青春の群像(第2部)28 学術員に預けてゆうこに江戸時代の伊東家の火消しの出動の様子の模型を見せると、これがお鶴様ね、鎌倉の妙心寺に友達と行ってきたわ、自分の事と重なりあって胸が


青春の群像(第2部)28


学術員に預けてゆうこに江戸時代の伊東家の火消しの出動の様子の模型を見せると、これがお鶴様ね、鎌倉の妙心寺に友達と行ってきたわ、自分の事と重なりあって胸が痛くなったのよ、

いつの世にも男と女の悲恋はあるのねと寂しそうにうつむいたのです、博物館を出てこれからどおすると真一が聞くと、この後彼と会う事になっているのとゆうこが言うので博物館を出、

て別れたのです、


美樹が動物園にでも行こうと言うので、動物園か小学校に行ったきりだなといって歩いて正面ゲートに向かったのです、中に入り色々見て回って不忍の池でボートを借りたのです、美樹、

がゆうこさんの彼氏はどういうつもりなんだろうと言うので、もしその彼が離婚してゆうこちゃんと再婚しても上手く行くはずがないよ、早く熱がさめればいいんだが、周りがいくら言、

っても、


人の恋路を邪魔する奴はと言うことわざのとおり、どうにもならないよと言ったのです、ボートを降りて動物園を出てアメ横でも見て回ろうと美樹が言うので付いていくと沢山の出店が、

あり、年末になると海産物の買い物客でこの通りは大変な賑わいになるのよと言うので見ると、鮭、たらこ、いくら等が沢山並んでいたのです、さすが下町で居酒屋は昼からやっている、

みたいで沢山の人が酒を飲んでいたのです、


暫くして学術員から電話が美樹の家にあり、細川大阪屋敷のガラシャの部屋の模型を作り、そこにガラシャと腰元達の人形を展示しガラシャの首に金の十字架腰元達の首には銀の十字架、

を飾ると言う事であり、一ケ月で完成し一般公開するとの連絡があったのです、学術員になるべく立派な物を作ってくれるように、熊本城で見つかった、お金を半分寄付したのです、


学術員がこれだけあれば当時の生活用品の古美術品もそろえられてますと喜んだのです、一ケ月が経ち来週から一般公開をするが、その前に関係者を集めてお披露目すると言うので皆で、

出かけたのです、博物館長の挨拶があり、いよいよ幕が外されたので見ると、当時の大名屋敷が綺麗に復元されており、部屋には当時の調度品が並べられ、着ている着物もあでやかな、

ものです、


ガラシャは絶世の美女にふさわしい人形で、腰元の1人の顔は京子の顔になっいます、事前に京子の写真を渡してそれに似せて造ってもらったのです、京子達も招待されており、真一が、

そっくりの美人だねと言うと、恥ずかしいわと笑ったのです、その隣にはお伊東家の屋敷のお鶴様の部屋も作ってあり、お鶴様と腰元達が楽しく歓談している人形の模型です、これも、

当時の情景が思い出される造型です、


それぞれに菩提寺の案内と口上書きがありました、これで、2人のお墓にも大勢の人がお参りしますよと学術員が言い、招待者もそのあでやかさに驚いていたのです、館長が最後に今回、

寄贈された方々に文部省から感謝状が授与されます、文部大臣に代わって私がお渡ししますと、真一、美樹、ゆうこ、京子にそれぞれ感謝状を渡したのです、別室で完成記念のパーテー、

の用意がしてあるとの事です、


来賓の熊本市長の音頭で乾杯して、立食パーテーに入ったのです、京子を美樹とゆう子に紹介すると、美樹が京子さんのご先祖もさぞかしお喜びになっているでしょうと言うと、あの、

天草の大江教会で真一さんに会うなんて、驚いています、その後熊本城の抜け穴を真一さんが見つけたのですよ、あの抜け穴が何百年も見つからなかったなんて信じられません、首に、

かけた銀の十字架を外して、


美樹に渡しこの裏に彫ってある数字がキーになっていたんですよと言ったのです、美樹とゆうこが手に取ってみ素晴らしい銀の十字架ですね、くしくも、私達3人がキリスト教信者です、

これもイエス様のお引き合わせですねと言ったのです、お2人とも今日は私の家に泊まってくださいと言うと、京子とゆうこが了承したのです、熊本の市長が傍に来て、立派な展示が、

できましたね、


熊本城の抜け穴も、中に蛍光灯を設置して見学出来るようにしました、沢山の観光客が訪れていますよと言うので、あの蔵の中はどうなっているのですかと聞くと、レプリカの火縄銃、

火薬、慶長小判が入れてあり、公開していますと言うので、なるほどいいアイデアですね、あの滝の出口から海まで観光船を走らせるとみんな喜びますねと言うと、市長が成るほど、

それは面白いですね、


帰ったら第三セクターと話して、さつそくやる事にしましょう、ついでに天草湾の観光船とリンクすれは観光客が喜びます、色々とやる事はあるもんですなあ、是非熊本にも来てください、

これは市内のホテルの無料招待券ですと宿泊ペアー券を皆に渡したのです、市長が傍にいた1人の男を、この方は細川家当主の徳川恒孝さんですと紹介したのです、男は名刺をだして今、

日本郵船に勤めています、


今回は御先祖のガラシャ様の金の十字架を寄贈していただいたそうでありがとうございます、明治以降行方しれずになっていたそうで、今回見つけていただいて感謝しております、これで、

ガラシャ様もさぞかしお喜になっていることでしょうと言ったのです、楽しいうちにパーテーがお開きとなり外にでると、美樹が真一は京子さんを東京観光に連れていきなさい、私とゆうこ、

さんは家で待っているわと言うので、


そうだね折角東京に来たのだから案内するよと言って、まずはここから近い江戸城跡に行こうと言って、美樹達と別れてタクシーに乗ったのです、京子が美樹さんが気を使ってくれたのね、

と言うので、彼氏はできたのと聞くと、まだだよと笑ったのです、大手門に行き門を潜り、ここが伊賀100人詰め所だね、毎日ここに詰めて警備をしていたのかと規模の大きさに京子は驚、

いていたのです、


さすがに将軍様の城跡だねこの広さは凄いはと目を見張っていたのです、本丸は石垣しか残っていないらしいと言うと、ここにも抜け穴があるのかなと言うので、中にある丸の内公園に、

地下道があり、その下には皇居の駅があり、そこから東京駅まで線路が通じているらしいが今は閉鎖されているんだって、これが抜け穴のあとかもしれない、財宝はとっくに持ち出され、

ているよと言ったのです、


その線路の上に日銀があり、そこから地下に抜ける道があり、戦後GHQに没収されないように日銀から貨車5台分の金塊をどこかに運んだらしいが、その行方は今も知れないと言う事らしい、

その時その地下の線路を使い、東京駅から中央線のどこかの駅まで運び隠したと言う事だよと話すと、京子がと言う事は中央線の旧陸軍の施設の地下壕だね、だとすればとつくに見つかっ、

ているかと言ったのです、



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