百合と一緒に来たのよと言うので、連れて来れば良かったのにと言うと、お昼に東京駅の銀の鈴のとこ


青春の群像(第2部)29


ところで東京には1人できたのと聞くと、鹿児島に一緒に行った小百合と一緒に来たのよと言うので、連れて来れば良かったのにと言うと、お昼に東京駅の銀の鈴のところで待ち合わせ、

しているの、午前中は銀座界隈を観光すると言っていたわと言うので、それでは東京駅に行き合流してお昼を食べて、都内観光のハトバスに乗ろうと言って、タクシーで東京駅に向かっ、

たのです、


銀の鈴にいくと小百合が久しぶりと言って、随分大人になったねと笑ったのです、地下のレストラン街に行き一軒の洋食屋に入り、ランチを頼んだのです、真一が銀座はどおだったと、

聞くと、色々な店があったわ、さすがに日本一の通りだわ、高級品ばかりで手がでなかったわと言ったのです、洋服の安いところは渋谷だよ、若者の町になっており沢山のアパレルの、

店があるので後で案内するよと言ったのです、


それではハトバスは明日でも2人で乗って、今日はこれから原宿、渋谷を案内するよ、小百合ちゃんも今日は美樹の家に泊まればいいというと、迷惑ではと言うので、大きな屋敷だから、

大丈夫だよというと、それならお願いするわと小百合が言ったのです、ランチを食べてタクシーに荷物を載せて渋谷に向い、駅の手荷物預け場所に荷物を預けて町に出たのです、ここが、

有名なハチ公だよと言って、


記念写真を撮ったのです、ここの坂通りがアパレルの専門店が沢山あるので2人で見て回って、僕はこの喫茶店で待っているよと言うと、うんと返事して2人で買い物に出かけたのです、

コーヒーを頼み、おいてあった新聞を見て待つ事にしたのです、二時間位して戻って来ましたが何も買っていないようです、何も買わなかったのと聞くと、原宿にいって又戻ってくると、

言っていたので、


原宿に気にいったものがない場合、渋谷で買う事にしたの、店の目星はつけてきたわと言うので、成る程と言って電車に乗り原宿に向かったのです、原宿について、この後ろ側が明治、

神宮だけど、そこはハトバスの観光コースだから、明日くるので今日はこの坂下通りを見て回って、沢山店があるよ、僕はこの喫茶店で待っているよと送り出したのです、コーラを頼、

み雑誌を見て待つ事にしたのです、


やはり二時間位で戻って来て、今度は両手に袋をさげています、ここに来て良かったわ、同じ物が渋谷より安かったわと喜んでいたのです、それでは、ここで一休みしたら渋谷に戻り、

美樹の家に行こうと言い、渋谷では買い物しないのと聞くと、もう、大丈夫だよ、後は帰りのお土産だけだわと言ったのです、一休みして渋谷に戻りタクシーに乗り美樹の家に向った、

のです、


帰りつくとすっかり日は暮れていたのです、美樹が出迎えまあ沢山の荷物ねと言って居間に案内したので、お母さん達に京子と小百合を紹介すると、京子が2人で押しかけてすみません、

と言うと、いいえ、大歓迎ですよ今日はゆっくりしていってねと言ったのです、京子、小百合を部屋に美樹が案内して、2人を風呂場に連れて行きゆっくり入ってと言ったのです、


京子と小百合は大きな風呂に入りながら、凄い大きな屋敷だねと驚いていたのです、風呂から上がり着換えて居間に行くと、お母さんが冷たいビールを出したのです、真一、美樹もそれ、

ぞれ風呂に入り、上がってくると湯上りのビールを飲んだのです、お父さんと一郎も帰って来て、いらっしゃい今日は賑やかだねと喜んでいたのです、食事の用意ができたのでダイニ、

ングルームに行き、


お爺ちゃんが神の祝福をと言って、ワインで乾杯して食事にはいったのです、お母さんが今日はフレンチですよ、遠慮しないで召し上がってと言うので、京子と小百合がすご~いご馳走、

だわと喜んだのです、お父さんが来週から展示がはじまるそうだね、さつそく見にいく事にするよと言うと、お爺ちゃんが見事な出来栄えだったなといい、お婆ちゃんが腰元姿の京子、

さんの御先祖も素敵でしたよと褒めると、


京子がなんだか自分みたいで恥ずかしいですと笑ったのです、真一が今日喫茶店で新聞をみていましたら、王子製紙と日本バルプが合併の為の協議に入ったと書いてありましたがと言う、

と、お父さんが元々日本パルプは戦後の財閥解体で、王子製紙から日本パルプと中越パルプに別れたんだよ、前からもう一度元に戻そうと言う動きがあったのだけど、為替レートが変動、

制になった時の対策として、


急浮上したんだよ、総てが王子製紙に戻るだけで何も変らないんだよと言うので、幹部の人は影響をうけるんではないですかと聞くと、両社の社長は退任すると言う事で、両社の常務、

クラスの誰かが新社長に就任する事になるだろうと言うので、それではお父さんがなる可能性もあると言うことですねと言うと、それでまいっているんだよ、今両社の派閥争いが水面下、

で激しくなっている事は事実だねと言ったのです、


大学のゼミの教授が言っていましたが、そういう場合は意外とどの派閥にも属さない人が社長になるケースが多いそうで、そうなる理由は派閥が妥協して合併して、次ぎの社長を狙った、

ほうが得だと思うのだそうですがと聞くと、まさにその動きがあるよ、派閥に属さない役員は数人だよ、指名されない事を祈るしかない、為替レートが変動制になれば、業績は暫く、

下降するのは目に見えているからね、


損な役割と言うわけだと言って、まあ、僕もそろそろ引退の時期だからそうなったら最後の花道と言うわけだと笑ったのです、美樹が真一が入社してアイデアで大儲けするのは、間に、

合わないかもしれないと言うわけかと言うので、真一が僕の力であんな大きな会社を盛り上げる事などできないよと言うと、美樹が真一の事だから紙から金を作るかもしれないでしょう、

と言うので、


それは19世紀に金を作ろうと錬金術師が色々やったけど、結局出来なかったんだよと言うと、お爺ちゃんが、しかし、そのお陰でダイナマイト、や色んな科学製品が副産物として出来た、

ので、20世紀の産業革命に繋がつたと言われていると言うと、お父さんが真一君の言った燃えない紙の鍋やちり紙の話しを会社でしたら、社長が大乗り気で半年うちには製品化できる処、

までこぎつけたよと言ったのです、


一郎が燃えない紙が出来れば家の壁紙にも使えば、火事でも燃えにくい家が作れるのではと言うので、成る程一郎良い事言うではないか、それも頂だと言って、会社の飲み会に参加して、

いるよりは、我が家の食事会の方が何ぼか役に立つなと笑ったのです、小百合がお姉ちゃんがこの前赤ちゃんを生んだのですが、あのさらしのおむつを洗うのは大変と言っていましたが、

紙では出来ないでしょうかと言うと、


お母さんが紙だと隙間が少ないので赤ちゃんがかぶれてしまうわね、障子紙だと水に弱いしというと、真一が丈夫な紙にして水が抜ける穴を開ければ可能ですよ、水の粒子より空気の粒子、

は小さいので空気は通すが水は通さないので、さらしと同じになるけど、問題はそんなミクロの穴を開ける技術があるかですねと言うと、お父さんが成る程開ける方法があるかもしれないね、

そんな製品が出来れはば大儲けだな、小百合さんいいアイデアだよと言ったのです、


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