第28話成長と進化

「さて、今日からはスキルLvと召喚獣のLvを上げて行きますよ!」

「あいあいさ〜!」


 私達は前回同様ゴブリンが居た所に向かって行った。

 ゴブリンの群れが居たが一体を残してセカイちゃんが殲滅し、私は残り一体と戦う事となった。

 私は手に入れた妖術を試しながらハクちゃんとイサちゃんと戦うと決めた。


「展開、風足!」


 風が足に纏わる。

 私は足に力を入れて跳躍すると確かにジャンプした時の高さが上がっていた。

 だが、これは今の戦闘中にやる事では無かった。絶対に。

 なぜなら、着地が出来ないからだ!


「いたた」

「ぐぎゃああ!」

「あ、構築、展開、風弾!」

「ぐじぃい」


 ゴブリンを風弾で少し飛ばしてハクちゃんに魔法攻撃力バフ、私の場合は妖術威力バフを貰って、イサちゃんには防御バフを掛けて貰う。

 ハクちゃんは戦闘で攻撃するようにもバフを使った方が良いと分かったのでバフを優先して貰い、時には攻撃して貰う事にする。

 イサちゃんには挑発で一時的に相手の攻撃を向けて貰い隙を無理矢理作って貰い、そこを私が叩くような戦い方を基本とする。


「風刀」


 お祓い棒を剣を振るうようにして、風刀の妖術を飛ばした。

 だが、起動が大幅にズレて普通に外れた。

 MP消費が多いので今回の戦いでは辞めておこう。

 ゴブリン倒した時に得られるゴールドで霊符を再購入する予定で呪縛と呪魔を使ってみる。

 霊符を1枚取り出して地面に置いて、ゴブリンが近くに来たら解放する。

 ゴブリンの右足に紫色で黒色のモヤがある鎖が巻き付く。


「なるほど」


 そして、あっさりと壊される。

 次に呪魔である。


「解!」


 呪魔の霊符をダメージ覚悟でゴブリンに貼り付けて解放する。

 これも、1枚だとそこまで大差ないと感じた。


「じゃあ、本格的にやるよ!」


 私の場合、今では違うと思うが一体倒す時には格上判定をされたゴブリンだ。

 今でも上の強さには変わりないが、格上では無いだろう。

 MPも残すような戦い方をしないと次のゴブリンに使えるMPが少なくなっしまう。

 そうなると私の攻撃法の妖術が封じられてしまう。霊符はあまり使いたくない。

 かと言って屍食鬼の顎の力を信じて食らいつくのも嫌だ。


 ゴブリンの倒し方は色々と考えた結果、まずはイサちゃんが挑発を使って相手の向きを逸らして、そのタイミングで私がお祓い棒を使ってゴブリンを転ばせて妖術をゼロ距離で確実に当てながら、ハクちゃんにも攻撃して貰う。

 ただ、こうなると妖術操作のLvが上がらない可能性があるのできちんと距離を取って使う事も心掛ける。


 それから数分の戦闘を経て、ゴブリンを倒した。

 私のLvは16に、イサちゃんはLv5に、ハクちゃんはLv6になった。

 AGI、INTに5づつ振った。

 妖術と速度を上げる為である。

 あと風足をきちんと使える為にも俊敏性が必要だ。

 とりあえず次はイサちゃんのMP回復の為及びネマちゃん進化の為に切り替える。

 セカイちゃんと一緒に再びゴブリンを探すと、今度は一体のゴブリンを見つけた。

 すぐには攻めずに風足の練習をしてから挑んだ。

 練習してMPを回復まで待ってから挑む。

 風足での着地がようやく出来るようになった所でMP回復の休憩をしてからゴブリンに挑んだ。

 ゴブリンは結構ゴリ押しタイプなので冷静に判断して回避していくと思っていた以上に簡単に勝てるようになった。

 Lvが上がっている分、Lvは上がり憎い所がネックである。

 三体のゴブリンを倒して私はLv18、ハクちゃんはLv8、ネマちゃんはLv10となった。


 ───────

 子猫Lv10(MAX)

 進化可

 名前:ネマ

 HP:15/15(+4)

 MP:4/4(+2)

 STR:16(+4)

 DEX:5(+2)

 VIT:5(+2)

 AGI:32(+8)

 INT:6(+2)

 MND:6(+2)

 スキル:引っ掻く

 ───────


 となっている。


「進化するにはどうするの?」

「任意のタイミングで進化可能ですよ。新たな契約はきちんとした場所に行かないとダメですけど」

「なるほど、じゃあ進化で!」

「にゃん!」


 ネマちゃんから光が放ち、その体を大きくしていく。

 そして、進化が終わるとラグドールのような猫で黒色の毛になったネマちゃんが居た。

 ふむ、可愛いしラグドールなのでモフモフな毛を持っている。

 ステータスも勿論変わっている。


 ───────

 猫Lv1

 名前:ネマ

 HP:7/7

 MP:4/4

 STR:8

 DEX:3

 VIT:2

 AGI:16

 INT:3

 MND:3

 スキル:【引っ掻く】【俊足】

 引っ掻く:小さなダメージを与える

 俊足:スピードを一時的に向上する。消費MP2

 ───────


 ステータスが下がっているがこれで、Lv上限が30まで行って、30になったら再び進化出来るようになる⋯⋯と。


「同じモンスターばかりだと経験値獲得率が下がりますから違う狩場にしましょう」

「はい!」


 私達は今度は途中で寝て目覚めたあの砂漠に来ていた。


「ここからは私も手伝いますね」

「はい!」


 セカイちゃんの手伝い及びチームワークを上げていく。

 それからイサちゃん、ハムちゃんの順にLvが上がって進化して行った。

 ハクちゃんはLv17でLv10になっても進化しなかった。

 私はLv41となってイベント開始の人なった。

 イベント参加にはセカイちゃんと登録をきちんと終えている。

 ステータスはこうである。


 ───────

 名前:モフリLv41

 種族:屍食鬼

 職業:召喚士Lv4

 サブ:黒巫女Lv4

 称号:【超越者の弟子】【楽しむ者】【裸の踏破者】【初の伝説】【スライムを憎みし者】【大物喰らいジャイアントキリング】【風系の黒巫女】【呪系の霊符】

 HP:120/120(+100)

 MP:180/180(+120)

 STR:13

 DEX:25

 VIT:70(+60)

 AGI:125(+100)

 INT:50

 MND:80(+60)

 SP:0

 スキル:【召喚】【応召】【契約】【意思疎通】【妖術】【霊符作成】【棒の心得Lv4】【妖術操作Lv6】【霊符操作Lv5】【縮地Lv2】【自己再生Lv1】【キックLv1】【挑発耐性Lv1】【人喰らい】

 特性:【死体残し】

 契約3/3:『ハムスター:ハムLv1』『子猫:ネマLv1』『子犬:イサLv1』

 式神1/1『妖狐:ハク』

 ───────


 棒の心得、妖術操作、霊符操作、縮地のLvが1づつ上がり、MPを20、INTを15、DEXを15に上げた。

 装備の黒巫女の方の性能は上がってない。

 妖術等の新規は私の練習が間に合わないと感じ、パスした。イベント終了後に訪れる予定である。

 召喚士のLvが上がり、3で召喚、応召の距離が伸び、4Lvで2体同時召喚が可能となった。

 皆のステータスはこうだ。

 まず、ネマちゃん。


 ───────

 猫Lv16

 名前:ネマ

 HP:22/22(+15)

 MP:19/19(+15)

 STR:38(+30)

 DEX:18(+15)

 VIT:17(+15)

 AGI:46(+30)

 INT:18(+15)

 MND:18(+15)

 スキル:【引っ掻く】【俊足】

 引っ掻く:小さなダメージを与える

 俊足:スピードを一時的に向上する。消費MP2

 ───────


 ポメラニアンで黒色の毛のイサちゃん。


 ───────

 犬Lv12

 名前:イサ

 HP:‭23/23(+12)‬

 MP:20/20(+12)

 STR:19(+12)

 DEX:19(+12)

 VIT:41(+24)

 AGI:35(+24)

 INT:16(+12)

 MND:16 (+12)

 スキル:【挑発】【堅牢】

 挑発:敵の認識を集中させる。消費MP2

 堅牢:VITを一時的に上昇する。消費MP5

 ───────


 黒色の毛でゴールデンハムスターになったハムちゃん。種族は上位ハムスター。


 ───────

 上位ハムスターLv9

 名前:ハム

 HP:13/13(+9)

 MP:22/22(+18)

 STR:10 (+9)

 DEX:10 (+9)

 VIT:10(+9)

 AGI:28(+18)

 INT:10 (+9)

 MND:12 (+9)

 スキル:【宝探し】【肥大化】

 宝探し:宝物を探せる範囲:小、消費MP3

 肥大化:体を大きく出来る。消費MP1/s

 ───────


 ハクちゃんはこんな感じ。


 ───────

 妖狐Lv17

 名前:ハク

 HP:‭21/21(+4)‬

 MP:59/59(+18)

 STR:12‭ (+4)‬

 DEX:‭11(+4)‬

 VIT:‭11(+4)‬

 AGI:1‭6(+4)‬

 INT:52(+18)

 MND:52(+18)

 スキル:バフ

 内容:味方にSTR上昇バフ、VIT上昇バフ、AGI上昇バフ、INT上昇バフのいずれかを掛ける事が出来る。対象に対し複数使用可能だが、重ねがけは出来ない。MP5を使う。

 ───────


 以上である。セカイちゃんのステータスは近接攻撃タイプである。武術家なので当然と言えば当然である。


「結構つめつめでやりましたけど、だいぶ召喚獣のLvが上がりましたね」

「逆にHPゼロになりそうなくらいに強い敵と戦って上がらなかったら私の心が壊れる」


 実は途中からダンジョンとゆうコンテンツのボス狩りでLvを上げるようになった。

 セカイちゃんのお陰で何とか勝てたが、HPがゼロになり掛けた。


「何はともあれ明日はイベント、セカイちゃん頑張ろうね!」

「ええ!」


 ちなみに召喚獣は折り返し地点になると急激にLvが上がり難いらしい。

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