第2話ダンジョン【前編】
「まずは召喚だね!」
とりあえずはハムスターから召喚してみようかと思う。
この召喚獣名前付けれないのかな?分かんないし召喚からだね!
「
丸いが模様がきちんと絵が掛けれている光が目の前に現れ、光が収まると1匹の小さなモフがいた。
「こ、これが召喚獣?は、ハムスターちゃーんおいでー」
「ちゅん!」
「ちゅん!って鳴くの?可愛いな〜」
近くによって来てくれた!触れた!モフモフや〜。
「モフ神、モフ最高!と、他の子も召喚したいな〜」
子犬ちゃんも召喚してみる。
「⋯⋯
何たる絶望を与えてくるこのゲームは!
しかし!望みはあるのだ!職業召喚士のLvを上げればきっと上限が解放される筈なのだ!
「名前、付けたいな〜」
ステータスを開いてハムスターの所をタップすると、ハムスターの情報が見れて、無名と書いてあった。
「もしかして!」
試して見ると、出来たので皆にも付けてみる。
それによってステータスにあるハムスター達の欄が変わった。
───────
名前:モフリLv1
種族:屍食鬼
職業:召喚士Lv1
称号:無し
HP:20/20
MP:25/30
STR:10
DEX:10
VIT:10
AGI:20
INT:20
MND:20
SP:0
スキル:【召喚】【応召】【契約】【意思疎通】
特性:【死体残し】
契約3/3:『ハムスター:ハムLv1』『子猫:ネマ』『子犬:イサ』
───────
「ハムちゃんだけLvが載っている?もしかして1度召喚したら良いのかな?それ以外に違いもないし。ハムちゃんごめんね。応召」
ハムちゃんをしまってネマちゃんを召喚する。
すると、Lvが載るようになった。
「よし!まずは最初に召喚したハムちゃんと一緒に冒険しようか!」
それと、1度召喚するにはMPを5消費するようだね。
応召にはMPを消費しなくて、再度召喚もMPを消費する。
なので、今のMPは10である。
まずはこの国?から散策開始だ!
「フーム名前の隣にHPバーなる物があるな。ここにいる屍食鬼達は皆NPC?」
区別の仕方を後で家族達に聞こう。
家族に質問する事が増えていく。
ちなみにハムちゃんは私の肩に乗っている。
「インベントリ」
───────
0G
中身無し
───────
と、言う訳で何も買えない。
屍食鬼達のお店は市場のような出店で国と言うよりも私の中では村のイメージだったが、外に出ると草原が広がっていた。
私の視界の橋にはHPとMPが分かるバーに召喚しているハムちゃんの名前だった。
あと、私のLvとハムちゃんにもLvが付いていて、HPとMPが分かるようだ。便利だ。
「風が気持ちいい」
今のゲームはすごい。こんなにもリアルに感じるとは。
草原を歩きながらハムちゃんを愛でる。
そろそろモフを抱きたいと思ったのでハムちゃんに謝ってイサちゃんを召喚する。
森があり、その森に行って木の実が取れそうだったので取って食べると、すごく不味かった。
でも、このゲームは空腹感もいずれ感じるようになり、一定の空腹感になるとデバフでHPとかステータスが下がるんだよね。
まあ、今はそんなの感じないけど⋯⋯屍食鬼だから人の方が美味しのかな?
「ワン」
「イサちゃんどうしたの?」
私はイサちゃんを抱っこしているのだが、急に吠えた。
ちなみにイサちゃんは黒い毛並みをしている。
「もしかして、魔物?」
「ワフ」
そうらしい。偉いので撫でておく。
目を細めて喜んでくれているようで嬉しい限りだ。
私もモフを堪能できて満足である。
「魔物怖いし避けますか」
逆方向に向かって進む。
その後も魔物を躱し、草原や湖などを見たり堪能したり楽しんだ。
「すごいリアルで楽しいなぁ。散歩が辞められなくなりそうだよ」
ちなみにそろそろログインしてから6時間、リアル時間は3時間だ。
《称号:楽しむ者を獲得しました》
「称号?」
確認してみました。
───────
楽しむ者
Lv1で一定時間楽しく過ごした者に与えられる称号
───────
よく分かりません。以上!
「インベントリの木の実、不味いけど6時間ずっと歩いていたら小腹はすくよね。別に空腹では無いけど⋯⋯食べますか。安全のためにあそこに行こうね」
魔物に来られても嫌なので近くにあった洞穴に入る。
確かオプションのヘルプで1度行った所は自動でマッピングしてくれる機能があった筈だ。
「マップ」
半透明で、所々が緑だったり深緑だっり、今居る私の所が映っている。
「だいぶ歩いたなぁ〜」
そう感じながら美味しく感じない木の実を食べて洞穴の奥に行ってみる。
なんかありそうだしね。
奥には大きな扉が会ってその扉の上には石像の顔があった。
そう、顔があったのだ。
『ふはははは!よく来たな挑戦者よ!』
「わ!せ、石像が喋った」
『しかし!残念だったな!我がダンジョンに挑めるのは、死亡回数ゼロ!Lv1!称号楽しむ者を手に入れて無いとダメだ!なので、お主のような⋯⋯⋯⋯え』
「ん?」
『どうしてこんな阿呆みたいな条件に合っている人がいるんだあああ!』
「いやいや作ったの運営さんでしょ!自分で阿呆言いますか!」
『い、いやだって、普通0
「そ、そうなの!」
『ま、まあ良い。おっほん!よく来たな挑戦者よ!我がダンジョンに挑む覚悟はあるか!』
「覚悟はないけど挑みたいです!」
『ないのか!まあ、こんなダンジョン今後誰も来ないだろうし良いだろう!入るが良い!』
「なんか、可哀想だね」
『⋯⋯』
扉が開いたので中に入る。
私の胸の中にはイサちゃんがいます。
中に入るとそこには柱が数本あり、広いフロアになったいた。
目の前には左に動いているライオンみたいな物が居て、その奥には右に向かって歩いている者、その奥は左、その奥は右っとそれが続いていた。
ライオンの顔の前には赤色の扇型の光があり、ライオンが歩いた所は炎の海になっていた。
壁に着くと、ライオンさんは反対に向かって歩く。
この先に通るにはライオンの足と足の隙間で、それを連続で通らないと行けないと一目瞭然だった。
「⋯⋯行けるの?」
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