第43話新たな仲間と技術
新しく契約する為の召喚には専用の場所に行く必要がある。
地図を見て、冒険者ギルドに行き掲示板の地図を見て場所を特定して、地図と照らし合わせてその場所に向かう。
その場所のはローブを羽織っている人が立っていた。もしかしたらずっと居るのかも知れない。
「あ、あの〜」
「はい、ふむふむ新たな仲間の召喚ですな。どんな種族に致しますか?注意としては大まかな種族しか選べませんのと、あくまでこちらが呼び掛けておおじて貰う必要があると言う事です」
「分かりました」
流石に大丈夫だよね?だよね?
私は召喚用の魔法陣の前まで行く。
「それではどのような種族にしますか?」
「鳥で」
「分かりました。それでは陣に手を当てて呼び掛けてください。呼び掛け方は自由です」
「はい」
「それでは始めます。新たな眷属となる者よ、可の主に従い、現れろ!」
魔法陣を光が謎るように光始めて全て光ると激しい光となる。
「眩しい」
光が収まり目を開けると、目の前には雀が居た。
「ぴぴ」
「あらやだ可愛い」
ま、動物ならなんでも可愛いけどね!
「それでは契約の義を」
「はい」
「絆ですぞ!絆の力が必要ですぞ!」
キャラ変わった?
私が雀ちゃんに手を伸ばすと雀ちゃんはぴょんぴょん跳んで来て、私の手の上に乗る。
私は反対の人差し指で頭を撫でる。
「〜〜〜」
「喜んでくれて嬉しいよ」
「それでは契約を始める。眷属に問う、お主はこの女を
「ぴぴ」
なんか結婚式のような感じがする。
「主に問う、ソナタは⋯⋯」
「私はなんでも誓います」
「⋯⋯そうか、よし決まりだ。今ここに新たな契約が結ばれる!」
その後少し離れた所のベンチに座る。
すれ違うプレイヤーにチラチラと見られて居た。
ゲームだから気にする必要ないと思うのに、やはり巫女服は珍しいようだ。
さて、私はこの雀の名前を決めようと思う。
───────
小鳥Lv1
名前:マナ
HP:2/2
MP:4/4
STR:4
DEX:2
VIT:1
AGI:4
INT:3
MND:2
スキル:共有
内容:今個体の目と共有出来る。使用している間今個体或いは自身のMPを10秒に1消費する
───────
弓を使って戦う人が居たら喜びそうだけど、私は使わない(使えない)し妖術だってそんなに遠くに飛ばせない。
ま、別にすぐに使う訳じゃないと思うけどね。
「さて、まずは皆と顔合わせしよう」
「ぴぴ!」
と、言う訳で師匠の世界に来ました。
皆を召喚して顔合わせさせると、マナちゃんの定位置がハクちゃんの頭の上になった。
ハムちゃんはイサちゃんの頭に乗る。
私?私は余ったネマちゃんを抱く。ハクちゃんは毛玉になって私の頭の上に乗りその上にマナちゃんが居る。
少し重みを感じる。だが否定する気は一切無い!
それからいつもの見えにくいエレベーター乗って師匠の場所に向かう。
今回も神社の中に居るようだ。
襖を開ける。見知らぬ女性が居た。
ボタンが幾つかあるゲーム機?をポチポチしながら遊んでいた。テレビを見ながらやっいるからテレビゲームかもしれない。今時古すぎる。
「な!なんでそんなに速くコンボが使えるんじゃ!」
「ふっはぁあああ!それが私と言う存在よ!」
「畜生!妾だって巫女系のキャラが居たら⋯⋯」
「格ゲーに魔法或いは妖術使うキャラが居てたまるか!」
「くっ、こうなったら奥の手を!オラオラオラァ!」
「なっ!操作が一切効かない、⋯だと!」
「これぞはめコンボ!どりゃあ!」
「く、なんて反則技を⋯⋯」
「世の中勝者が全てなんだ!」
「くっ、負けたか」
「何とか勝った⋯⋯お?モフリじゃないか?」
「モフリ?」
「ああ、紹介するよ。こちらは妾の一番弟子のモフリだ」
「なん、だと?お、おお、お前に、お前みたいな奴に⋯⋯で、弟子だと?なにかの間違いか?」
「いやいや間違いじゃないし失礼だな!」
「だってロリババァじゃん」
「異議あり!ロリババァと言う不名誉な名前はさて時、この体は転生を繰り返して成長が止まった!この体の中身の年齢は20代だ!だからロリババァは訂正しろ!」
「何回も転生しているなら魂年齢相当行っているし問題無いだろ?」
「それだったらお主は若作りしている勘違いおばぁちゃんだろ!」
「なんだと!」
仲が宜しいようで。
「て、それよりも新しい妖術教えてください!」
「む?ああ、そこまで成長したから今回は妖術じゃなくて技術を教える」
「技術?」
「ああ、多重妖術と結合妖術だ」
「?」
「多重妖術は同時に幾つかの妖術を同時に展開する事。結合妖術は違う妖術同時を組み合わせて使う。その分
「ふむふむ」
「では、まずはやり方をねじ込むぞ」
「はい!頑張ります!⋯⋯ほへ?」
ねじ込む?
「あ、私は見てるなぁ〜」
ハクちゃんが奪われた!ハクちゃん抵抗してくれない!
「ほな行くぞ」
師匠が空を飛んでおでこを合わせてくる。
「えい」
私の記憶に何かが入って来る。
「成程、成程」
なかなかに興味深い体験だけど気味が悪いね。
「ありゃ?」
「ふむ、流石は妾の弟子って事だな!」
「ど言う事?」
「ああ、本来は無理矢理記憶をねじ込むと頭痛があるんだよ。下手したら気絶。それが無いってのは相当の情報処理能力があるって事だ。それも無意識に行える。なかなかに凄い事だぞ」
知らない女性に絶賛された。
《条件を満たしました。スキル:【多重妖術Lv1】【結合妖術Lv1】を獲得しました》
「案外あっさり」
「それを使いこなせるかはモフリ、あなた次第!」
「それが言いたかっただけですか?」
「⋯⋯ゴッホん。さて次だ」
「次?」
「新たな式神契約だ」
「⋯⋯ああ!確かにステータスにも増えていた!」
「そうだ。ほれ形式だ」
「では、行ってきます!」
「うむ!」
「あ、その前にそちらの女性を紹介してくれませんか?」
「ああ、こっちは」
「こっちって、私はこの黒巫女と同じ超越者の1人、『剣神』であり全ての剣を操り愛し、愛された女(自称)レイシアである!」
「レイシアさんですね。私はモフリです。宜しくお願いします」
「宜しく頼むな!」
「では行ってまいります!」
私はあの場所に行く。
◆
目を開けると前回同様、数が増えているように感じるがそれでも⋯⋯てか前回よりも距離を置かれている。
さて、心が傷付く前に走って離れる。
ハクちゃんのように私を受け入れてくれる式神が居るかもだしね。頑張るぞ!
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