青春の群像(第2部)109最終話 美樹のお父さんが社長に就任して暫くたった時、内部調査の報告が出来上がたので、検討するとやはり韓国と中国への隠れ資金援助が、経営を圧迫している事が分かった


青春の群像(第2部)109最終話


美樹のお父さんが社長に就任して暫くたった時、内部調査の報告が出来上がたので、検討するとやはり韓国と中国への隠れ資金援助が、経営を圧迫している事が分かったのです、これを、

何とかしなければやがて大変な事になるなと経理担当の常務に言って、営業担当の常務に原価の先送りと空売りはやめるように言うと、それでは上半期の決算は赤字になりますと言うの、

で仕方ないだろう、


私が責任をとるので上期の修正をするのだ、これ以上放置しておくと致命症になると言うと、そうなると多くの資金調達が必要になります、メインバンクは赤字にすると融資を渋りま、

すよ、そうなると大変な事になります、世の中の景気は上向いていますので、原価の先送りと空売りは今期末まではクリアできます、期末にクリア出来れば粉飾にはなりませんと言っ、

たので、


それはこのまま景気がよくなると言う予測の元だろう、もし景気が落ち込めばクリアできずに、粉飾を繰り返すことになり、経営は破綻するではないかと言うと、まずは海外の投資を、

減らすしかありませんが、現地法人の半分がツウペイになれば今季粉飾をしなくても済みますと言うので、わかった上期の修正は棚あげして、特に足を引っ張っている中国を調査しょう、

そこらは私の知り合いに調査に行って貰う事にする、


それ以外の合弁会社は現地人を社長にして幹部も8割りを現地人にするのだ、後は本社に呼び戻せ、残して置くのは経理担当の幹部のみでいいと言うと、そんな事すれば業績はもっと、

悪化しますと言うので、構わんのだよ、それを理由に投資金を減らせばいいだろう、生き残りたければ現地人が努力するだろう、いままでは日本人が幹部なので働かないのだよ、自分、

達にまかされれば働くしかないだろうと言うと、


賭けですねと言うので、どうせ責任は僕にあるんだから、指示通りやりたまえと言うので、今までは次ぎの為の飾りの社長だと思っていた幹部は驚いたのです、さつそく相談役に退いた、

本体の元社長が部屋に入って来て、早急すぎやせんかなと言うので、私がまかされたのですから口出しは無用に願いますと言うと、ほう、えらい強気だな、失敗すれば早急に辞める事に、

なるんだぞと言うので、


元より覚悟の上ですよとやんわりと言うと、分かったお手並み拝見と行こうと部屋を出て行ったのです、秘書課長がさつそく誰かがご注進しましたねと言うので、組織とはそんなもんだ、

よと笑うと、リストを出してこれが旧社長の子飼のリストですと言うので、大体わかっているよと言うと、意外な人物も入っています、気をつけて下さいと机に置いていったのです、


外務省に真一のパスポートとビザを申請すると、久保の根回しで直ぐに許可がおり、発行されたのです、それでは真一君に頼むとするかと言ったのです、リストに入っていた意外な人物、

とは自分の出身母体の人間3人です、そうか、合併前からつるんでいたのか、身の安全を図ったのだなと思い、その中の一人である海外事業部長を誘って飲みに出ることにしたのです、

秘書課長に連絡を頼むと、


ご一緒するそうですと言うので6時になったら部屋にくるようにと指示したのです、6時になり伴って車に乗り赤坂の料亭に行ったのです、女将が久しぶりですと部屋に案内したので、

座ってビールで乾杯したのです、部長の酒巻がここに来るのは久しぶりですねと言うので、今回は海外事業部という赤字の部門を押し付けてすまんなと言うと、いいえ、まさか合併、

後の要職につけるとは思っていませんでした、


調査のとおり多くの付け替えがありますので、今後はキチンと経理処理をするつもりですと言うので、頼む海外の投資を少なく見せかける為だろうが、本当にいくら投資しているのか、

が分らなければ、建て直しが出来るきはずがない、ともかく事実を知ることだと言ったのです、今回現地の人間に経営をまかせるそうですが、それは私も無謀だと思いますがと言うの、

で、


合弁会社の目的はその国の人が経営して利益を出して、現地に還元するのが目的だよ、いつまでも我々が口出ししては育つものも育たんだろう、現地の人間が幹部になればいい訳は出来、

んだろう、それで上手くいかなければ撤退のいい理由になる、通産省が文句を言えば政府のODAを現地に回してもらい、コスト削減すればいいのさと言うと、なるほど痛みは政府にも、

もってもらうわけですねと言うので、


その通りだよ、現地の事業を軌道に乗せ、海外に輸出できれば、その国の外貨が増えて国が潤うと言う事だよと話すと、社長はいいアイデアをお持ちなんですねと言うので、これは僕の、

知り合いからの伝授だよと言うと、どなたでと聞くので、こんど中国に調査に行ってもらう事になった人物だ、彼は歳は若いが匿名捜査官としてもいい腕をもっており、中国の要人とも、

知りあいだ、これから君を引き合わせるよと言ったのです、


食事が終り車で新宿の真一のいる店に向かったのです、店に入ると真一がどうしたんですかと、聞いて席に案内するとママがお久しぶりです、と挨拶して水割りを、作り乾杯したのです、

お父さんがこれは課海外事業部長の酒巻くんだ、こっちはさっき話した村上真一君だと紹介したので、宜しくお願いしますというと、ここで黒服をやっているのと酒巻が聞くので、お父、

さんが、


彼は警視庁の久保田刑事局長の私設捜査官でもあるので、ここで、情報収集をしているのさ、新宿には暴力団、マフイアが沢山いるからねこの事はシークレット事項だよと話すと、なる程、

そういう人に頼めば調査はプロと言うわけですねと言い、なにとぞ宜しくとグラスを合わせたのです、お父さんがさつそくパスポートとビザが降りた、来週からでも宜しく、現地には酒巻、

君が連絡しておく、


これは調査費用だよ足りなくなったら現地の経理責任者に言ってくれ、いくらでも都合はつけると言ったのです、わかりましたと受け取り、里佳子と亜紀をつけてそれではごゅつくりと、

言って席を立ったのです、酒巻が爽快な顔付きをしていますねと言うので、剣道は段もちでヤクザもかなわないんだよと言ったのです、それぞれに里佳子と亜紀と楽しそうに歓談してい、

ます、


岬がなぜわざわざ店に来て渡したのと真一に聞くので、多分あの酒巻はお父さんを引きずり下ろす相手に加担しているんでしょう、それで局長の子飼だと脅かしに来たんですよ、相手が、

久保田刑事局長では会社の不正も暴かれるかもしれないと、さつそく注進するでしょうから、お父さんは邪魔しないように牽制したんだと思いますと言うと、美樹ちゃんのお父さんも、

意外と策士なんだねと言うので、


派閥に属さない人だから、暫くの飾りに社長に指名したんでしょうが、とんでもないトラを指名したと言うわけですよと真一が笑うと、何を仕掛けてくるのかしらと言うので、多分中国、

でつるんでいる役人か通産省の幹部から圧力をかけようとするつもりですよ、ネズミが動き出せは一毛打尽ですと言うと、ばかだね、とんでもない男を敵に回したと後悔する事になるわ、

ねと岬が笑ったのです、・・・・・・・・完、


美樹のお父さんに降りかかった災難は黒い闇につつまれていたのです、このまま放置すれば会社は債務超過に陥り、多くの人が巻き添えを食う事は間違いありません、真一は単身中国の、

合弁会社に乗り込み実態を暴いて、ネズミ共を退治する事にしたのですが、巨大な権力が立ち塞がったのです、真一はこの危機をどう切り抜けるのでしょうか、青春の群像(第3部)に、

ご期待ください、


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青春の群像(第2部) 村上俊介 @muratomi

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