ゴルゴちゃん13才、コメダ珈琲店に行く。4



「モーニングのBですね? トーストはバターとイチゴジャムの二種類ございますが、どちらに……」



 店員は流暢にさらなる選択を迫った。


 普段ならバターで決まりなのだが、そういえば、とゴルゴちゃんはあることに気付く。


 コメダ珈琲店のモーニングで、ジャムを頼んだことがないのだ。


 ゴルゴちゃんも女子である。


 あんこを選ばなかったぶん、糖分が少し欲しくなった。



「ジャムだ」



 ぼそりと短く告げて、ゴルゴちゃんは決断を伝えた。


 はい、と店員が承る。


 しかしまだ一番大事なことが決まっていなかった。



「では、ドリンクはいかがされますか?」



 そう──コメダ珈琲店のモーニングは、あくまで飲み物のおまけなのだ。


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