青春の群像(第2部)46 それからは2人にも当たりがあり2時間でお爺ちゃんがタイ5枚、弘美が2枚、真一も5枚上げ、真一は他にアジ8匹に平目2匹を釣り上げたのです、美樹と由美がすご~いと


青春の群像(第2部)46


それからは2人にも当たりがあり2時間でお爺ちゃんがタイ5枚、弘美が2枚、真一も5枚上げ、真一は他にアジ8匹に平目2匹を釣り上げたのです、美樹と由美がすご~いと手を叩くと船頭、

が大漁ですね潮目が変わりましたので、移動しましょうと再び走ると、海鳥が群れています、船頭がカツオの群れでしょうと中に入れたので、みんなが竿を入れて、真一もロールを垂ら、

し船頭もロールを入れたのです、


次々とカツオがかかり大騒ぎです、それを追いかけた近海マグロもかかり、由美と美樹にもロールをわたし、引き揚げ方を教えて、つれたカツオをハリからはずして、ふたりに、さあ又、

いれてと言うと、キヤー、キヤーと大騒ぎし釣っていたのです、やがて回遊していったみたいでなので、し掛けを引き揚げたのです、甲板を見ると沢山のカツオがころがっていたので、

す、


数えると全部で32匹あります、近海マグロも5匹かかり、船倉のイケスにみんな入れて、大量旗を掲げて港に戻ったのです、お爺ちゃんに今日食べる分を除いて清三さんの船の油代に、

してもらいましょうと言うとそうだねと言うので、清三に言うと、いいんですか、あつしは大儲けですよと言うので、お爺ちゃんが遠慮しないで下さいと言うと、ありがとう御座います、

後で網元の家まで魚を届けますと言ったのです、


家に戻ると、お母さんがどうでしたと聞くので、弘美が2人ともプロの腕よ大漁だったわと言うと、そうですか、それは今夜は美味しい魚が食べられますねと言って、食事までは部屋で、

ゆっくりしてくださいと言うので、お爺ちゃんと真一が泊る、部屋に皆が集まると、女中さんがビールと塩辛を出したので皆で乾杯したのです、真一が今回は引き分けでしたねと言うと、


そうだね引き分けだが、10人は紹介しょうと言うので、ありがとう御座いますと礼を言ったのです、美樹が訳をはなすと、ああ、あの岬さんが独立するの、まだ20代の後半でしょう凄い、

ねと由美と弘美が感心していたのです、真一が弘美ちゃんも上手いではないのと言うと、久しぶりに2枚もあげたわ、嬉しいとビールを飲み干したのです、由美が始めて魚釣ったけど、

あの引きは何ともいえなかったわと喜んだのです、


美樹が私も城田以来に釣りをしたわ、楽しいと大喜びしていたのです、夕方になり弟が帰って来たと言うので下におりて、君が弘美ちゃんの弟の新太郎君だねと言って、サインしたボール、

と色紙を渡すと、ありがとう大事にしますと喜んだのです、着替えたらグラブと玉をもつて庭に来てというと、ハイと返事して着替えて庭に出てきたので、後ろから右肩の周辺をさわり、


痛みはというと触っても痛みは感じないのですが、思い切り投げると痛みを感じて力が入らないのですと言うので、それはキズは治ったのだけども、そこに力が入ると脳に伝達されて痛み、

を感じるんだよといって、仕方ないので左に転向しょう、この肩なら右と同じに投げられるはずだ、2ヶ月も練習すれば右と同じに投げられるようになるよ、ところで何んで肩を壊したの、

だと聞くと、


変化球ばかり投げていたら段々おかしくなって、しまいには手が上がらなくなったのですと言うと、監督は変化球を制限しなかったのと聞くと、別にとめられませんでした、監督も上位に、

いきたかったのだと思いますと言うので、中学校は成長途中だから変化球は肩や筋に良くないんだよ、それ位はスボーツをやる大人は知っているはずだがと言い、あの土蔵の壁に向かって、

毎日50球なげて練習するんだよ、


それ以上でもそれ以下でもいけない、同じ量の練習をする事で身体に刻みこまれるように人間の身体は出来いるそうだと言って、真一が左手で土蔵に向かって投げると、バシ~と音がした、

のです、左も投げられるんですかと聞くので、右がダメになった時の用心に左でも投げられるようにしているのさ、右のようにはいかないが、そこそこ威力があるぞと言い、最初はかって、

が違うので戸惑うが直ぐになれるぞと言うと、


左手で土蔵に向かって投げていましたが、最初は上手くいきません、20球ころから、真っ直ぐ投げられるようになり、球威も増して来たのです、きっかり50球なげさせると最後の頃は中々、

のもんです、さあ水道で5分左肩を冷やすんだ、これをすれば明日に痛みは残らないよと教えたのです、肩を冷やし終わり大分楽です、高校では野球部に入ります、なんとなく希望がもて、

ましたと頭を下げるので、


まあボチ、ボチやれよと肩をポ~ンと叩くとハイと笑ったのです、皆が近づいて来て弘美が新太郎良かったねと言うと、アネキが真一さんを連れて来てくれたお陰だよ、サンキュと言うと、

家の中に入り、お母さん腹減ったと言うと、それではとおにぎりを作り新太郎に渡すと、うめえと喜んでいたのです、弘美がすっかり元気を取り戻したみたい、真一君ありがとうと言うと、

大した事はしていないよ、


これてで高校になって又エースになれるだろう、楽しみだねと笑ったのです、弘美が美樹ちゃんこんな彼氏が欲しいというと、お願いだから手を出さないでと手を合わせると、そうだよね、

こんな彼氏は絶対離さないわね残念と笑ったのです、さあ風呂に入ってください、大きな風呂ですよと言うので、お爺ちゃんと風呂に入り背中を流すと、これは気持いいと喜んで、交代、

しょうと、


お爺ちゃんが、背中を流してくれたのです、2人で湯舟につかり、極楽、極楽と喜んだのです、タツプリ汗を流しあがると、弘美がビールを注ぐので、飲み干して、美味いと喜んだのです、

皆が風呂に入り上がってくると、さあお刺身も清三さんが作ってくれましたよとテーブルに並べたので見ると、海鮮盛りに伊勢海老の味噌汁などの料理が並んでいたのです、ビールで乾杯

して箸をつけて美味しい、美味しいと食べたのです、


お母さんがあいにく主人は八戸に出張しているので今日はいないのですよと言うので、お留守にお伺いしてすみませんとお爺ちゃんか言うと、いいえ、弘美は高校から東京にでていますの、

で元気な顔を見て安心しましたと言うと、由美が私がいるから大丈夫ですよと言うと、虫がつかないように頼みますねと言って、この子は意外と軟弱な男を好きになるから心配なのと言う、

ので、


船乗りのお父さんと反対がいいと思って付き合うけど、ヤッパリダメなのよね、結局お父さんみたいな男と結婚するのかしらとビールを飲み干すと、由美がヘナチョコな男は弘美にはつい、

てこられないわよと笑ったのです、この子のお父さんは若い時は遠洋漁業の船頭をやっていたんですよ、先代がなくなったので後を継ぐ為に船を降りたのですと話すので、そうですか遠く、

インド洋辺りまで行ったわけですかとお爺ちゃんが言ったのです、


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