青春の群像(第2部)43 水曜日に神宮球場に行き着替えてベンチに入ると、監督が今回も真一が先発で4~5回で影山にスイッチするぞ、打席は3番に入ってくれと言ったのです、前回に早稲田を


青春の群像(第2部)43


水曜日に神宮球場に行き着替えてベンチに入ると、監督が今回も真一が先発で4~5回で影山にスイッチするぞ、打席は3番に入ってくれと言ったのです、前回に早稲田を破ったので、

1塁側スタンドには大勢の人が詰め掛けたのです、美香達も応援に訪れ、美樹達に混じって応援していたのです、軽い練習をすると主審が呼ぶので集まり帽子を脱ぎ挨拶して、握手を、

するとプレーを宣言したのです、


今回は先攻です、1番2番は内野ゴロに倒れて真一がバッターボックスに立つと、ひときわ大きな声援が起こったのです、相手は警戒して3球とも内外角にはずれたのです、そうか勝負は、

しないのかと、ホームベースギリギリに立つと、キャッチャーがそうか外角のボール玉を叩くつもりだなと、インコースのストレートのサインを出したのです、真一はこうすれば内角に、

投げるだろうと、


山をはってピッチャーが投げると素早く後ろに下がると、内角一杯に投げたのです、キヤツチヤーが思わずしまったと声をだしたのですが、投げた後で真一の位置からはど真ん中のスト、

レートです、ためて思い切り降りぬくとカキーンといい音がしてレフトのポールに向かって玉が飛び、観客が総立ちになったのですが、ポールの外側を抜けてフアールです、バッテリー、

は何と言う奴だ、


内角に山をはって、わざとギリギリに立ったのかと言って、タイムを要求してピッチャーに駆け寄り、危険だから外角に大きくはずせ、そうすればいくら強打者といえず、届かないだろ、

うと言ったのです、今度は一歩後ろに下がって構えると、外角に遠く離れた玉を投げたので素早く前に出て、フルスイングすると届かず見事な空振りです、キャッチヤーがヤツパリ外角、

を狙ってきたなと、


ニヤリと笑ったのです、次ぎの玉も大きく外角にはずれる球てす、手をださずフオワボールになつて真一は1塁にいったのです、またしてもタイムを取り、ピッチャーにこれでいいんだ、

奴は足が速いので、大きくはずれる球は投げるなと指示したのです、しかし一球目を投げて杉下が空振りすると、真一が盗塁をしたのでキャッチャーが2塁に投げましたが、杉下が空振、

りした分だけタイミングはおそく、


真一は俊足なのでゆうゆう盗塁成功です、何と言う足の早さだとキャッチャーが唸ったのです、真一が盛んに盗塁のシグサをするので、投球に専念出来ず杉下もフオワボールとなりツー、

アウト1、2塁となり、つぎのバッターが一球目を空振りすると、すかさず真一は3塁に盗塁して、これも難なくセーフです、仕方ないこのバッターで勝負だとピッチャーに言ったのです、


5番バッターが初級を叩くとレフトの浅いところに飛んでいき、外野手がワンバウンドで捕球してバックホームに投げましたが、真一はもうキャッチャーの手前です、スライデングをする、

と、玉はその後にミットに入りセーフです、あわてて1塁に投げましたが間に合わずセーフとなり1点が入ったのです、何と言う奴だあんな浅い場所に飛んだのに、返球より足のほうが速、

いとはと驚いたのです、1点入りスタンドは大歓声です、


しかし次ぎのバッター凡退し1点で攻撃を終了したのです、真一がマウンドに立ち一球目を投げると外角にスライドするカーブです、バッターは振りましたがかすりもしません、鋭角に右、

に曲がる玉に驚いてます、内角のストレートとカーブで簡単に3人を三振に取ると、観客は大喜びです、それからは両チーム点は入らず、4回を向かえフオアボールのランナーが一塁に出、

て、


ワンアウト1塁で真一に打席が回り、又しても3球続けてボールになり、観客席からブーイングが出たのです、しかし、明治の監督は敬遠の指示をかえませんが、動揺したピッチャーが投、

げると玉は外角ギリギリに失投してしまったのです、すかさずフルスイングするとカキ~ンといい音がして、玉はバックスクリーに向かってライナーで飛びスタンドに入ったのです、

二試合連続のホームランで2点が入り、


3対0としたのです、しかし杉下を始め凡退して攻撃を終了したので、真一がセンターに回り、影山にスイッチしたのです、明治の監督があんなにいいピッチングしているのに、なぜ変るん、

だと不思議がったのです、影山はそつないピッチングをして8回まで0点に押さえましたが、またしても9回に捕まり2点を失い、ワンアウト1、2塁となり、監督が真一にスイッチを指示した、

のです、


センターで十分休養したので後1、2回は踏ん張れそうです、変わると3球続けてカーブをなげて、三振に討ち取りツーアウトにしたのです、二人目を同じくカーブでツーナッシングに追い、

込み、タイムを要求して監督にスイッチをと言うと、わかったと再び影山を戻し真一はセンターに行く事にして、影山に先輩頼みましたよと言うと、わかったと頷き、投球モーションから、

シンカーを投げると、


鋭角に落ちて、バッターは手を出しません、主審がストライクの判定をして三振になり、3対2で何とか勝利したのです、一塁側スタンドは大喜びです、ナインが監督の元にもどると、よく、

やったこれで勝ち点2だと喜び、真一に最後になんでスイッチしたんだと聞くので、やはり閉めは影山、矢田のバッテリーでしょう、僕はただの助っ人ですよ、先輩のシンカーはあの場面、

では特に有効なんですよと言ったのです、


次ぎは慶応大学の対戦が来週水曜日だと言い、慶応も今日の午後かてば勝ち点2となり、今回の天王山になると言って、真一にどうだ体力はと聞くので、前回よりは全然楽ですよと言うと、

そうか、大分慣れてきたみたいだなと笑ったのです、矢田が真一の早いボールとあの横にスライドするボールに慣れた時に、影山に代わるとバッターはタイミングがずれるので大正解で、

したねと笑ったのです、


着換えて控え室に戻ると、みんながこれで2勝めだね、すご~いと手を叩いたのです、美香ママに今日は店があるでしょうと言うと、午前中だから大丈夫よ、二次会にでも顔を出してと、

言ったのです、それではお昼にしましょうと言うので、みんなで弁当を拡げたのです、岬が私達も弁当を作ってきたの、みなさん食べてとナインに声をかけると、みんなが喜んだのです、


シエフが傍に来たので、来てくれたんだというと、美味しいカツサンドを沢山作ってきましたと、みんなに勧めたので、ありがとうと言うと、またまたホームランでしたね、私はもう嬉し、

くてと顔をクシャクシャにして喜んだのです、それでは店の仕込みがありますのでとシエフは帰っていったのです、美樹がこれは又大変だねと言うので、困ったなあと頭をかくと、美香が、

活躍し困るのは真一君だけですよと言うと、周りが大笑いしたのです、


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