青春の群像(第2部)4 翌日の午後になり原田学園は一年生の戸田を先発させ森と真一は控えに回ったのです、先攻は日大です、さすがに強豪のチームで、戸田はいきなりライト線の二塁打を
青春の群像(第2部)4
翌日の午後になり原田学園は一年生の戸田を先発させ森と真一は控えに回ったのです、先攻は日大です、さすがに強豪のチームで、戸田はいきなりライト線の二塁打を打たれて動揺して、
います、初めての甲子園のマウンドです無理もありません、タイムを要求して怯えるなお前の得意な内角のストレートいでカウントを取り変化球でしとめるのだと指示をしたのです、次ぎ、
のバッターはバントで3塁に送り、
ワンアウト3塁となり敵はなんとしても1点いれるつもりです、スクイズを警戒するように戸田に指示すると徹底的に内角を攻めてツーツーとしたのです、案の定スクイズを敢行して1点が、
入り、ツーアウトランナー無しとなり、戸田は次ぎの打者を打ち取って1点で切り抜けたのです戻って来たので、上出来だと声を掛け攻撃に入り二年生の島田がバッターボックスに入りま、
したが、
敵も速球で勝負してきたのです、コーナーを丹念につかれて島田はサードゴロに倒れ、次ぎの堀田も三振となり、東郷はライト前にヒットを打ちましたが次ぎが続かず無得点で攻撃を終了、
したのです、1対0とリードされて4回表にツーアウトからヒット2本を打たれたので、山本にピッチャーを交代させて、お前の玉は遅すぎてタイミングが合わないはずだ、思い切り投げろと、
指示したのです、
第一球に内角のストレートを投げましたが玉が遅すぎてバッターは腰砕けとなり空振りしたのです、次ぎに内角、外角にカーブを投げるとさらに遅く、掠りもせず三振となり無得点に抑え、
たのです、戻ってきたので上出来だ暫くは目がなれないので思い切り投げろと言ったのです、しかし原田ナインは敵のピッチャーの玉をしぼりきれず、どうしても点を取れなかったのです、
山本は3回を無得点に抑えて8回表になったので、再び戸田をマウンドに送り、戸田は8回9回を無得点に抑えたのです、9回裏の攻撃は島田からで、真一が代打として交代しバッターボックス、
に立ち、初球を叩きレフト線の深い所に玉は落ちて二塁打となったのです、堀田に送りバントをさせて真一は3塁に行きワンアウト3塁となり東郷に思い切り打つ指示をしたのです、東郷は、
ツーツーからの5球目をセンター前に転がしたのです、
真一はホームペースにかけ込む手前でもんどり打って転んだのです、これを見た外野手がキャッチャーに直接返球して玉はワンバウンドになったのですが、真一は一回転して強烈なスライ、
デングを行いキャッチャーと激しくぶつかり、キャッチャーは跳ね飛ばされて返球された玉は後ろに転がりその間に東郷は三塁に達したのです、相手の監督が守備妨害ではないかと主審に、
抗議しましたが認められずセーフとなり1点が入ったのです、
転ばなければゆうゆうセーフなのでみんなは胸をなでおろしたのです、次ぎは森を代打におくり、外野フライでもいいぞ敬遠策を取るかも知れんから、ボール玉でも思い切りひっぱたいて、
くれと言うと、森がよしどんな玉でも外野にフライを上げるぞと、バットをブン、ブン、振り回わしたのです、案の上3球遠くはずれたボールを投げたので森は知らん顔をして手を出しま、
せん、
森はバットを構えるのをやめて右手に持ち早くボールを投げろとキャッチャーに言って、臆病な奴らだとブス~と言うと、ピッチャーがどうせ振らないと思ったのか外角ギリギリにストレ、
ートを投げたので、森が片手でその玉にチョコンと当てると玉は一塁手の後ろににフライであがりポトンと落ちたのです、東郷はすかさずホームにスライデングし、ライトは返球できず、
一塁に投げて森はアウトになりましたが1点入り2対1で逆点して勝ち抜けたのです、
美樹達応援団は大喜びですが、日大山形のナインはもう一歩で、逆点されて唖然としていたのです、これでベスト4進出です、戸田によく踏ん張った、いい経験になったろうと言うとあの、
スイッチがないとメッタ打ちされるところでしたと胸をなでおろしていたのです、山本にお前の遅い球の威力には恐れ入ったよと笑うと、甲子園のマウンドに立てるなんて凄く嬉しいです、
と満面の笑みを浮かべたのです、
森に大分引っ掛けが上手くなったではないかと言うと、真一を真似ただけだよ、東郷を三塁に行かせる為にわざと転んだんだろうと、ニャ~と笑うので気ずいていたのかと言うと、上手い、
手だと感心したよと笑ったのです、東郷があれはわざとだったのかと言うと、主審も本当に転んだと思ったので、あの強烈なプロレス技でも守備妨害は取らなかったのさと森が言うので、
これは絶対言うなよと真一が言うと、皆がハイと言ったのです、
美樹達が帰って来て、真一よそ見しているから転ぶんでしょう、もう駄目かと皆ががっかりしたんだよと言うので、すまん、すまんと頭をかいたのです、ホテルに戻りいよいよ準決勝だ、
あしたも今日のメンバーで行くぞと言うと、1、2年生が点を取れずにすみませんと言うので、明日は3点位は取ってくれと笑ったのです、次ぎは高知商業だ守りのチームだからしんどい、
が3点入れられれば勝ち抜けられるぞと言うと、みんながお~と声を出したのです、
美樹が後で顔を出してと言うのでうんと返事したのです、監督と理事長がみんなご苦労さん後一息だ、こうなれば、春夏とも優勝旗は頂こう、今日はバイキングだそうだ腹一杯食べて、
頑張ってと言ったので、皆がお~と喜んだのです、森のお母さんとお爺ちゃん、お婆ちゃんが来て、邦彦君凄い活躍ではないかとお爺ちゃんが言うと、あの美味しい野菜のお陰だよと、
言うと、返ったらお母さんに一杯もたせるよと喜んでいたのです、
由紀がヤッパリ真一君とお兄ちゃんが出ないと応援も盛りあがらないわと言うので、1、2年生に来年の経験をさせておく為だよと言うと、うん、分かっているけど、ヒヤ、ヒヤ、ドキ、
ドキするよと笑っていたのです、昌子が東郷にもう少し頑張って、でないと付き合いやめるよと脅かすと、森と真一がいないとどうも調子が出ないんだよと苦笑いをし、明日はホーム、
ランを昌子にプレゼントするよと言うと、
よし、それなら付き合ってあげると手を握ったのです、シャワーを浴びてバイキングを食べて美樹のホテルに行くと、美樹がラウンジでみんな待っているよと言うので顔を出して座り、
飲み物で乾杯したのです、お爺ちゃんがこれで準決勝だね、あと一踏ん張りだと言って、今日の転び方は上手かったなと笑うので、美樹がほんとうに危なかったわ、あれでアウトにな、
ればお終いだったよと言うと、
お爺ちゃんがあれは東郷君を、三塁に行かせて逆点する為に、転んだんだよと言うので、美樹が本当なのと聞くので、いいや本当に転んだんだよと言うと、お爺ちゃんがそれにしては、
ホームベースの手前3mでしかも、転んだ時に一回転するとは都合のいい転び方だね、主審は当然セーフのタイミングだからよく見ておらず、外野手は3m手前だからアウトに出来ると、
思い返球したわけだ、
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