青春の群像(第2部)

青春の群像(第2部)91 その辺は徹底的に洗うつもりです、いずれも過去の受注にたいする物でしょうから、それを調べれば何か出て来ますよと言ったのです、前回は捜査一課で今回は経済犯の

青春の群像(第2部)91

その辺は徹底的に洗うつもりです、いずれも過去の受注にたいする物でしょうから、それを調べれば何か出て来ますよと言ったのです、前回は捜査一課で今回は経済犯の捜査2課が担当、

です、管理官が張り切っていましたがと言ったのです、用地売買は延期になったそうですので、ルート変更して大ダメージを与えたいですね、こうなれば、奴らの買収した用地に遺跡物、

でも埋めますかね、

そうすればルート変更をしなければならなくなりますと言うと、それは犯罪ですよと田中が笑うので、それでは活断層とか、産業廃棄物がうまっていない、もんですかねと言うとママ、

に日本地図があったはずだがと山本が言うと、ありますよと都道府県別の道路マップを出したので、富山金沢のルートを調べる事にしたのです、実際には富山駅から小松市内までの、

約100kmだそうです、

東名だと世田谷から熱海と言う距離でしょうかと言うので、全体の入札価格はどれ位ですかねと聞くと、1km53億と言われております、用地買収が3分の１として約1700億ですから残り、

3600億となります、莫大な金額です10億位ばら撒いても十分儲かりますと山本が言うので、それでは政治家が利権に群がるのも分りますよと言つたのです、用地は殆んど山の中です、

のですが、

買収の時建物があれば約3倍の値段になるそうです、何かを作る目的で建物を作っておけば儲かるわけですと言うと、そうなると、その不動産屋は所々に小屋をつくり価格を跳ね上げる、

事ができるるわけだ、安くで買い叩き根を釣り上げようとするのだろう、そんな山の中だから高速道路が出来るとしらない持ち主は喜んで売却するわけかと頷いたのです、ルートを見、

ると、

殆んど山岳地帯です、どうみても計画ルートが最短距離です、迂回させると距離が伸びて工事費がかさむわけか、変更はよっぽどの事がないと無理だな、そんな事は総て承知済みなわけ、

だと思ったのです、ここからここまでの約20kmが議員の親族の不動産屋が買い占めた用地ですと言うので、見ると何もない山の中です、これは相当安い価格で手に入れたのだろう、ここ、

を通るとなると、

この海岸線にある町はさびれるな、今はこの傍を通り国道が小松空港にそつて走っているので栄えているんだと言うと、恐らくこの辺にインターを作ってここから小松空港へ新規に道路、

を作るんでしょうと言うので、それならここから迂回して小松空港の傍を通ればいいではないか、そうすれば距離は少し長くなるが、新しい道路は作らなくて済むな、どうしてこうしな、

かったのだろうと言うと、

あくまでも最短ルートにこだわったんでしょう、高速道路と一般国道とでは予算が別々に張り付きます、今回の予算はその国道分は含まれていなく、別に予算を貼り付けるのですよと言、

うので、二つを合わせればコストは安くなるのではと言うと、専門家に調べてもらう必要がありますね、真一さんのルートだと、彼らが買収した用地は少しかするだけで殆んど買収する、

必要はありませんねと言うので、局長に言って調べてもらおうと言ったのです、

多分知っていてこの山のルートが建設費が安くつくと事務次官が言ったのだろう、きまった後にその買収した土地に何かを立てるとか言う名目で工事をする振りをしているかもしれない、

と言うと、現地の警察に調べてもらいますと山本が言ったのです、田中が成るほど安く買収できると言ってルートを決めさせれば、よつぽどの事がないと変更できないと踏んだわけだ、

と言うので、悪い奴ほど頭がいいんだよと言ったのです、

それでは明日は頑張ってくださいと言うと店を出て小料理屋に行くと岬と美香が飲んでおり、ご苦労様と酌をするので飲み干したのです、女将が塩辛とアジの叩きを出して、今日は帆立、

のいい物が入っていますと帆立焼きも3人分だしたので見ると、大きな帆立です、すげ～大きな帆立だと言って食べて、これは美味いと言ったのです、もうすぐ冬になるけどバイトは、

ちゃんとやってと言うので、

冬はスキー場でバイトしょうと思っているんだけどと言うと上越なら土曜日の朝行けば昼にはつくわよ、水曜日の昼に東京に戻れば夕方には着くので大丈夫だよと言うので、まったく、

イエスとお釈迦様みたいだねと笑うと、真一君がいると皆が喜んで頑張るのよ、お願いと手を合わせるので、しかたないかあと酒を飲み干すと、日給もあげるわよと言うので、それは、

いいですよ、

今の日給も随分割高ですと言うと、まったく欲がないのねと言うので、学生が沢山バイト代をもらうと、卒業したらまともに働けませんよと笑うと、もう何をするか決めたのと聞くので、

後2年ありますからゆっくり考えますよと言ったのです、美香がスキー場でバイトするというけどスキーは滑れるのと聞くので、去年行きそびれたので今年こそマスターしますと言うと、

ケガしないようにして、

スキー場からビッコ引いて返ってくるとみっともないよと笑うので、せいぜい気をつけますと言ったのです、スキー場でもコースをそれて遭難する人もいるのよ、そんなのに巻き込まれ、

なければいいけどと岬が酒を飲み干したのです、みんないるのにと聞くと、コース意外は吹き溜まりになっていて入ると中々でれないのよと言うので、冬山も海と同じで恐いのかと言う、

と、

だから冬山では毎年遭難する人が多いのよ、吹雪くと一寸先もみえないのよ、でも上越くらいだったら大丈夫だよと言うので、スキー滑れるのと聞くとパラレルくらいできるわよと岬が、

言ったのです、店の女の子を誘って一泊とまりで遊びにいくわよと言うので、それまでに上手くなっておくよと話したのです、もう東京にきて来年で二年かあ、早いもんだなあと言うと、

沢山の波乱万丈にあっているから早く感じるのではと美香が言うので、そうかもしれないなあ、さて次ぎは何が起きるんだろうと言うと、スキー場で遭難者の救助をたのまれるんでは、

ないのと、岬が言うので、僕が遭難してクマかなにかに助けられたりしてと笑ったのです、それでは帰ろうと言うので車を拾い目黒を経由してアパートに戻ったのです、明日休講日か、

ゆっくり夕方まで休もうと言ってフトンに入ったのです、

次ぎの日目覚めるともう10時を回っています、山本に連絡を入れると、朝逮捕に行きましたらもぬけの空でした、昨夜のうちに家を裏口から抜け出して逃走したもようです、緊急配備で、

駅や幹線道路を検問していますので、時期に確保できるでしょう、逃げられるはずはありませんよと言うので、東都信金に預金の引き出しに行かなかったんですかと聞くと、顔は出して、

いませんと言ったのです、