青春の群像(第2部)11 学校が始まり真一は美樹が翻訳してくれた通信士の過去の問題を分析すると、過去の問題から半分は出題されているようで、気象関係の単語を覚える事にして片っ端から


青春の群像(第2部)11


学校が始まり真一は美樹が翻訳してくれた通信士の過去の問題を分析すると、過去の問題から半分は出題されているようで、気象関係の単語を覚える事にして片っ端から暗記したのです、

程なく試験の日が来て熊本の試験会場に行き受験したのです、今回は単語を覚えたので殆んどの問題が解けたので、これなら受かるだろうと思ったのです、折角熊本に来たのだから対岸、

の天草に行く事にして、


電車で松島まで行きフエリーに乗り、一時間の船旅で本渡港に着き天草に向かったのです、さすがにキリスト教の文化が色濃く残っている場所です、色々と見学して大江教会に行くと白壁、

の素晴らしい建物です、聖堂に入ると牧師によるミサが開かれおり大勢の観光客が牧師の話に耳を傾けていたのです、イスに座り話を聞いていると天草のキリスト教信者受難の話をして、

いたのです、


それによると島原の乱はキリスト教信者が起こしたものではなく、幕府により改易となった浪人が農民、キリスト教信者を扇動し起こしたものであり、天草四郎は上手く盟主に担ぎ上げら、

れたのだそうです、2万人からの犠牲者が出たと言われていますが、実際はもっとすくなく当時の幕府が力を誇示する為に2万人を殺害したと発表したのだそうです、この反乱を恐れた幕府、

はそれまでの過酷な弾圧をやめた為、


おおくの信者がかくれキリシタンとなって島原、天草に散らばり現在でもその末裔が沢山いるとの事であり、いくら権力を使っても人の信仰心を根絶やしにする事は出来ないのだと話した、

のです、ミサが終り聖堂をでて中庭のテラスに座っていると、後ろから真一君ではないのと声をかけるので振り向くと京子である、どうしてここにと聞くので熊本に通信士の試験を受けに、

来た帰りに寄った事を言うと、


京子は休みで雲仙、天草に旅行に来たそうで偶然の出会いに驚いたのです、ホテルを聞くのでまだ決めていないと言うと近くの温泉ホテルに泊ることになっていると言って、一緒のホテル、

にと言って、公衆電話から電話をし部屋を予約してくれたのです、1人なのと聞くとそうだと言う事なのでまずいと思いましたが、断るわけにもいかないので了承して、タクシーでホテル、

に行きチェツクインしたのです、


食事に行こうと部屋に電話がかかって来たので下のロビーにおりると、ちかくに魚の美味しいところがあると言うので連れ立って行き、一軒の居酒屋にはいりビールと料理を頼み再会に、

乾杯したのです、京子が来年は卒業でしょう、ヤツパリ東京に出るのと聞くのでそうしょうと思っいると答えると、東京の彼女とまだ付き合っているのと聞くので、うんと言うと、そうな、

んだ、


よつぽど心が通じているんだねと言うので、京子に彼氏できたのと聞くと、田舎にはいい男はいないのよとビールをグイ飲みしたのです、旅行にはよく行くのと聞くと、お城に興味があり、

今回は島原から天草の城跡を回っているの、この近くの富岡城は島原の乱の時一揆勢が取囲み激しい戦いがあったのだけど、結局城は落ちずに一揆勢は島原に渡り、原城跡に立てこもっり、

幕府軍と戦ったのだけど、


食料、弾薬が切れてあえなく降伏したそうなの、その時の盟主天草四朗はここの出身だよ、美しい美少年だったそうで、盟主に担ぐにはピッタリだったわけだね、元々はここを領地にして、

いた寺沢家の過酷な年貢徴収が一揆の始まりで、その当時は改易になった小西家の武士が帰農し百姓をしていたそうで、その者が扇動してキリシタンを利用したそうなの、この乱後寺沢家、

は改易となって過酷な年貢の徴収はなくなったそうなんだよ、


明日はそこに行こう、もつとも石垣しか残っていないけど歴史の息吹を感じられるよと京子が言ったのです、歴史に詳しいんだねと言うと、実は私の家系も隠れキリシタンだったの、家に、

ある小さな仏様の仏像の中には十字架が隠してあるのよ、ここ天草は唐津藩の飛び地だったそうてで、ご先祖は島原の乱に生き残り天草に済みついたらしいのと話すので、それでは京子、

ちゃんもキリスト教信者なのと聞くと、


真一君の彼女と同じプロテスタントだよと言ったのです、でも首に十字架を下げていないけどと言うと、信者が全員下げているわけではないのよと言うので、そうか、ここら辺の人はほ、

とんど信者なのかなと言うと、そんな事はないよ神社、仏閣も沢山あるよといったのです、京子が美樹ちゃんと結婚したらキリスト教信者になるのと聞くので、結婚しても宗教は別々で、

もいいんだろうと答えると、


そうね、わたしも信者と結婚するとはかぎらないかと言うので、しかし美人でスタイルもいいしなんで、彼氏が見つからないのと顔をまじまじと見ると、声は結構かけられるんだけど話、

してみるとみんな軽い奴が多いんだよ、何人かは付き合ったけど3カ月ももたなかったわと笑ったのです、京子が店員に美味しいお酒はないかと聞くと、25度の吟醸の焼酎があります、

米焼酎で口当たりがとてもいいですよと言うので注文したのです、


酒の肴もとても新鮮でとくにタコはコリコリしてとても美味かったのです、吟醸酒が来たので一口飲むと、サツパリしていてとても美味しいので、京子がこれは美味しいねと喜んでいたの、

です、真一が細川がラシャの金の十字架の話をすると、真一君は色々と不思議な事にめぐり会うのね、今日の私との再会も何か理由があるのかしら、今日、明日あたりに何か思いがけない、

事に出会うのかしらとグラスを合わしたのです、


あっと言う間に時間がすぎ時間を聞くともう12時前です、そろそろ帰ろうと言うと、そうしょうと店員を呼ぶので、ここは僕がと言うと、いいわよ貧乏な学生でしょうと言うので、それが、

バイトで金持なんだよと言って勘定をすると、それではご馳走になるねと笑ったのです、まだお酒が残っていますよと袋に包んでくれたので、アジのから揚げと高菜漬けも包んでもらい、

ホテルに戻ったのです、


京子が飲みなおそうと部屋につれて行くのでまずいと思いましたが、飲みなおすことにしたのです、部屋に入り吟醸酒で乾杯して盛り上がり、大分酔っ払ったみたいなので、それではと立、

ち上がると京子が手を引っ張るのでよろけてベットに倒れると、おおいかぶさり唇を重ねたのです、こうなると男はどうする事も出来せん、頭に血が登り洋服を脱がせて自分も裸になり激、

しく燃え上がったのです、


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