青春の群像(第2部)59 家に帰ると親父も帰って来ていて、美樹ちゃんいらっしゃい、随分みない間に綺麗になったね、これでは真一にはもったいないねと言うので、叔父様ありがうと言うと、


青春の群像(第2部)59


家に帰ると親父も帰って来ていて、美樹ちゃんいらっしゃい、随分みない間に綺麗になったね、これでは真一にはもったいないねと言うので、叔父様ありがうと言うと、お袋が貴方もお、

世辞がいえるんですねと言うので、お世辞ではないよと笑つたのです、お袋が美樹さんシャワーを浴びてきてと言うので美樹がお先に失礼しますと風呂場に行ったのです、姉さんも帰っ、

きて、


お帰り相変わらずバイトばかりしているんでしょういうので、そうだよと返事して、姉さん結核はと聞くと、もうすっかり元気になったよと言ったので、そろそろ結婚しなくては彼氏は、

と聞くと、田舎にはいい男は少ないのよと笑うので、姉さんは気が強いから意外と気の弱い男がいいんではと言うと、お袋がそうかもねと笑ったのです、皆が風呂に入りあがると、お袋、

がビールを出したので乾杯したのです、


キビナゴのうす作りに、寒天、カツオの刺身、酢の物、飛び魚の塩焼き、ムカデのりがーブルに並んでいたのです、ムカデのりをつまんでビールのツマミに最高だねと言うと、親父が、

最近は中々とれないみたいで、店に出回るのは珍しいんだよと言うと、美樹がムカデには似ていないのにどうしてムカデのりと言うんですかと聞くと、お袋が海草から作る味噌付け、

なんだけど、


色が茶色でムカデの色ににているので呼ばれているのだそうなのと言うので、そんな気持の悪い名前をつけると、食べる人はいなくなりますよと言うので、親父がそうだ都会に持って、

行っも、ムカデから出来ていると思ってだれも食べないなと笑ったです、親父に今王子製紙と日本パルプの合併話が進んでいるそうだけど、そうなるとリストラがあるのと聞くと、


元々は一緒の会社で戦後分かれただけだから、統合しても工場はバッテングしないので、それは大丈夫だが、本部や支店ではあるかもしれんなあと言ったのです、どうも美樹ちゃんの、

お父さんが新社長になる可能性があるみたいだけどと言うと、派閥に属している連中は合併すると一時業績が下がるので、手はあげないのさ、美樹ちゃんのお父さんは派閥に属してい、

ないので、


彼れらは都合がいいと言うわけだ、だれもリストラをやって恨まれたくないからなあ、安定した頃に退任させてどちらかが握るつもりなんだよと言うので、損な役割だねと言うと、心配、

しなくも、美樹ちゃんのお父さんは頭がよく、抜群の実行力がある人だよ、今回は為替レートが変動相場になると円安となるので、外国から原料の調達が楽になり、紙の値段は下落する、

ので違う分野に進出して、


販売量を増やす必要があると言う事で、紙おむつ、コンピュータの印刷用紙、テッシュペーパーの分野に進出する為、新しい製法を研究してほぼ成功して、近々製品化する事になり工場、

の設備をやっている処だ、これが成功すれば合併しても、王子製紙側に技術を供与すれば、量産化が出来て業界を一歩リードできるわけだよ、このアイデアはお前が言ったそうではない、

か、


中にいて紙を作っている人には発想できんだろうと言ったのです、真一が僕そのは素人考えで話しただけだよと言うと、素人考えが大事と言うわけだよと焼酎を飲み干すと、お袋が貴方、

も今までいろんな改善提案をやっていて、沢山の表彰状を貰っているんでしょうと言うと、ああ、みんな会社のロッカーに入っているよと言って、金一封がついている話はとぼけたの、

です、


親父が真一が学校を出て社会人になり、わしが定年した後にはどうなるか分らんがと言うので、定年したら何をやるのと聞くと、2年は関連会社で働けるだろう、その後はきのこの栽培、

でもするかと言うので、どんなと聞くと、椎茸は宮崎の特産だから、きくらげ、マツタケだなと言うので、マツタケも栽培できるのと言うと、マツタケは赤松の根にある菌により生育、

する、


比較的乾燥した日陰で生育するが生育の速度は遅いんだ、これを栽培して成功した例はないみたいだが、同じ環境をつくれば可能だろう、これを一つやってみようと言うので、マツタケ、

は高価だから、出来れば大儲けだねと言うと、マツタケは他のきのこと違って自分で成長する力をもっていない、赤松の根の養分を貰って生育するのだ、しかも温度が25度くらいを保つ、

必要があるのだ、


しめじはマツタケににているが、この品種の中に自分で成長する種類がみつかったので、栽培が可能になったんだよと言うので、そうか、生きている赤松がないとダメなんだなというと、

そうなんだよ、だから山の手入れを丹念にしないとだめだと言うわけだねと言うので、それではその菌を何らかの方法で培養して養分を補給すれば可能になるんだね、赤松の養分を分析、

して、


抽出して栄養素を与え続けて、それが置いてある温度を25度として、乾燥させればいいわけだと言うと、お袋がそんな部屋を造るだけでも沢山なお金がかかるわ、出来ても一本1万円も、

するのでは誰も買いませんよと言うので、黒潮は25度前後で一年中変わらないと言う事だから、その成分を調べて洞窟を作り海水を流せば温度を一定に保てるんでは、そこでマツタケ菌、

が繁殖する栄養素を与えれば成長するよ、


何も宿主が赤松でなくてもいいのでは、その赤松の養分の比率が分ればいいんだと思うよ、そうすれば海水を循環する方法は電気のモーターが必要だが、山水の通路を使い水車を回し、

てモーターの軸に接続すれば電機が起こせる、その電気でモーターを回し海水を循環させればいい、そうすれば電気代はタダだし、シビアな温度管理は必要なくなるなと言うと、親父、

がそういえば、


戦争中東南アジアで洞窟にいた時には外は暑かったが中は意外と涼しかつたな、自然を利用すれば上手く行くかもな、黒潮と赤松の養分を詳しく調べてみるか、お前は中々発想が豊か、

だなと親父が笑ったのです、弘子姉さんがどこからそんな発想が生まれるのと聞くので、美樹がこれも正彦君の受けおりと言うので、そうだよ、バクテリアなどの菌のことを品種改良に、

はとても必要だと言っていたよ、


殆んどのクスリは土壌に生息するバクテリアから菌を抽出して培養し、それに色んな細菌を入れて、その細菌が繁殖しないバクテリアを探すそうなんだよ、気の遠くなる実験を繰り返す、

わけだと言うと、そうか細菌は細菌で退治するのかと美樹が言うので、ツベルクリンもインフルエンザも先に菌をいれて、外から入ってきた菌を殺すわけだ美樹がかかった病気は白血球、

が増える病気だけど、


白血球が無いと外からの細菌を殺す事が出来ない、増え過ぎるとその白血球が逆に人間の身体を蝕むと言う事だから、バランスが大事なんだなと言うと、なるほど菌も使い方で人間の役、

にたつのかと美樹が感心していたのです、お袋が細菌の話をしていると、この食卓にのっている物がみんな細菌に見えてくるわと言うので、この話はこの辺でやめようと真一が言ったの、

です、


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