第114話クラン設立 後編
魔剣には2種類あるようで、悪魔を宿して意志のある剣にして特異の力を持つ方と
レーヴァテインは例外なので今回は除外と考えて、スペルを使った魔剣は魔法の威力を上げたり魔法を使えたり等は勿論、他の剣との違いは普通の攻撃にも属性があると言う事。
剣の場合は斬攻撃なのだが、そこに火属性が追加されて火属性に弱いモンスター等相手には有効に戦える。
しかし、魔剣は威力は性能が優れている反面ペナルティ要素として自身のHPが減ったりステータスが握っている間は減る等があるようだ。
そこの観点から見てもレーヴァテインは異質である。グリムちゃんにプレゼントしようかとも考えたがメルちゃんが武器を作るらしいので渡すタイミングを見失って私のインベントリに封印されている。
スペルの魔剣でも作られて長年愛用されたりすると自分の意志を確立するらしい。
今後の鍛え方によっては性能が向上したりペナルティが弱く成ったり無くなったりと鍛冶師にとってのやり込み要素の1つのようだ。
聖剣は天使を宿す場合と神官等の神聖術等によって加護を得ながら作る場合のようで、ほぼ神聖術を使う神官等の性能と運によるらしくやり込みは低いらしい。悪魔やアンデッドに有効でペナルティは無いらしい。
魔剣の話に戻るのだが、魔剣は1本作るだけでも相当難しいようでメルちゃんも師匠と丸一日掛けて作ってようやく、下っ端クラスの魔剣が出来たらしい。
「それを3時間以内に10本で阿呆?」
「オレンちゃんもそう思う?しかもこれ、師匠に頼むの禁止なんだよね」
「ますます無理ゲー」
「あはは、せめて優れたエンチャンターが知り合いに居たら下級の物だけど数は作れたかもしれません」
「まぁ、エンチャンターは成長しにくいから使っている人も少ないからね。シャーない」
「ふむ?なら妾が手伝おうか?1度だけ昔に魔剣作りに参加した事あるからある程度の付与は出来るぞ」
「ほんとですか!」
「ちょーーーっと待ったあ!黒ちゃんが手伝うなら私も手伝うよ!」
マーリンさんが転移して来て名乗りを上げる。
メルちゃんは2人の事をあまり知らない、マーリンさんに関しては何も知らないだろう。言ってないもん。
「メルちゃん。頑張って。私達はクラン設立に行ってくるよ」
この
転移ポータルで移動して第1層に来ている。ここの商業ギルドに役所が含まれている。
「皆一緒に行く必要無いしここで一旦別れても良いよ?」
「私はモフリさんと行きますよ」
「私もモフリ1人だと心配だし」
「「お姉ちゃんに同行」」
グリムちゃんは魔剣作成を見学するらしい。
皆で商業ギルドに行き、役所窓口と書かれている所に向かう。
少し列が出来ている事からクラン設立に来ている可能性が高い。
或いはここら辺の土地でも購入するのかな?
クランシステムが追加されてからオブジェクトと成っていた家や土地が買えるように成っていた。
列が減って行き私達の番に成った。
「クラン設立をしたいんですが」
「はい。10万G頂きます」
「⋯⋯はい」
クランマスターに任命されたからには私が全額払う。私の懐が寂しく成るね。
効率の良い稼ぎ方知っているかな?
「4日以内にクランホームを入手出来なかった場合は失敗と成ります。その場合は返金等は出来ませんのでお気をつけください。こちら、クランホームへ設置して頂く形と成ります」
掌サイズのコインのような物を貰った。そこそこ厚さがあった。
転移ポータルへと向かい再び世界樹の元へと戻った。
そこにはメルちゃん達がいた。終わった?
「終わったの?」
「ん?いえ、まだやってません。どのようにするのかマーリンさん達と話してました」
「時間の流れは同じなの?」
「さっき治して起きました」
マーリンさんが言う。
さて、メルちゃん達と合流して世界樹の方へと向かい、ステータスウィンドウを開いて操作してログを開きここをクランホームへとする。
世界樹に貰ったコインのような物を押し当てると中に入って行く。
《クランホーム契約完了しました》
《クランマスターの設定をモフリに設定します》
《クランメンバーの確認と整理を行います》
《ムニン、オレン、セカイ、サエ、メル、グリム》
《小規模クランへと成ります》
《クランネームを設定してください》
これはグリムちゃんの熱弁によりここの象徴を使う事にした。
「
《クラン:ユグドラシルへと設定します》
《成功しました》
《クランエンブレムを設定してください》
目の前にウィンドウが開かれて元々ある絵柄やそれを改造出来るような感じ、そして自作出来るようだ。
折角なので自作してみよう。
右手にペンが現れる。皆を象徴するようなエンブレムにしよう。後から変えれるみたい。
これは皆と相談しながらだね。
まずはこのクランの象徴である世界樹を書いて、マナちゃんが鳳凰なので鳳凰の絵をネットで調べて出て来るような物にして、内側にハムスターと犬(蛇が伸びている)と猫と亀と狐が2匹、次に拳に大剣、鍛冶屋のマーク、蜘蛛に鬼、双剣を書く。
「モフリさん絵、上手いんですね」
「デフォルメしているけどね」
「モフリは現実本気出すと毛並みとかリアルだからな」
褒められると照れますね。
「モフリさんはどうするんですか?」
「そこなんだよね。師匠達も入れたいし」
このクランホームを作った張本人達を入れないのは失礼だ。
「「「いや、結構」」」
「あ、はい」
普通に断られた。ちょっぴり切ない気持ち。
「う〜ん。召喚士と言ってもそれっぽいの無いし」
寧ろ動物達の絵が私を表しているのでは?
黒巫女の場合はなんだろうか?私専用って面だと深淵?どうやって表すのかな?
ブラックホールのような見た目に成りそう。
お祓い棒?しょぼいね。鎌?なんか違う。
ベルゼブブをリアルの虫型にする?いや、そんなゲテモノは要らないかな?蜘蛛は別よ別。カッコイイ系だから。
さて、どうしたもんかな?
いっそ世界樹にモフリの『モ』でも入れてやろうかな?
ダサいね。
「うん〜」
形代を埋め込む?
私が皆を巡り合わせたって言ってくれているし、形代で皆を表した絵を包む形にしよう。
「これで完成」
《クラン:ユグドラシル設立しました》
《登録しました》
このウィンドウ表記、
そして、各々やる事の為に解散したのだった。
私はお金を稼がなくては。メルちゃんを一言頑張れと言っておく。
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